組織としてのモーニング娘。'23


ハロプロのアイドルを幼い頃から推してきたけれど、恥ずかしながら、大本山のモーニング娘。は見たことがありませんでした。

今回、ご縁があり、2023夏ツアーの千秋楽に急遽参戦した結果、
終わる頃には涙が止まらなくなりました。

なぜ泣けたのか。

それは、「組織」という観点で、
2023年現在のモーニング娘。が、素晴らしいチームになっていると感じられたからです。



今まで数多くのライブや舞台を見てきましたが、中でも「光る」人材というのは居て、目が勝手にいってしまうもの。
むしろその輝きを見に行っているようなものなのですが、、、

今回は、特に輝いていた人を見つけられなかっただけではなく、
「誰が自分にとって1番だったか」すら決められなかった。
本当に全員がよかった。
いい空気が流れていました。

全員が立場を理解しつつも、
自由に個性を発揮している組織を、私は初めて見ました。

ここからは新人/ベテラン/中堅に分解して、
「組織」の観点で彼女らの良さについて書いてみます。

①新人がよかった

新人やローキャリって、普通萎縮するんです。

身近にベテランがいればいるほど、できないところばかりが見えてしまったり。
「自分には何ができるんだろう」って、自分の存在価値を考えたりして。

モーニング娘。は入れ替わり制の「組織」なので、みんな一斉にデビューするグループとは違います。
なので、より新人が萎縮しやすい環境であると思っていました。

ですが、モーニング娘。の新人は違いました。
みんなのびのびやっていたんです。

15〜17期を新人と呼ぶことにします。

17期のげったー・はるさん。
1曲しか出ていないけれど、どちらもすでに個性がありました。

げったーは、すでにファンがついているのでは?!と思えるカリスマ性と、高い目標を事前に宣言できる度胸!
そして本当にステージでも輝いていた。
有言実行を期待させてくれる。こういう人は、多分どの企業も欲しがる人材です。

はるさんは、げったーと比べると遅咲きになることは間違い無いと思います。
けれど、着実に成長し、ファンとしての喜びを感じさせてくれることも間違いないです。
大好きなアイドルの仕事を意識高く、向上心高くやり続けるだろうと思わせてくれる、その人間性に対する謎の安心感がパフォーマンスに現れていました。

16期のらいりー。
No.1が見つけられなかったという話はしましたが、私の中ではカリスマ性No.1です。
新人とは思えない存在感。
なぜ必死感がないのだろう?笑
そして顔立ちと表情が舞台映えしすぎる。あなたはステージに立つために生まれてきたのですね、と思ってしまう。
パフォーマンスを磨いて、いつかグループの顔になるでしょう。楽しみすぎます。

15期3人。私が今回最も見たかった子達です。

おんちゃん。歌も上手だし、清楚系のお顔立ちだし、安定感があるかなと思いきや、意外とエネルギーの放出がすごくてびっくり!
とんでもないプロ意識。どの場面切り取っても素敵。かわいくて綺麗。そこから覗く野心も堪らない。
ダンスも手を抜かずアクセントを意識して踊っている感じがしました。
そして、彼女のまわりだけ、独特の彼女の世界観がありました。あれをなんと表現したらいいだろうか。若かりし松田聖子みたいな、無敵感か。

ほまたん。この子伸びしろNo.1です。
得意のかわいい路線曲は、声の特徴も相まってピカイチ!!(ちょこっとLOVEかわいかったー。)
かっこいい路線の曲やフォーメーションで魅せる曲でも、存在感を発揮してくれたらいいなあ。
ほまたんは、唯一、まだ周りの人に遠慮している感じがしますね。前述した、新人あるあるです。
その証拠として、少人数であればあるほど光る。
(あと、長い手足を持て余している。笑)
ポテンシャル最強ほまたんの、成長が次の楽しみです。
※実は私の推しなので、贔屓目のせいで逆にコメントが厳しい説がある。笑

めいちゃん。
パンダさん、一回も言わなかったね。
後輩も入ってきて、自分のこれからの在り方を模索していることがよーくよーくわかりました。
カメラにもよく抜かれる。運営に推されてますね。笑 運営の気持ち、わかります。
だって、笑顔爆発のめいちゃんも、大人なめいちゃんも、どちらもしっくりくる。
適応力の高い子です。いつかエースになりそう。


②ベテランがよかった

新人が輝いている組織は、だいたい指導者がいいんです。
その子に合った育て方をして、無理ない範囲で成長させます。
ただ、アイドルの企業と違うところは、リーダーも、ベテランも新人も、外から見ればみんな同列の「メンバー」として扱われるところ。
だから後から入ったメンバーを遠慮させないことが、一番必要です。

その点で言うと、
おださく、あゆみん、えりぽん、ふくちゃんは、
もう10年戦士なのに、いい意味で目立たなかった。
でもみんなセンターにいったら自分の番だ!と言わんばかりに魅力を爆発させる。
それがグループのベテランとしての在り方なのだな、と感じさせられました。
素晴らしいコントロールであった。

おださく、ごめんなさい。誤解してました。
入った時から歌唱メン認定されており、気が強そうだ、と思っていましたが、
実際はあんなにエネルギー高くパフォーマンスし続けるんですね。
むしろ、不器用なタイプかも?と思ってしまうくらい、序盤から頭を振り乱している姿が衝撃的でした。
そんな一種の泥臭さと、圧倒的な歌唱スキルを見せびらかさない強さが、後輩の「のびのび」を実現させてくれているはず。
本当にありがとう、スキルの高い年長者としてあるべき姿です。

あゆみん。
これはファンの方からすれば、言わずもがなでしょうか。ダンスがピカイチでした。
本当に丁寧だった。ファンサービスや表情も含めて、とにかく丁寧。
入った頃の尖った野心は表出されておらず、もう立派な指導者であり、牽引者に見えました。
謙虚に頑張ってきた人柄が、後ろ姿、首の角度、佇まい、パフォーマンスに表れていました。
生き様含めて、本当に素敵でした。ファンです。

えりぽん。
最も自然体で、イジられキャラ。
サブリーダーなのに!笑
色々言われていた時もあったようですが、そういう先輩がいると場が和みますよね。
MCでは幾度となくファンを巻き込んでくれた。
省エネなのかな?と思ったけど全然そんなことない。弁えて、ファン含めて全体のために動く人に見えました。
もしえりぽんがいなくなったら、この役割は誰がやるんだろう。

そして、ふくちゃん。
色々言われていた時期もあったようだけれど、私が今日見た限りでは、ふくちゃんはきっといいリーダーなんだろうな、と思いました!
センターより一番端が似合うふくちゃん。本来はサブリーダーによくいるタイプなように見えますが、控えめなリーダーがいると後進が育つのでしょうか。紛れもなくあなたがいい組織の立役者です。
印象的だったのは、ふくちゃんと2人で歌うメンバーがベテランから新人までみんな楽しそうだったこと!
やっぱりメンバーからの信頼、評価あってのリーダーという役割ですからね。
百聞は一見にしかずでした。本当に今まで後輩を伸び伸び育ててくれて、ありがとうございました!(どの立場からw)


③中堅がよかった


実は今回一番驚いたのが中堅の皆さんの輝き。

一般的には、中堅は、自分の方向性を見定める時期です。
そして、慣れは、中だるみを生みます。
が、中だるんでるどころかまだ個性が伸びるんか?と思ってしまいました。

新人、ベテランの輝きの理由がはっきり説明できる反面、中堅が輝いている理由がそこまで定かではありません。

ただ、少なからず、何人かが新人の指導係であったことは効いていそうですね。
そして、「それぞれの道」で自分にスポットライトが当たる経験をして、自分の強みに気付く機会があったのかもしれない。

とにかく、中堅が輝く、ということは結構、かなりすごいことなのです。
恐るべしモーニング娘。の組織の力。

よこやん。
ベビーフェイス・元気キャラということもあり、新人のイメージがぴったりなよこやん。
新人枠を卒業したらどの方向性に行くのかな?と思っていましたが、想定よりはるかに大きなエネルギーを感じました。
前からセリフをよく任されるようになっていましたが、それが板につき、セリフがなくても、普通のパフォーマンスで表現力を感じました。
元気な曲でなくても、しっとりを演出できちゃう、自己コントロールが素晴らしかったです。
同期が卒業して、逆に頑張らなければ、となり、存在感が出てきたのかもしれない!切磋琢磨しているのかな。
ベテラン枠に入ったらどんな変化を見せてくれるか本当に楽しみです。

あかねちん、ごめんなさい(2度目)
どんな人なのかな?というところから拝見していましたが、、、ここへきて存在感が!
目立つパートをもらうようになって、沢山努力したのかな、と推測しました。
また、指導係もやっているということで、色々とマインドチェンジするきっかけが降りかかっていそう。
役割を与えられて輝くタイプですね。
中堅で伸びるって、どういうこっちゃ、、、

まりあ。
再掲すると、中堅って中だるむんです。
まりあさん、中だるみって知ってますか?笑
エネルギーの発散がピカイチ!!見るもの全てを元気にしてくれる。
新人枠から中堅枠になるとき、元気がなくなったように見えたときもありましたが、もう、ふっきれましたね?
グラビアや野球関連のお仕事で、自分の強みを感じられる機会が増えたのかな。
言わずもがな、圧倒的美貌で、ティアラと白いドレスがよく似合っていた!
その美貌と、エネルギーのギャップが、まりあさんの最大の魅力な気がします。

最後はちぇる。
もうほぼベテラン枠でしょうか。
英語力という強みに本人もまわりも気付いたときから、髪を切ったあたりから、覚醒が始まっていたのだろうけれど。
なぜ中堅でビジュが爆発するのか、そのメカニズムをこちらが教えてほしい。笑
どんな内面の変化があったのだろう。
加入当初は正直全く目立たない部類だったように記憶していますが、今やエースです。
とても美しかった。
自信と覚悟が人を作るのかも。


ということで、新人からベテランまで、組織として素晴らしかったモーニング娘。'23。

組織だって「昇格」のタイミングで目立ったりするけど、
同じように、みんな、どこかで必ず順番がくるんだな。

ジョインしてすぐに結果を出せる人と、そうでない人がいて。でもどちらがいいとか、そういうことではなく。
組織は人が多ければ多いほど、みんな一斉に注目できるわけではないから、そうやって時代がまわることは自然の摂理なはず。

だけど、モーニング娘。は、その順番が来るタイミングが本当にわからない!
だから面白い!

千秋楽公演にいたヲタクたちはみな、最後の曲、I WISHで、
未来への希望しかない!!!!!!と感じたはずです。
あのキラキラ感と会場の一体感は、絶対忘れられない光景。

組織が前向きでいることは、何よりも素晴らしいことです。
何かミラクルを起こしてくれることを期待して、これからもモーニング娘。を応援します!

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!!!!

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