烈火のごとく、ワタシの腹から胸を駆け上がる、メラメラと炎がゆらめいて。怒り。非常に尖った。殺意のような心頭。
ぐーっと持ち堪える。触って転がして、炎を感じ尽くす。
数秒?数分?
どれぐらい経った?
サーッとさざ波が引くように、一気にあっさりと。怒りは消えて行った。跡形も無くて。