マーケターにデザイン力が必要な理由
この記事は、日々、採用マーケティングを担当する中で、唐突に「マーケターにもデザイン力は必要だ!」と思った理由をまとめました。
ここでいうデザイン力は、IllustratorやPhotoshopを使ってイチからデザインをしたり、制作を担当するという能力ではなく、自社のPRをするにあたり、魅せるための知識やセンス、デザイナーへのイメージの伝達力のことを示しています。(Canvaくらいは扱えた方が良いけど)
「わかるに越したことがないのはわかるけど、センスないのよね」という私のようなマーケターさんのために、記事の最後にオススメの学び方もご紹介します。
関心をひく(魅せる)のはマーケターのミッション
マーケターは、複数の施策を組み合わせて自社に注目してくれるファンを増やし、認知の向上や販売促進など、目指すゴールに到達するというミッションを抱えています。
そのミッションを達成するために、顕在顧客だけでなく潜在顧客の目にも止まるような関心をもってもらわなければならないものはたくさんあります。
細々としたものは除きますが、マーケターが手掛けるものの代表例は以下のとおりです。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- 採用サイト
- 公式SNS
- セールスピッチ資料
- 企業ブログ
- 広告用バナー
人間は情報の90%は視覚から得ていることがわかっています。
特に紙媒体は最初の設計が大切です。
目的を達成するために対象となるターゲット(顧客)の層に向けて、どんな情報を載せて、どんなデザインなら目に止まるかを考えてから制作をしないと時間も予算も大きくロスしてしまうというリスクもあります。
Webサイトであれば、微修正くらいなら簡単ですが、そもそもの基本テーマがブレたりすると成果があがらないどころか、「あの会社のサイト、イケてないな…」とネガティブな印象をもたれてしまう可能性があります。
ABテストなどを実施して、ターゲットに響くデザインやキャッチコピー、Webサイトの導線などを調査しておく必要があります。
デザインのトレンドやターゲットに受けやすいデザイン、自社のカラーなどを理解しておくことで、この土台づくりのフェーズで必要以上に苦労をするということはなくなります。
デザイナーへの伝え方
上記のようなツールの制作はもちろんマーケターだけで制作することはできません。
ターゲットのペルソナ設定やイメージなどの土台を固めたら、実際に制作を担当してくれるデザイナーに依頼をします。このときに「イメージと違った」ということが後々発生しないように、参考となるデザインを共有することをオススメします。(社内デザイナーへの依頼でも外注でも一緒)
例えばよくやってしまいなのが、「いい感じに」「センスに任せます」などの丸投げ系や「クールな感じ」や「かわいいイメージ」と言った抽象的な依頼の仕方です。人それぞれに考え方や好みも違うので、この依頼の仕方だと必ず齟齬が発生します。
デザインギャラリーなどを活用して、具体的に「このデザインがイメージに合っている」「特に●●なポイントが良い」などを伝えましょう。
▼おすすめデザインギャラリー▼
簡単なバナーなどであれば、Canvaなどを利用してマーケターが作るという経験をしてみると、「いい感じに作って」がいかに迷惑なものであるかがわかります。
自分で手を動かしてみて依頼されてみると、「ここは伝えてほしいな」という制作側が求める視点での「伝え力」が身につくので余裕があれば担当してみると良いと思います。
上記のようなデザインギャラリーを眺めるのも勉強になりますが、ここからはマーケターがセンスを磨くためのデザインの学び方をあと2つご紹介します。
魅せ上手な企業をリサーチ
どんなマーケティング施策においても基本となるのが、他社のリサーチですが、デザインの勉強でも他社を見てみるのは、トレンドを追う意味でも有効です。
私がリサーチした中で、魅せ上手な企業を3社ご紹介します。
どこが正解とかはなく、好みによるところも多いのですが、共通しているのが、「自社のカラーがデザインに表れている」「すべての画像のクオリティが一定のレベル担保されている」というところです。
【株式会社LIG】
眺めてるだけでワクワクして、会社のイメージとぴったりな画像で溢れてる。
【株式会社KAIZEN Platform】
以前の公式noteのデザインはスタイリッシュな雰囲気だったが、リニューアル後は明るく、よりnoteというメディアとマッチするポップなデザインになった。
【株式会社SmartHR】
目新しさや派手さを狙わず、自社のカラーが伝わるデザイン。
書籍でデザインの基本をキャッチアップ
「基本のき」のようなことであれば、書籍で基本を抑えるのがオススメです。ネットでも「デザインの基本」などで検索をすれば該当する記事は出てくるのですが、不変的なことであれば、書籍を読んだ方が多すぎる情報でパンクすることはないです。
▼おすすめデザイン書籍▼
継続的な学びが必要
デザインもテーマも内容も自信をもてるものができたし、イメージもきちんとデザイナーに伝えられたら終わりではありません。
そのときいいものを作っても飽きられないような工夫は常に必要だし、トレンドはいつでもキャッチアップしておく必要があります。
自社にデザイナーがいれば、たまに意見を聞くのも良いですし、Twitterなどでデザイナーをフォローしておくとデザイナーがどんなニュースを気にしているかわかります。noteもたくさんのデザイナーがアウトプットしているので、継続的にみていくのをオススメします。
いかがでしたか?
マーケティング担当者もデザインに少し興味を持つきっかけになれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?