誰にも知られないように

心の奥底で、思っていたこと。

もっと、レベルの高いレッスンが受けたい。

相手の器に合わせて、手加減するのはもういやだ。

書いてるだけで、後ろめたくてざわざわするけど…

でも、もう無視できない。

ごめんなさい。傲慢な私で。

でも、やっぱり、そんなふうに思っています。

ここにだけ書きとめよう。

誰にも知られないように。

誰も傷つけないように。

私のせいで、誰かがいやな思いをしたり、傷つくのは嫌だ。

だったら私が力を抑えたほうがいい。

誰も気づかないで。誰も見抜かないで。

私は穏やかでいたい。

世界に対するじれったい思いも、

自分の中の傲慢な思いも、

それを恥じて咎める声も、

聞こえない、見ないフリをしてくぐり抜けたい。

私のせいで、波風が立つのはもういやだ。

私を見つけないで。私を見ないで。

こわい。こわい。現実が。私を取り巻く世の中が。

だってみんな、いつ牙を剥くかわからないでしょう?

そんなのいやだ。

こわい。こわい。私が私を見せなければ。

何も起こらずに済むのなら。

どこまでも潜り続けたい。

永久に、誰にも見つからないところまで。

嫉妬とか、理想化とか、崇拝とか、期待とか、もうやめてほしい。

お願いだから、どうか、そっとして。

私を刺激しないで。

私は、私に対する、どんな感情も、感じたくない。

ああ、でも、そうやって

誤魔化し続けてももう無理みたい

さすがに、想いは隠せない。

私を、見つけてほしい。必要とされたい。

私は、私のできることで、大好きな人の作品を彩りたい。

私を必要としてください。

嫉妬も、羨望も、まっすぐに受けとめるから。

私に歌う場所をください。

私が、私を発揮できる、仲間がほしい。

私を必要としてください。

陽から陰に転じるこの季節、今年も何かが起こるみたい。

だいじょうぶ、だいじょうぶ。

きっと素敵な明日がくる。

楽しみにしていよう。