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傷付いている貴方が実は周りを傷付けている【受動的攻撃性】

日頃は自称ネガティヴな方からの相談や質問をよく頂きます。

あくまでアライさんの肌感で言えばネガティヴな人の方が多いんじゃないかと思う。それはモテてるモテてない、男女問わず。


もはや日本人というアイデンティティとしてネガティヴである事を謙虚だと美徳としてるんじゃないかと思ってしまうほど。


周りへの遠慮や配慮は当たり前とされていて、それは日本人として誇るべき察するマナーなのかもしれない。しかし、時として遠慮や配慮がズレていたり行き過ぎのあまりに自滅してしまうパターンも多く見受けられる。

そうして派生したのがネガティヴ思考の様に思う。


他人軸で比較し、同調圧力による価値観の植え付け。

そうしたプレッシャーやストレスにより無意識に自虐的に発言してしまう様になるのは当然な様に思えてきます。


自己肯定感の低い人は意識的、又は無意識的に自分が傷つかない為に取る防衛行動があります。自己肯定感が低いゆえに権力志向や、コントロール志向のある人がしているのが「受動的攻撃」

「受動的攻撃」の反対は「能動的攻撃」と言い、自分の権利を主張する為に相手を抑え込むような行動なので、攻撃として分かりやすい。それに比べて「受動的攻撃」は被害者の様に見せかけた攻撃なので周囲の人は気付き難い面があります。


「受動的攻撃」をより具体的に説明すると自分の意志をはっきりと伝えず間接的に相手に対して拒否感を出す行為。つまり期待されていることをきちんと行わないのです。直接伝えるわけはない攻撃なので分かりやすい例では無視などが正に受動的攻撃です。また約束してもその約束を忘れたふりをしたり、約束を簡単に破ったり、相手がイラっとするほどわざと遅れたりゆっくりと行動したりする。

そうやって間接的に拒否感や相手にさせる様に仕向ける「攻撃」をする。

典型的なものは、謂わゆる「壁をつくる」というものです。相手をその壁にぶつからせることで、無意識に相手の事をコントロールしようとする。自己肯定感が低いネガティヴなタイプは自分が相手にそのような障害を作っているにもかかわらず、心の中では「私が妥協しなければいけないことが多過ぎる」と思っています。そのため、相手が多少苦労することは当然だと思っていたり、相手なら出来て当たり前、何故なら自分より優れているからと思っていたりする。

この受動的攻撃を行うネガティヴな人の特徴に頑固な性質がある。自己暗示にも強い習慣や癖着いたもので常に被害者意識を持っている。「非モテ」や「弱者」などマイナスのレッテルを自ら貼る事で自分の思うことを妥協せずかたくなに実行する様になり、相手に無力感を抱かせるといった強力な攻撃を仕掛けていることになっている。

この受動的攻撃は女性にも非常に多く、相手に聞こえる様にため息をついたりする。自己肯定感の低さから壁を作り、受け身な姿勢をとりながら異性を無意識に攻撃する。そしてよく言うのが「ありのままの私を受け入れてほしい」がある。

ありのままを受け入れる事は望ましいし、受け入れられる関係が上手くいくのは間違ってない。

間違ってないからこそ、この受け身な発言が非常に強力な武器として使われる。そして攻撃の手段として発している事が多く見受けられる。


ただ、「ありのままの私」って都合のいい様に解釈してないですか?

貴方はありのままの貴方に自信があり、ありのままの貴方が好きですか?自分にとって怠慢な部分をただただ優しく受け入れてほしい事に対して「ありのままの私を受け入れてほしい」と言ってないですか?

本当にありのままの貴方を大切な人の前に晒せますか?

そういった深層心理が受動的攻撃性を生むのです。


言葉だけでなく、態度としても受動的攻撃はある。それが既読無視や、急な冷たい態度をLINEで見せる行為。普段は絵文字や明るい言葉を使っているのに、急なデートのキャンセルに対して「分かりました」の短文や敬語を使う事で間接的に攻撃をする。

こういった受動的攻撃は日本人に非常に多い。


アメリカでは”passive aggression”と言って認知度は高く、そういう人がいると注意してくれる事が比較的あります。ネガティヴを出して周りを困らせる人がいれば、「そういった態度は受動的攻撃だから良くないよ」と言ってくれます。


日本でも直接攻撃的な態度や暴言に対しては「その態度は良くない!」「威圧すぎる!」と注意する人はいますが、受動的攻撃に対しては誰も怒らない。怒らないどころか気付かない。


しかし、無意識に攻撃を受けて傷付いたり疲れたりするので自然と人は避ける様になります。


そして結果的に自己肯定感の低いネガティヴな人からは人が離れていく現象が起こります。


無視やため息、遠回しな嫌味などする人は放っておいてほしい様な態度(攻撃)をするわけですが、『受動的攻撃』なので実は相手の反応を凄く気にしているし敏感です。

これを読んでいる方も、つい天邪鬼な態度を取ってしまうって人がいると思います。天邪鬼な態度を取ったあと相手の反応や気持ちが凄く気にならないですか?

それで嫌われて後悔したりした人も多いと思います。


よくアライさんが相談されるの彼氏又は夫からの既読無視や話し合いを避けられるという相談です。
相手が受動的攻撃をしかけている訳なので本当は彼女さんや奥さんの反応を凄く気にしているはずです。

だから無視された時などはしっかり反応してあげてください。

そして絶対に怒ったり反発せずに、相手を気遣ってあげたり『無視されると悲しい』と伝えてください。苛立つ事もあると思います。
その苛立ちがなぜ起こるのかをよく考えてください。
無視された事による悲しさに気づいてもらえないからじゃないですか?

悲しいとか寂しいがまず最初に来ると思います。その最初の感情が大事です。


苛立ったりするかもしれないですが、同じように拗ねたりするのも受動的攻撃になります。もう悪循環でしかないし、とにかく相手を不快にさせてしまいます。


殴る、叩くような攻撃でも、直接的に暴言を吐く攻撃でもない、言葉にせず態度で間接的に攻撃してしまう受動的攻撃は日本人に非常に多いです。

傷付いてる様で実は周りを傷付けている事って凄く多いです。それではモテないし、仮に付き合えても直ぐに別れてしまいますよ。







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