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女から女性へ ~性被害の底流~

風にあおられながらの散歩が終わりました。
大寒に戻ったような寒さですよ。
春の前にこうした寒の戻りがあり、首をすくめていると一気に春が来ます。

ちょっと私の文章力では、荷の重いテーマですが頑張って書いてみたいと思います。

今、世間では松本仁志さんの問題が騒がれ、

今日はさらに,若新雄純氏(コメンテータ)、伊藤純也(サッカー選手)天台宗の尼僧などの性被害がヤフーにあがっていました。

こうした性被害が、昨今表ざたになることが増えてきているように思います。
その中で
私の中に強烈な印象を残したのは、伊藤詩織さんの性被害を訴える裁判でした。
2015年に当時TBS記者だった山口敬之氏に性被害を受けたという訴えで、逮捕間際まで行ったものの、当時安倍政権の中枢にいた中村格氏によって、逮捕を免れた事件です。

中村氏は、2015年にジャーナリストの伊藤詩織氏が元TBS記者の山口敬之氏から性被害を受けたと訴えて警視庁が捜査した当時、同庁刑事部長だった。

 捜査関係者らへの取材によると、担当した警察署が準強姦(ごうかん)容疑で山口氏の逮捕状を得たものの、執行されなかった。警視庁ではこの後、本部捜査1課が捜査。東京地検は16年に嫌疑不十分で山口氏を不起訴処分とし、17年に検察審査会が「不起訴相当」と議決した。

              上記記事より一部抜粋


しかし、伊藤詩織さんは民事でも戦い、最高裁まで争い勝訴を勝ち取ったのです。

昔から女性の地位は低く参政権を得られたのも昭和21年4月10日と浅く、
参政権を得ても女性は長く添え物扱いの日々が続きました。
私が働いたころでも寿退社という言葉や、お茶くみ要員かのような言葉は雑誌にも普通に載っていました。
性被害にあっても声高に訴えることは難しい時代は、平成でも普通にあったことだと思います。

女は子を産む機械と言った厚生労働省の大臣がいました。2007年です。

 【柳沢伯夫厚生労働大臣は、1月27日に島根県松江市で開かれた自民党県議の集会の講演で、「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっている」、「機械というのはなんだけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」などと発言した。】

                        朝日新聞デジタル

この根底には、女という性の道具を持ち子を産むための物、という考えがあるのでは?
松本氏の女性観は、まさにこれでしょう。

女性が、男性とは違う性を持ち、その性による特性を持った存在として、男性にはまだまだ理解がされていない現実があります。

ところが、平成の終末に起こった伊藤詩織さんの事件は令和にまたがり女性達の感覚に大きな変化を与えたと思います。それまで男が暴行しても結局性交したのは同意があったということだ、と強弁され泣き寝入り状態に置かれた女性たちに意識の変化をもたらし同意がない性交は暴行なのだと、思えるようになったのです。

しかし
女性の側が変わっても男性の側は、まだこの変化についてきてないように思います。 

例えば伊藤詩織さんの時には、山口氏の人脈の中にいた官邸や警察権力までが、束になって伊藤さん潰しにかかりました。
今、松本氏の件では大阪府や国は静観の立ち場をとっています。また、テレビ局もスポンサーが引くなら態度を明らかにしようということになっているようです。スポンサーは万博の問題もありますから、国や大阪府の対応見に徹しているのでしょう。

ここには性被害に対する倫理感はなく、経済の理屈で女性の言い分などは何とでもなると思ってるのではないでしょうか??

しかし、松本氏の流れは止まらず遠から現場から姿を消すでしょう。

令和に入り、渡部氏の多目的トイレの問題やジャニーズ、宝塚など問題が起きています。

時代は変わり。女としか見られていなかった時代から、女性という立場で時代の上に立ち上がり踏み出し始めたように思えるのです。

令和は女性の時代のように思えます。

何度も言いますが、男性はこの変化にまだ気づきも対応もできていないように見えますよ。 

最後に、【元祖女性は太陽であった】、と言った大正から昭和にかけて活躍した平塚らいてうさんを紹介して終わります。
市川房江さんと女性参政権運動などで活躍した方です。

今日はここまで

    今日も読んでいただき有難うございます。❤️

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