贅沢な大人の独り酒の肴、それは昔の恋の思い出。【#3 LINION-Can’t Find】
お久しぶりです。Noteから離れている2年の間、好きな台湾歌手も増えたと同時に、生活拠点にしている韓国でも心を震わせてくれるR&B歌手と数多く出会い、毎日とても幸せなMayでございます。
『Can’t Find』について
さて今日紹介するのは台湾男性歌手LINIONの『Can’t Find』です。この曲に出会ってから一体何回リピートしたことでしょう。You Tube再生回数18万回のうちの多分1万回は私なはず(笑)。コメント欄にも「激リピ」「神曲」などの激賞のほか、「飲んだ帰りに聞いてつい涙してもた」「全然聴き飽きない!」など私もついついうなずいてしまう感想がズラリ。
LINIONの曲は確かにどれもチル具合がちょうどよくて、ドライブで永遠ループしてもずっと気持ちよくハンドルを握っていられる。そんな雲の流れのような秀逸メロディーがとにかくLINIONの特徴。
『Can’t Find』は数あるそんなLINIONの楽曲の中でも私が個人的に特に!!特に推したい一曲。ファーストアルバム『Me In Dat Blue』のトラック6にリストインされている4分20分という長さのこの曲は、離れていく彼女に対する未練みたいなものを歌った曲です。
…というわけでなにはともあれまずは聞いてみてください!
歌詞和訳
毎日がこんなにも耐えられない
気に入られようとは思わない
君にとって僕はもう重要じゃない
ただの無意味な存在
それに君は知らない
現実はこんなにも騒々しい
君にとって僕はもう重要じゃない
だから僕によそよそしくしないで
I wouldn’t catch that slowly
I wouldn’t catch that slowly
Baby you don’t want to be with me that mean
I can’t do anything Oh Baby I can’t do anything
傷はこんなにも治りにくい
君はただ逃げたかっただけなんだ
君にとって僕はただの迷惑な存在
何でもいっちゃえば「消毒」になるのかな
Fear to sleep then call someone
Had no way out to dream so fine
Here I am but I can’t find You
but I can’t find You
but I can’t find You
but I can’t find You
but I can’t find You
I wouldn’t catch that slowly
I wouldn’t catch that slowly
Baby you don’t want to be with me that mean
I can’t do anything Oh Baby I can’t do anything
Oh Baby I can do that thing
Oh Baby I won’t be that mean
Oh baby I can’t do Oh baby I can’t do
Oh baby I can’t do that thing
Yeah Baby I can do that thing
Oh plz do forgive me
I’m the guy I’m that guys to be with you
歌詞/中国語原文
LINIONについて
『Can’t Find』いかがですか? 「LINIONって誰?」と思われた方へ簡単に紹介いたしますと、本名は林翰宇(リン・ハンユー)というネオソウルというジャンルで楽曲を発表している台湾男性歌手です。2016年に米国のミュージシャンズ・インスティチュート(MI)ベース科を卒業後、2018年に今回の『Can’t Find』が収録されている『Me In Dat Blue』でデビュー。日本でも有名な台湾女性歌手9m88のバンドのベーシストとしても活動していた彼は2ndアルバム『Leisurely』(2020年)で本格的にブレイクを果たします。今年(2023年)7月には3枚目となるニューアルバム『HIDEOUT』をリリースしてタイトル曲『Black Panther』でも活動していたばかり。本国台湾では9月末からライブが予定されているみたいです(くう、行きたい!!)
『Can’t Find』、マイストーリー
『Can’t Find』のYou Tube公式サイトにはこんなディスクリプションがついています。
私がこの曲に出会ったときは、ちょうど中国語の試験のために毎日参考書とにらめっこしていたときでした。たまたま息抜きでドライブに出かけたとき、LEEの曲に似た曲おすすめ機能でこれが出てきて、一瞬で一耳惚れ。歌詞が分からなくても、憂いを帯びたメロディとLINIONのちょっと投げやりな歌声を聞くだけで、ずっと昔に思い出の中に置いてきた、終わりかけの恋の、あのなんとも言えない寂しさみたいなものを呼び起こされた感じがしたものです。そう、まだ20代だったときのドタバタに満ちた忙しい恋愛から離れること数十年(年がバレる汗)、大人の密かな楽しみって、独りそのときの思い出を引っ張り出してきて宵の酒の肴にすることじゃないかな。この曲はそういう意味でもとても美味しい肴と言えるかもしれない。
※LEEについての過去の記事はこちら
夕暮れの波打ち際で小さな火を焚きながら、ギターを横に置いたまま膝を抱えて彼女のことを考えている一人の夢多き男の子。大きな夢と、彼女。どちらも掴みたいけど、一生懸命に夢を追いかけるうちに大切だったはずの彼女のことをいつの間にか置き去りにして愛想をつかされてしまう。彼女のためにも夢を叶えたいけど、彼女が離れていこうとしている今、夢を追いかけることに何の意味はあるのか――。20~30代男子には、きっと同じ年代の女子には分からないいろんな悩みがあるんだろうなとつい思ってしまうこの曲。
タイトルには、そんな夢も彼女も見失いかけているそんなやるせない気持ちが滲んでいる気がします。
ファースト・アルバム『Me In Dat Blue』など
どれどれ、ほかの曲も聞いてみようかな?と思ってくださった方はひとまずこちらのファースト・アルバムからどうぞ。
おお~いい感じ!と思ったらその他の曲もぜひ聞いてみてくださいね!
それでは本日も最後までお読みくださりありがとうございました!
第1稿 2023.9.25
第2稿 2023.10.28
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