LPICの勉強で役に立った書籍を紹介する
画面の前の皆さん、おはこんハロモーゲン、イサオです。先日(2023/12/02)無事LPIC-2までの試験に合格したのでその過程で出会った本たちを紹介します。
正直なところ最初はLPICの学習が全然楽しくなくて辞めようと思っていた時期もあったのですが、そんな中で試験範囲を面白くさせてくれた本があります。
UNIXという考え方―その設計思想と哲学
この本を読んでLinuxのコマンドの範囲だけでも勉強してみようという気になりました。
Unixに興味を持ったので読んでみたところ、Unixは最初は文書編集のためのソフトでOSを作るために予算が組まれていたわけではなかった話や"|"(パイプ)がどれだけすごいかといったありました。Linuxでも使われるコマンドが文章を編集するために最初作られたと思うと妙な納得感を覚えました。
これはLinuxの生みの親であるリーナス・トーバルズの伝記みたいなものです。どういう過程を経てLinuxがこの世に誕生したのかという舞台裏を知ることができます。
色々とLinuxを冠する本を読みましたが、この本がLinuxのOSの構造をわかりやすく説明していました。ざっくり言うとファイルシステムとプロセスとストリームです。この本は201を学習しているときに読み始めたのですが、バラバラだった知識がひとつにまとまった感があってめちゃくちゃ学習が楽しくなりました。C言語を使ってLinuxで使われているコマンドを作ってみることもできます。C言語をあまり知らなくてもコードは目で追えるのでなんとなく読んでいても楽しかったです。
LPICではセキュリティのための認証に公開鍵暗号方式(公開鍵と秘密鍵)を使うためそれに必要なコマンドを学習することになるのですが、例えばDNSではdnssec-keygenコマンド、SSHではssh-keygenコマンドが学習範囲にあります。でもなんでこんな鍵を2つ作っていちいち設定しなければならないのかの説明は参考書ではしてくれません。実は数学が現代の技術には欠かせない道具になっているという事実をここで知ります。素数ってすげえ。
LPICとは全く関係ないですが、冒頭にあった引用はこの本からです。僕はこの文章に出会って救われました。LPICの試験は60問の問題を90分で解かなくてはなりません。何が出るかわからないために合格ラインに到達できるように参考書では問題がたくさん用意されています。例えば202の試験では後述する鉄板の参考書2冊と学易というサイトを合わせると202の範囲だけで415問の問題があります。当日60問解くために415問で準備するわけです。毎日20問ずつやれば21日で終わる計算ですが、問題一問一問の重みが違います。思ったように進まない日もあります。難しい問題に当たった時、「この単元はまだこれだけしか進んでいないのか」「あと数十問あるのに」と落ち込みたくなります。先を見るから辛くなるんです。今この瞬間に当たっている問題に集中することの大切さを教えてくれました。
ちなみに学易は202の範囲までは無料なのでやっておいて損はないです。
"Linux"とか"LPIC"とかがタイトルにある本は結構漁ってみたのですが、自分の記憶に残ったのは上記の本になります。全部読まなくてもいいので箸休め程度に選んででもらえればいいかなと思います。
数ある合格体験記の中で紹介されているこの4冊は自分も購入しました。鉄板なのですが、念のために紹介。
いわゆる"あずき本"と"白本"と呼ばれている参考書になります。教科書と問題集です。
あえてAmazonではなく翔泳社のリンクを貼っています。こちらは電子版で購入することでpdfとして本を扱えるので文字列検索が可能です。そのため必要な情報を素早く探すことができます。ChatGPTにも聞きやすいです。もし紙にこだわってないのであれば、翔泳社の電子版をオススメします。Amazonだと検索対応してないです。
ハードウェアのアーキテクチャとかサブネットマスクとか全く知らないことを知るのには良かったです。標準入力とかリダイレクトの動きを視覚的に表現してるページが自分的には神でした。
合格するまでは苦しい時もありましたが、LPICの学習を通じて自分の学習スタイルの確立ができたのが一番の収穫でした。
試験日の確定、申し込み
参考書の問題数をリストアップ
一問一問進める
つぎの資格を取るまでにどんな本と出会えるんだろう。今は楽しみです。
To Be Continued
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