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invisible holidays(2020.08.21~08.31)


 2020年8月21日

 長い冒険があったと思う。でも私は殆んど忘れてしまう。地元のスーパーの手前の歩道で、まるで人形のようにてかてかした競泳水着を着た女の子達がいて、向こうからやって来る同級生の一団の脇を気付かれないようにすり抜け、私は学校が始まってるのに教室を軽く冷やかしただけで逃げ出して、視界も乏しい夜を走り、このままではお腹が空いてしまうと周りを見渡すけど、この時間に開いてるドラッグストアは来た道をまた戻らねばならない。地元の交差点は魔改造されて、何でもある。その漫画では精神や性別が入れ替わる攻撃を受けたキャラクター達が戸惑ったり戸惑わなかったりしている。水着の女の子達は細長いホテルの玄関で何か喋っている。同級生の一人が千円札を返してきた。けれど、貸した千円は既に返してもらっているはずだ。私はこの数瞬だけ、酷く懐かしい同級生達とどうでも良い会話をした。今日は久々に十時間ぐらい通しで寝た。多少首は痛むが溜まってたものは布団に吸い出してもらえたと思う。今日は映画館に行く。部屋でだらけてしまったけど、映画の時間は確認してあるし、コンタクトレンズも新しいのに入れ換えた。さて着替えて出掛けようとしたら、もう空に近かった柔軟剤の容器が絶対に取れない隙間に落っこちてしまった。慌てて隙間を覗こうとしたらロフトに登る階段に眉間を強打した。鼻から変な液体が出た。急に部屋が耐え切れないほど暑くなった。服がない。封印されたクローゼットを開こうと散乱したペットボトルを掻き分けていたらバスの時間が迫ってきた。光熱水費の振込用紙と住民税の振込用紙を手提げに放り込んで部屋を飛び出した。マスクは忘れなかった。眉間を強打して軽い脳震盪でも起こしてるのか一向に気分が優れない。折角惰眠を貪って頭に余裕を作ったのに。一時間後には映画館に収まっていなければならないのに。アリオ川口のMOVIX川口で 『劇場版 Fate/stay night [ Heaven's Feel]III.spring song』を鑑賞。戦闘シーンは吹っ飛んでるし、世界観のビジュアルは凄まじいし、歪なキャラクター達による歪な感情の殴り合いは(主人公の言動がその場凌ぎ過ぎるように思われなくもないけど)細かいことはどうでも良くなるぐらい尖った迫力があるし、絶望的なところまで追い込んでおいて無理矢理に辻褄を合わせる力業は、御都合主義を突き抜けてエンタメに対する執念をすら感じさせる。こういう力業が出来る人間になりたいなぁ、なんて私だって思ったりするのだ。非力な人間は小手先で何とかしようとするけれど、細かいところはどうでも良くなるような、ただただ濃密で凶悪な一撃を放ててこそ本物だ。面白かった。ライダーさんが凄かった。チュトリスを一本だけ買って食べる。感染症対策で座席は飛び飛びだった。混んでなかったから悠々と観れた。給料も入ったし、アリオ川口をぶらついて枕元の装備を充実させることにする。バランタイン12年。350ml。ノンエイジのバランタインは強烈な薬草臭さに随分と苦労したけど、こちらはどうか。ふわっふわ削りチーズとか、チーズチップスなプリマドンナとか、チーザとか、ドライスティックパイナップルとけ、かりかりバナナチップスとか、フェアトレードチョコレートとか。こういう散財は気分がいい。でも光熱水費と住民税で23000円吹っ飛ぶのは懐につらい。帰宅してからはずっとゴロゴロしていた。散らかったペットボトルから眼を逸らした。艦これも遣らない。今夜は酷く暑くなりそう。バランタイン12年はやはり痛烈な薬草臭さが一気に来るけど、ロックにすると、氷が溶けてまろやかになってなお味気を失わない気高さを感じる。冷凍庫に入れてたチョコレートを齧ったら固過ぎて歯が遣られるかと思った。踏切を少し書き進めた。余り書き進まないうちに、四時間睡眠にまで追い詰められた。喉が渇く。


 2020年8月22日

 寝不足が仕事終わりの私にどんと襲ってくる。頭痛い。ユニオンで安物を掻き集める。秋葉原駅の向こうで竜の巣が鳴いている。秋葉原の夜が光った! 万世橋のSEGAが撤退するんだそうだ。私には関係のない場所だったけど、万世橋の景色は変わるだろうなと思う。電車で飛び起きて、慌てて飛び降りたから、激しい動悸で首の血管が張り裂けそうだ。こめかみで気泡が潰れるようなぷち、ぷちという気配がする。頭が痛い。埼玉にも雷が迫ってきた。空がぴりりと光る。雨は降ってなかったけど、湿気の臭いと、湿った粘っこくて涼しい風が、線路を伝って流れてくる。雷鳴が響き渡った。私はサニーデイ・サービスの東京を耳から引っこ抜いて走り出した。雷が怖いのは、孤独な下校道を歩いていた小学生の頃から変わらない。多少涼しくたって走れば汗がだらだらと吹き出す。稲光に何度もびくっと震えながらどうにか最寄りのコンビニまで逃げ切った。飲み物とか氷とか買って、自動ドアを開いた瞬間に雷鳴が埼玉の空を引き裂いた。私は再び駆け出した。部屋に逃げ込んで扇風機の前にへたりこんた。窓を閉めているから雷は響かないけれど、汗が酷いし頭が痛い。二時間程寝たので、首は酷く痛むけども頭の調子は回復した。E-7-Zは最短ルートでS勝利可能で周回難度は低いのだけど大方欲しい艦娘が出揃ってしまった。次に攻めるべきはE-7-Xなのだけど、確定ドロップしないうえに友軍を呼べないのでS勝利の難度が高く、何より二度の水上戦で敵が警戒陣使って全くダメージが通らず最後に雷撃事故撤退、という有り様なので無駄に時間が掛かる。補給艦狩りとしても使えるけど手間が掛かるしなぁ。寝る前にバランタイン12年のロック、チーザをお伴に。執筆は諦める。妹が綺麗で可愛ければ姉は満足だった。優しい彼氏がいて毎日楽しそうにしている妹を見ていれば満足だった。姉は妹に貸すために化粧道具や衣服を買って、自分は着ないで地味を貫いた。けれど、姉が満足し続ける限り、弟は満足が出来ないのだ。弟は、ふられたぁ、なんて言いながら姉に後ろから抱き付いて鼻をうなじに擦り付ける。弟は、妹を殺そうと提案した。姉は、私の顔を原型が残らないぐらい殴り潰してくれたら処女をくれてやるよ、と言った。彼女は不審者に自宅傍の路地に引っ張りこまれ、貞操は守り通したものの逆上されて顔面を激しく殴打した。救急車き担ぎ込まれたとき、何ヵ所かヒビが入り、腫れ上がって赤紫で到底生きている人間の顔ではなかった。彼女は暫く包帯でぐるぐる巻きになって両眼すら開かなかった。妹が取り乱してベッドの脇で泣き喚いた。妹は毎日御見舞いに来た。姉は妹に点字の教科書を持ってきて貰った。包帯は外れ、二週間もすればいつもの顔に戻った。右眼だけ、視力が酷く落ちていて、完全には回復しないだろうと言われた。彼女は眼帯で登校した。先生達の計らいで、階段から転げ落ちて顔面を強打したことになっていた。暫く彼女はクラスの話題の中心になった。彼女は初めて同級生から告白された。断りの手紙を妹と一緒に作った。妹に手伝って貰って彼女は初めて自分の顔をしっかり丁寧に化粧した。眼帯に化粧した自分は自分ではないようで、苦手だった。二人で遊びに出掛けた。部屋に帰って、化粧を落として、湯船にゆっくり浸かりながら、見るも無惨に破壊された自分の顔を自分が見ることが出来なかったことを、酷く勿体なく思った。


 2020年8月23日

 布団に倒れて電気も消して、全く眠れなかった。直前に二時間睡眠を挟んでたのもある。枕は噛み合わないし、何度も何度も寝返りを打って記憶と想像の一線を行ったり来たりする。その部屋は手を変え品を変え必ず爆破され、二階の一家が毎回巻き込まれ、大事な記録は重点的に燃やされ、ゾンビの感染は拡大していて、若者達は疑心暗鬼に振る舞い、金持ちが主催しているコミュニティは瓦解、幾度となく繰り返される少年漫画風の戦い、突然始まるフルマラソン、いつしかループ現象の主役に陥って同じ部屋に戻ってくる少年は凛々しい顔をして最初の部屋から脱出を図り、何処かにあるはずのゴールに向かって走り出す。私の記憶は分厚い断片と反復運動の塵山でいっぱいいっぱい。無理して思い出そうとすれば崩れて大変なことになるだろう。兎も角、私は目覚めねばならない時間に辿り着いた。鳩尾がつらい。電車に座ってても首が痛い。バキュームカーのホースが地下まで伸びていた。ゲリラ豪雨で自動ドアの向こうが真っ白になった。眠い。鳩尾もつらい。QUOカード。三日月。痙攣。警戒陣。三連続。右足の小指。ゴミ捨て。もうダメ。死ぬ。


 2020年8月24日

 磯辺の神社を模したミニチュアが庭にある。穴の底には白骨化した女の子の死体がある。死体は自分の骨を星座のように並べてメッセージを残している。こんな死体は以前にもあった。頭の位置に地面を掘って自分の骨を突き刺していた。容疑者達は激昂していてとりとめがなく、コナン君もまだ真相を掴んではいないようだ。私はサンデーを読む。特定の漫画が数話連続で掲載されている。以前も同じ号を読んだ気がする。部屋には相当に古い焼けて印刷も掠れた化学に関する読み物があって……著者はお酒の研究をしているアマチュア科学者のようだ……私はこんな古本買ったっけ? 子供達は悲惨な実験に巻き込まれていた。そこから脱出するための戦いが行われたのだと思う。詳しい事情は忘れてしまった。ある女の子の運命が事件の核心にあったような。ある少年が敵に囲まれる。かつて彼と一緒にいたはずの少年が、今や司祭と名乗って敵の陣営にいる。少年は遺跡のトラップを使って敵を撒こうとする。そのトラップに何処かの出版社の社員達が何故か巻き込まれている。出版社の社員達はなんとか解放されたようで、一旦距離を置いて記事を書くための算段を立てている。事件は一度終わったらしい。少年は優しいおばさんに引き取られた。二人で映画館に行ったりした。しかし少年の執念は終わっておらず、何か呪文のようなものを唱えながら出奔した。その呪文は、つまり、既に倒れた怪獣の牙に電流を流すことで怪獣を復活させるものだったのだ。艦これのイベントは終わったはずなのに、知らない次の面が現れた。しかも戦闘システムが全然違ってマップ形式である。なので背中に背負った扇風機状のビーム兵器によって縦一列を攻撃出来るマップ兵器とかが使える。戦闘が終わったら私達は何処かの建物にある。知らない小学校のプレートが出ている。隣にはイベントの通し番号が住所のように振られている。例の如く大破が出てしまったので、先に進もうとするみんなを引き留めて撤退を申請していると、汚く笑う男の子が一人、薄暗い廊下の向こうから現れた。夕方の五時になってやっと眼が覚めた。12時間以上寝ていると思う。昨日E-7-Xの掘りに意固地になって、限界まで眠気を堪えて徹夜していた反動だろう。仕事終わり寸前にくらっときて、電車のなかで微睡んでちょっとは回復したものの昨日は色々限界だった。そんな体調で三連続S勝利ガシャンとか遣られるものだから頭のネジがぽろっと取れてしまったようだ。溜まっていたゴミ袋を真夜中のうちにゴミ捨て場まで持っていくだけでふらふらだった。二度寝の折りに仰向けに寝たものだから肘を痛めてしまった。相当に気分の落ち込む冒険を経験したらしい。記憶は散り散りなのに、悲惨な何か何度も立ち会わねばならなかった悲愴感だけが胸元に残っている。ある女の子の数奇な運命を私は忘れてしまっている。彼女の悲劇がなければ、少年の狂気には辿り着かなかったはずなのに……ともあれ飽きるほど眠ったお陰で昨日までに溜まった寝不足成分は概ね頭から吐き出せたようだ。最近は首に負担が掛かる眠り方をしていたので、重心が腰や背中になるよう調整したら良く眠れた。もう夕方の五時半だけど。今日はまた本格的に何もしなかった。体調は悪くないがいまいち元気が出なくて徹底的に部屋に籠っていた。面白いキーワードを見付けたので、Twitter検索掛けてみんなの反応や大喜利大会わ眺めてにやにやしてるだけだった。この程度が穏当なTwitterの使い方だ。とはいえ、地雷というものは確かに存在する、らしい。公式の見解に対して極めて狭い界隈で罵詈雑言が飛び交っているのを目撃する。私には、解釈違いとか地雷とかいうものは殆んどない。大雑把に苦手なジャンルはあるけれど具体的に範囲を絞れるものではない。設定の全体的な一貫性は作品の良し悪しを決める判断材料ではあるけれど、そこまで狭く絞り込まれた範囲の解釈違いにまでは拘れない。私はそこまで徹底的に何かを好きになったり嫌いになったり出来ない。世界はあるがまま、私はその世界に対してどうせ他人でしかないのだ、他人事としてしか評価を下すことが出来ないのだ。私は何かの世界に対して大した期待をしていないのかもしれない。世界は面白いか面白くないかでしか決められない。己の個人的な好き嫌いで罵倒を撒き散らすのも剣呑だとは思いつつ、その感情の無駄な大きさを、抱えきれない程の圧力を、私は羨ましいと思ってしまうのだ。白州小瓶を飲み終える。踏切を14000字まで書き進める。E-1を周回、レア艦娘は落ちたけど未所持は落ちず。夜中になれば眠くなる。最近は眠気の反応が強く現れる体質に移っているらしい。これに従って、ちゃんと眠いときに眠れるといいのだけど……最近の論点。この世の全てには何かしら一理か一利は存在する。問題は、ある一理(一利)とある一理(一利)を並べてどちらが選ばれるかは、どちらにも一理(一利)はある以上、最終的に権力闘争か多数決でしか決まり得ないということだ。それを我々は残酷にも倫理と呼ぶのである。


 2020年8月25日

 大学の敷地脇の塀沿いに、狭い狭い路地があって、そこでデモが行われている。私は参加者の一人と口論になった……この人は近所のコンビニの店員さんだ……最終的に彼等が調べあげた資料を見せてもらうことで落ち着いた。どうも大学が高校とか企業とかと不審なお金の遣り取りをしているらしい。資料を読んでいたら突然大雨が降り出した。私は一緒に資料を読んでいた女の子と別れ、坂を下って夜のバス停に辿り着いてけれど、わざわざ傘を振ったのに眼の前をバスが物凄い速度で通過してしまった。回送だったのだろうか。交差点は高架と重なっていて一層と暗く、周りには若い学生達がちらほらバスを待っている。今朝は完全に首を痛めた。昨日は良く眠れたので同じように寝床を調整したはずなのに、背中から首に掛けてが壊滅的に痛んでいる。六時間睡眠を確保したはずなのに酷く眠い。職場でも乗り物酔いが長引いているような不調が続く。職場近所の牛丼屋の天井エアコンのカバーが剥がされていて、大きな黒色のフィンが天井の穴でぐるるるるるると回っている。首の痛みをいなしつつ仕事を終えて、帰宅後はひたすらE-6周回。雑に拵えた夕食が胃に重くて周回を中断、休憩がてら私には余り関係ない言葉を検索して遊んでいたら突然に右足の小指に尋常ではない痛み。捻挫どころか、骨割れてないか? 慌てて氷をタオルで巻いて応急処置。足の小指は冷やしにくい。シーバス・リーガル ミズナラ12年350ml瓶を遂に呑み終わった。スコッチ系統では断トツで呑みやすかった。E-6周回は、散々苦戦した夜戦マスを探照灯+北方迷彩のヴェールヌイさんで乗り切る方法を発見して以来、強力友軍ありで充分S勝利を量産出来る体制は整ったのだけど、肝心の日進さんがどうしても落ちてくれない。もう寝なければならない時間に気持ちの悪いA勝利で納得行かずもう一回、みたいな夜更かしパターンに巻き込まれる。眠気で頭が揺れる。イベントは一日延びたしもうちょっと周回を頑張ろう。虫を殺そうと熱湯浴びせたら自分の指を火傷しかける。執筆はしてない。漫画の特典が欲しいのだけど、秋葉原のアニメイトが12時開店で都合が悪いので、ゲーマーズにしよう。最近の関東はそこまで暑くない。夜中など扇風機二台展開ではお腹を痛めそうなぐらい涼しくて、室温調節に難儀しながら寝る。


 2020年8月26日

 虫を殺さねばならない季節だ。コップに熱湯を溜めて何度も注ぐ。隣に座った女性が、派手にイヤホンから音漏れしながら電車のなかで御化粧をしている。主張の場所とタイミングを間違えている、と思う。欲しい漫画は無事に買えた。今日もまた酷く眠い。職場は暇だけど、暇過ぎると物理的に呼吸が詰まって苦しいので、こっそりメモ帳にプロットを盗み書く余裕もないのだ。冷房で軽く鳥肌を感じるぐらい東京は冷めていて、胃腸を壊してしまった。職場近くのコンビニでフラッペ砕いてたら虫が特に意味もなく現れた。現れて直ぐに消えた。虫が確実に近付いてきている。艦これの掘りを再開したけど人身事故で遅れた電車で寝落ちたら例の如く貧血のような症状が出た。眠気が一日抜かない。掘りのラストスパートがなかなか始められない。コンタクトレンズ落として無くした。今朝お湯を撒いたから黒ずみが沸き出した。IHが仕事をしなくなった。お湯が沸かせないと今晩食べるものがない。締切前だからなのか、艦これイベント終了直前だからなのか、神経が何処かで詰まってる感じはある。HPの上限がもりもり低下しているような、そんな八月の終わり……IH使えないの本当にどうしよう。レンジも湯沸しポットもないから、IHでお湯を温めないと即席麺の一つさえ作れないのだけど。外食やコンビニ偏重を改めて、この夏は自炊で食費を抑えようと動き始めていた矢先にこれ。レンジは部屋に置くスペースがない。最低でも湯沸しポットは必須。私もおんぼろだし、私の部屋もおんぼろだし、私はどんどんと滅亡に向かって孤独に歩いている。それを悲観する程にやわではないけれど、終わりの景色に怖気が立つ程度には、私も弱い人間である。私は、私の終わりよりも、私と一緒に終わっていくこの私の世界の煤けた背中に、恐怖を抱いている。あと小指痛い。日進さん落ちない。E-2で唯一まだ落ちてない新規艦を狙おうかとも思ったけど乙難度クリアしたせいで編成制限がキツ過ぎて効率的に諦めた。結局E-6を周回したけど日進さん落ちない。晩御飯はコンビニで買うことにした。pixiv百科事典をぐるぐるし始めた。何の意味もなく夜更かしする。睡眠時間削って執筆は一文字も進まず。IHが壊れたのがトドメだった。何か、惜別を述べるべきだろうか。でももう私に言葉を放つ元気はない。


 2020年8月27日

 私は地図の一部を指差して何か強く主張している。地元の範囲について一言あったらしい。親族総出で仏具店のような建物に集まって、神様らしき存在を召喚しようと試みるのだけど上手く行かず、眼の前に現れた塚のような物体によって地面が割れるわ光線が飛ぶわ、大変なことになっている。試行錯誤をした結果、神様はお子さんであることを突き止めた。親族の子供達でポッチャリめの男の子の神様を囲んで構いまくることにする。神様は腕時計を自慢してくる。触れると猫語で喋ってしまうお札が現れて、私も語尾がにぁあになった。先輩達もこの神様の対応で相当苦労した経験があるらしい。夜道にはうっすらホログラムの看板が浮かんでいる。真下を通り過ぎると、消えた。今日は熱気は強いけれど雲が分厚いので午後には降るかもしれない。艦これのイベントが終わった。スパートは最後まで掛けられなかったけど図鑑は大分充実した。お疲れ様でした。直立不動してると呼吸が詰まる。肩甲骨の間ぐらいに痛みの中枢があって、私の呼吸を阻害してるようだ。仕事終わりにはちょっと落ち着いたので鴬谷の銭湯に寄る。虫が夜に徘徊する。私の田舎にこんな虫はいなかったはずだ。鴬谷ではやたらマクドナルドのメンテナンスに克ち合う気がする。鴬谷の駅前のローソンは縦長に窮屈である。新しいウイスキーの小瓶を二本。部屋に帰って適当に艦これを触り、何をするでもなくだらだらして西友まで水分の補充に出掛けて……うん、特筆は何もない。意味のない時間が過ぎただけだ。明日明後日で執筆を追い込まなきゃならないのに、部屋は蒸し暑いし髪の毛が眼に入って邪魔。深夜帯に雨が降り始めたような気がする……ああ駄目だ、いまいち眠る気分にもなれず、さりとて作業をする元気もない、完全に無為な時間を過ごしていたら夜が明けてしまった。ホワイトホース ファインオールド。低価格帯ウイスキーの小瓶を買ってみたけど、粘っこい薬草じみたピートが舌に絡み付く。バランタイン ファイネスト並みの薬草臭さ。でもロックの氷が溶けてくると簡単に引き下がった。低価格帯のウイスキーにも慣れておいて経験値を稼がねばならぬ。スクショ整理中、通信が重くて画像が移動出来ない。赤紫の朝が刻々と迫ってきている。


 2020年8月28日

 駅前を歩いている。確か、この辺りに漫画喫茶があったはずだ。駅舎の横には巨大なゴミ箱がある。一つにはペットボトルが整然と並べられている。もう一つ、その他のゴミ用のコンテナが、斜面に突き刺さっている。そこに繋ぎを着たおじさん達がゴミを投げ込んでいる。私も袋に包んだゴミを投げ捨てたけど上手く入らなかった。右手の線路沿いには特に何もなく、左手は高原の広場のように整備されていて、家族連れが遊んでいる。遠く山脈の影が並び、浮き出した木の根で地面はごつごつしていて、コテージの看板も出ている。ああ、こんな場所があったんだ、と私はボールペンを取り出して、眼に平行に横にしてカチ、カチとやった。いや、こんな方法では写真が撮れる訳がないじゃないか。筋道を立てて覚えてるのはこれだけ。今日も私は沢山を巡って、運動会で奇妙な煉瓦が飛び交い、カラオケ会場で不快を感じたはずだけど、もう無理して思い出さない。午後まで寝ていた。寝起きからこの世の醜悪が戦争をしていた。daniがデタッチメントし始めたので適当に貶してたらもう午後五時。執筆始めなきゃ。ハルマゲドンもラグナロクも神話のなかでやっておけ。それから、ラグナロクからWikipediaで北欧神話の頁を漁り始めたり、醜くないTwitter世界を確認して神経を癒してたりしてたら午後八時。執筆してない。不味いな。


 2020年8月29日

 地図を確認すると大きな河があって、この河沿いに歴史のある観光地が並んでいるらしい。私は河から離れた場所を巡っていた。折角なので河を遡って探索しよう、と河の方面へと歩き出したら唐突に夜で、綺麗に高さを揃えた建物の平たい壁に挟まれた真っ暗な一本道で私は写真を撮ろうとする。私は唐突に気絶し、意識を取り戻すと、街は動き出していて何処か野蛮な印象を与える。ここは海外の都市だろうか。Bob Dylanの弾き語りが聴こえてくる。私達は宿を借りるが、私が外出しようとすると、この土地を知っているらしき外国人の道連れに咎められる。その場に居合わせた同級生と一緒なら大丈夫だろう、と私は言うけれど、その同級生が部屋のなかで変な踊りを始めて、私はなかなか外に繰り出せない。昨日はコメダ珈琲店で執筆に励もうとしたのだけど、Twitterをだらだら鑑賞するだけで一時間、やっと執筆に取り掛かろうとしたら体が拒否反応を示すように痙攣を始めた。新しい眼鏡は近距離を見るのに適していないのだ。面倒でもコンタクトレンズが正解だった。何とか区切りの場面まで書き進んだものの閉店時間になり、部屋で布団に倒れていたら見事に寝墜ちてもう午前五時である。寝落ちると大抵首を痛めている。我ながら難儀な体質である。朝から執筆を進めたら気分が悪くなってコンビニで朝食を買った。カヌーのようなものに乗って水路が張り巡らされたマップに挑んでいる。巨大ボスから逃げ切るまではなんとかなるのだけど、面クリアのために倒さねばならない敵を時間内に倒し切れない。その兄弟は嵐のなか急流に停められたカヌーに乗り込んで飛び出す。二人のカヌーは平然とアスファルトの地面すら走り抜けるが、地元の人々はそれに慣れている。とある高貴な産まれの少女はパソコンの画面で幾つも並んだ青色のアイコンを恐る恐る押した。メールらしきものが開かれるのだけど内容が不穏だ。しかし彼女はこれ等の不穏な言葉の連続に、この生活からの脱出の可能性をみている。彼女は部屋を出るだけでも酷く狭い、這った姿勢でしか出られない扉を通らねばならない。少女達は食事している。ジェラートのようだが味気がない。少女には兄達がいるが一人は知恵遅れである。ところで、私達は明らかに気の狂った殺人鬼によって占領された建物のなかにいる。殺人鬼は既に何人か殺していて、命懸けでも一度に三円しか手に入らないゲームで幾らまで貯まったら解放してやろう、みたいな良く分からない狂った提案をしている。その映画を私達は第一部までしか観ておらず、しかも毎回週末に第一部だけを観て、その続きに到らないを繰り返している。戦隊ものの映画のようだけど登場人物達の思惑が錯綜していてサスペンスドラマのようだ。私達はとうとう続きを観ることになった。みんなでかめはめ波して敵を吹っ飛ばすような展開だった。何度も繰り返される中断がやっと終わって、敵は死ぬことが出来た。それを祝福する人々が現れた。近所のホームセンターで電気ケトルと丼を買った。ついでに次の文学フリマに着ていけそうな衣服を値下げ二千円で購入。コメダ珈琲店で昼食を取りつつ執筆を開始する。今日はかなり進んだけど、コメダ珈琲店の椅子では二時間程度の執筆が限界らしい。腰がすっかり痛くなってしまった。疲れが溜まって言葉が浮かばない。昼間のコメダ珈琲店は混雑していたけれど、一人席が私だけだったので直ぐに座れた。ちっちゃい女の子が時々呻き声を挙げる。お政治な話をしてるおんちゃん達の声も聞こえる。隣に座った脚を引き摺ったお婆さんは挙動がちょっとビョーキっぽいのでちょっと不安だ。お婆さんは警備員らしい紋章のついたジャケットを着ていて、挙動の怪しい喋り方で明日明後日の休みを確認したり、自分の具合の悪さを訴えたりしていた。私同様にお婆さんも相当長く居座ってる。取り敢えずくちやくちや音を立ててご飯を食べるのはNG。イヤホンを忘れたのが致命的だった。ストロベリーシェイクを挟みつつ午後六時ぐらいでスマホの電池が15%を切ったので、かき氷食べて締めようといちごのミニサイズを頼んだら、到底ミニサイズではない量の何かが現れた。コメダ珈琲店を舐めていた。美味しかったけど、胃腸を急激に冷やしたせいか急性の胃もたれに襲われて、部屋に帰りついて胃薬飲んで布団に倒れたらそのまま寝落ちてしまった。角のロック。今夜は暑そうだ。迫力のない風味だけど、味覚の低いところを押さえてくるあたりが面白い。電気ケトルに水を入れる。


 2020年8月30日

 寝る前に軽く執筆を始めたら、評判の良くない制服がどんなものか調べるのに手間取って深夜の三時を過ぎてしまった。例の如く全く眠れない。膝の裏が痒くて眠れない。不安定な場所に乗せていた扇風機が倒れた音に吃驚して慌てて起こしたら、首に巻く専用のタオルが一瞬で消えてしまった。現在の寝床はこれがないと成立しないのだ。首が張って寝れないから電気を着けて探そうとするのだけど中途半端に眠くて、眠くて上手く布団の周りを探せなくて、眠いのに眠れなくて夜中に半分泣き声みたいな呻き声を挙げた。ここまで行くと病気なんじゃないかと思う。どうにか予期せぬところに隠れてたタオルを発見して眠りに着いたのだけど、三時間もまともに眠れてない。午前中はまだ頭が動いたけど午後に倒れたりしないだろうか。艦これの新しい任務を攻略しようとマンスリー遠征を片付けているのだけど、火力と対潜の必要合計値が余りにも高過ぎて、何度も装備と編成を組み換えていちいち暗算しながらやっと最適解を発見したときには昼休みが終わっていた。昼寝もしてない。


 2020年8月31日

 昨日の昼間もしていない、から日記を書けず。電気ケトルとレトルトご飯、眠れないDOUTOR、終わらない3-5地獄。日記の頁を改める。


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