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「悪口」も「陰口」もいっさい言わなかったことで生じた唯一の不利益? 本当のワルってどんなこと?

先日、大変興味深いテーマで研究をしたいのだというお話を小耳に挟み、少し考えて記事を書かせていただきました。

テーマはちょっとドキッとする「悪口」について

まずは、ざっくりと大きなイメージのなかで、悪口だけで考えるとイメージがしづらかったので、私はいくつか類推されるなかで「陰口」をプラスアルファのキーワードに添えてみました。

他の方のご意見が集まっていく中で、また改めて考え始めています😌

いろいろな意見があって、とても勉強になりました。

  • 悪口……よくないと思ってても言ってしまう

  • 悪口……思ってても口に出すものではない

  • 悪口……思うこと自体が悪いこと

  • 悪口……相手のためになるなら言うべきだ

ざーっとこんな感じの意見が1番多かったように感じました。
上の3つは態度は違えど、「悪口」「陰口」は良くないという意識が働いています。
約75%は、誰の得にもならないという認識だと推察しました。

続いてのアプローチとして、自身の経験を交えて、何かなかったかなと考えていたら、この経験は結構レアなんじゃないかなというエピソードがありました!


悪口・陰口、言っても誰得でもないけれど、言わないからといって自分が得するわけでもない⁉︎

私には、小中高大と同じ学校に通った友人Oがいます(別にエスカレーター式の学校には通っていません。小中高は公立です)。
彼女は小学2年生の時に転校してきた子。
もはやいつが同じクラスだったか覚えていませんが、中学も高校も同じ部活、同じ予備校。
そんな彼女に、高校3年のときに言われました。
「高校に入ってから、ひーさんが人の悪口言ってるの聞いたことないんだけど! 昔は言ってたのにねー! なんでー??」と。

しばし考えましたが、出た言葉。

「悪口も陰口も、言いたいと思う子が1人もいないし。今、人生で1番楽しいもん。」

O曰く、小中学校のころの私は、交換日記などに、「誰々の何々、超ムカつくー」的な言葉で溢れてたそうな(←覚えてないから尚タチが悪い)。

そんな私が高校に入って、人の悪口を言わなくなった。
自身の高校生活を元にしたショートショートのまま。
キラッキラの高校生活で、何にも嫌なことがなかったのです。

そんな私は一浪し、その後6年間の学生生活を送ることになるのですが、いよいよ社会人になるにあたり、周りの子たちが3年前に楽しんでいた卒業旅行に行きたくなりました。

みんな海外に行ってたから、私も行ってみたくて。
でも、ほとんどの友人はとっくに社会人。

それでも、3年間同じクラスで出席簿も前後だったHと連絡を取り、Hも是非行きたいと言ってくれました。
私は、もう1人、海外好きで航空会社に就職した友人Kにも連絡を取り、一緒に行かないかと話を持ちかけようかな? と、Hに話しました。

最初は3人で行こう! と、計画を立て始めようとしていたあるとき、Hから「あのね、ひーさんが楽しみにしてるから言いづらくて言い出せなかったけど、Kのこと、私ずっと苦手だったんだ。出来ればひーさんと2人で行きたい」と言われたのです。

驚きでした!

高校生活は私はもちろん、私の周りの子たちからも人の悪口や陰口を言うのを聞いたことがなかったので。
高校3年間、私はKのサバサバとした性格が大好きで、Hのおっとりとした性格が大好きで、だから2人も当然仲良しだと思い込んでいました。

でも、HはKのサバサバした性格が苦手だった。
3年間ずっと。
もしかしたら、人のことを一切悪く言わない私に、本当の気持ちを隠さなければいけないと思わせていたのか!
そう感じました。
高校のころからすこしでも悪口や陰口で苦手と知っていたら、私はKとHを引き合わすことなんて、はじめからしないです。

旅行はまだ決定事項ではなかったので、Kには私から話して無かったことにし、Hと2人でフランスイタリアの旅を実行しました。
Hが私に打ち明けてくれなければ、3人で行き、Hが心から楽しめる旅行ではなくなっていたかもしれません。
悪口や陰口というものでもない小さなことかもしれないけれど、言わないで我慢していてもHの得にも私の得にも誰の得にもなっていませんでした。


では、今回の考察。

どんなに些細な悪口や陰口であっても「言える存在」そして、そんなこと言うものじゃないと否定するのではなく、「聞いてあげられる関係性」も絶対に必要なんだと学んだ出来事でした。

酷い悪口や陰口に対して「そんな風に言ったらダメだよ」と、指摘することも友人として正しい行いです。
けれど、ときには日常会話の中に垣間見るちょっとした本音、愚痴を含む悪口や陰口に「そうか、そう思ってるんだね……」と傾聴すること、これも、大切なことでしょう。
友人だからこそ「嫌い」や「苦手」を分かっていてあげたいし、何でも話して欲しい、何でも話したいと思えるのではないでしょうか。

もっと大事なのは、信頼して打ち明けてくれたその思いを「アイツ、陰であんなこと言ってるんだよ」と広めることの罪深さ、尾びれ背びれをつけて吹聴することの悪質さ。

これこそ、誰の得にもならない1円の価値もない行いです。


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