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睡眠障害は社会から抹殺される。

眠ってしまう。
しかも、日中のあり得ないシーンで。

私は発症当時、
アパレルの販売員でした。
『いらっしゃいませ!』と
声出しをしたりして
お客様を呼び込んでいる。

立って、動いて、声を出しているのに、
眠い。立っているのもギリギリなほど。

見兼ねた店長が、
『心配だから裏で休んで!』
というほど。
誰が見てもおかしい状態。

その時から薄々、
ナルコレプシーなのではないか。
と気づいていました。

私は鍼灸あん摩マッサージ指圧師の
資格を持っています。
つまり医学知識があった。
ナルコレプシーのことも知っていました。
でも、認めたくなかった。

しかし決定的になったのは
友だちとカラオケに行った時でした。
楽しいはずなのに、
どうしても眠い。
歌を歌ってても眠い。
耐えきれず、
『ごめん、ちょっと寝かせて。』
と言って仮眠を取りました。

その時友人からも
ナルコレプシーではないか?
と言われ、病院に行く決意をしました。

検査の結果を聞くのは嫌でした。
重い気持ちのまま診察室に呼ばれ、
診断はナルコレプシー。
『あぁ、そうだよね。』と
どこかクールに思った自分がいました。

少なくとも私は
一生治らない病気になった。
という事実を淡々と受け入れました。

本当の苦しみは
ここからだったと
あの時は気づきませんでした。

真の闘いはここから、
始まったのです。

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