ZEROエンブレム-HDTV1080

ZEROから始まるリネレボ生活!!No. 15

ご主人様達が急に戦場から居なくなってレオ様は慌てて立ち上がり、目の前の超巨大ドワ子を見上げたのにゃ。「ニヤリッ」と薄ら笑いを浮かべ、手に持っているコレまた超巨大槍を大きく振りかざしてレオ様目掛けて振り下ろして来たにゃ。

「ちょっ!待て待て待てば〜!どっひゃ〜! あわわわぁ〜!」

その場を飛びのき、間一髪のところで超ドワ子の一撃を交わしたレオ様は飛んだ勢い余ってゴロゴロと転げ回りながら泉の壁に激突したのにゃ。

意識が遠くなるのをギリギリ堪えたレオ様は、自分がさっきまで居た場所を確認すると、地面が直径約10メートル程のクレーター状になって陥没していたにゃ。

「おいおいおい!あんなのまともにくらったらひとたまりもないぞ!」

なおも続くドワ子の激しい攻撃をヒラリヒラリと空中でかわしつつレオ様の横に着地したルウ様は、ドワ子の方を向き警戒しながら助言をしたにゃ。

「レオさん、確かに一撃の威力はすごいけど、その分スピードが大した事ないから避けるだけなら簡単だよぉ♪もっと相手を挑発して怒らせたら動きが単調になっていいかもぉ!ねこにゃん達が戻って来るまで、私達で何とか時間を稼ごうよぉ♪」

ルウ様の言ってる事は間違いではないが、そんな事が簡単に出来るのは君だけだよ!と本人の前ではとても言えないレオ様であったが、確かにそれも一理あるかなと感じたレオ様は、無理矢理テンションを上げてルウ様の作戦に乗る事にしたのにゃ。

「よ、よーし!こうなったらもうヤケクソだ!!僕は人を挑発するのは得意なんだ!見てろよ〜。」

そう言ってレオ様は後ろを向き、前かがみになってお尻を突き出したのにゃ。

「ボラギノール特選隊レオニール参上!!今から推して参る!!」

何かの漫画のキャラで登場する◯ニュー特選隊の◯クームの真似をしたレオ様は挑発を続けるにゃ。(鳥山明さんごめんなさいm(._.)m)

「お尻ペンペンッ!鬼さんこちらケツの鳴る方へ〜」

ルウ様は、ドワ子を挑発するレオ様を見ると自分もやりたいと言い出したのにゃ。

「それ楽しそぉ♪ 私もしてみたい!えーっと」

そしてレオ様と同じ体勢になり

「ルウ参上♪ 押して参ルウゥ!!」

はい、天使が参上しましたにゃ!何故かレオ様の挑発は憎たらしく感じるのに、ルウ様は可愛いく感じてしまうコレいかにw

生死をかけた戦場だと言うのに、まるで遊んでいるように見える二人を見て、じょるのと超ドワ子は怒りを露わにしていたにゃ。

「この野郎〜!!ふざけやがって〜、ドワ子!早くこの二人を斬り刻んで、しまうのだ〜!」

「ぐおぉぉぉ〜!」

超ドワ子の大槍が風切り音とともに、左に右に縦に横に幾度となく振るわれるが、ルウ様は、これを難なく交わし続けておられたにゃ。
グゥオンッ グァンッ ドグォンッ パスッ!

レオ様も必死で交わしているのだが、最後の一撃が臀部(でんぶ)を僅かに掠めてしまったのにゃ。

「うわぁ、ひぇ、うひょぉ〜、いでぇ!」

ルウ様が攻撃を受けたレオ様のお尻を見ると、装備が破け、右上の蒙古斑(もうこはん)が露わになってしまっていたのにゃ。

「レオさんお尻が丸見えだよぉ♪子供みたいなお尻可愛い〜」

「うわぁ〜見ないで〜恥ずかしいから〜!」

レオ様は咄嗟(とっさ)に両手で、破けたお尻を抑えながら木の影に隠れたのにゃ。
その丁度真後ろに、戦場から一時離脱していた ご主人様とアウ様がフッと戻ってこられたにゃ。

臀部の部分が破けてお尻が丸見えのレオ様に、ご主人様は蔑(さげすむ)ような目をしながら溜息をつかれたのにゃ。

「はぁっ……。 折角秘策をたてて戻って来てみれば…。一体何をやっているのやら、この使えなニールは。」

「え? ……うおわぁ!?まんまさん。これは、その、色々と事情がありまして…。」

ご主人様に気づいたレオ様は、どっちを向いてもお尻丸見え状態になり右往左往していたにゃ。

「ムフフ♪」

「あははっ♪」

アウ様とルウ様は、そんなレオ様を見て喜んでおられるみたいなのにゃが。

「まぁいいわ。 後でいっぱいお説教するからねレオさん!」

「エェーーッ!こうなる前は少し活躍してたのにー…。何故いっつも、いっつも…」

盟主不在の中、怪物を引き付けていたレオ様であったが、結局お説教という可哀想な結果に終わってしまったのにゃ。

レオ様にお説教の約束をした ご主人様は、なおもルウ様に襲い掛かろうとする じょるのと超ドワ子の方へと歩み寄り、自信満々といった表情でこう告げたのにゃ。

「じょるのさん、この戦争もここまでよ!私達ZEROが勝たせてもらうわ!」

それを聞いたじょるのは、何を言っているのかわからないといった表情で

「はぁ? ZEROの盟主はこの状況を理解してないのか?どう見たって俺らドワ子の集いの勝ちだろ!」

超ドワ子の前に打つ手がないのは明らかだったにゃ!じょるのの言う通りZEROは今、絶体絶命の危機なのにゃ。
それなのにご主人様は何故こんなに自信満々なのか!皆が固唾を呑んで見守る中、ご主人様が切り出したにゃ。

「それじゃアウさん!手筈通りお願いするわね。」

「はい、行きますわよ〜ZEROに敵対する悪い子は。月に代わってお仕置きよ♪」

ご主人様に指名されたアウローラ様は、手に持っていた杖を頭上に掲げてクルクルと回しながら踊り出したのにゃ。

「ムーン セレナーデ エスカレーション ♪」

そして踊りの最後に両手で杖を握りながら前に突き出し、歩幅を広げて拳銃を撃つような体勢になりつつオリジナルスキル名を唱えたのにゃ。

「貴方のハートをぶんどるズッキュン♪♪」

その光景を見ていたZEROのメンバー及び じょるのは、一体何をしているのか分からないといった表情で呆然としていたのにゃ。

「えっと…。アウさん終わり?もういいのかな?」

「ええ。終わりましたよ♪」

余りにも簡単に終わったため、ご主人様でさえも、ちょっと動揺していたのにゃ。

「……ハハ、ふあはは〜!何だ、何をしたと言うんだ何も起きないではないか!やはり俺達の勝ちは変わりはしない!それドワ子!コイツらを踏み潰してしまえ〜!」

「……………。」

「何をしている、早くコイツらを踏み潰せ!」

「……………。」

じょるのの命令に超ドワ子は一切反応しなかったのにゃ。
するとアウローラ様がトコトコとドワ子の前に歩いて行き、おもむろに右手を出したのにゃ。

「ドワ子ちゃん、お手♪」

「ガウッ♪」

超ドワ子はアウローラ様の言う通りサッと手を出して応えたにゃ!

「おかわり♪」

「ウォウッ♪」

「おすわり♪」

「ワゥンッ♪」

ドワ子はアウローラ様の出した指示に次々と従ったているにゃ。そうなのにゃ。アウローラ様は魅了のスキルを使い、超ドワ子を自分の下僕にしてしまったのにゃ。

「こ、これは一体どう言うことだー!何故盟主以外のプレイヤーがオリジナルスキルを使えるんだ!?」

「ふふふ。アウさんはね…(以下省略)なのよ!」

ご主人様は、何故アウローラ様がオリジナルスキルを使えるのかを じょるのに説明したのにゃ。

「それで一旦戦場から離脱して一時的に盟主の交代をして来たってわけ!これで、もう貴方に勝ち目はないわ。」

ちょっと待つのにゃ!今の説明では、ご主人様は特に何もしていにゃいのでは?っという思いが吾輩を含め、その場に居た全員の脳裏を掠めたのだが、余りにも自信満々に語るので、特に異論を口にする者は居なかったのにゃ。さすが吾輩のご主人様にゃのにゃ。

「さぁドワ子ちゃん、じょるのさんをプチッっと踏み潰しちゃいなさい♪」

「ガウゥア!!」

了解!!とばかりに超ドワ子が じょるのを踏み潰そうとしたのにゃが、ご主人様が慌ててそれを制止するのにゃ。

「ちょ!?アウさん何もそこまでする事ないからやめなさいw」

「チッ♪」

「ガウッ♪」

ご主人様の制止の言葉に不満の顔を隠せないアウ様とドワ子であったにゃ。

「と、兎に角アウさんはドワ子に じょるのさんの見張りをさせて、刻印をして頂戴!」

こうしてアウローラ様が渋々ご主人様の言いつけ通り刻印を済ませ、LR要塞イベント準決勝は、アウローラ様、ルウ様、レオ…ご主人…様の活躍により、見事ZEROの勝利で幕を閉じたのであったにゃ。

準決勝終了後、じょるのは超ドワ子を元に戻して、ZEROのドワーフメンバー様方は無事生還される事となったのにゃ。
そして盟主を交代したご主人様とアウローラ様は……何やら揉めているようなのにゃ!

「じゃ、アウさん、そろそろ盟主を私に戻してもらえるかな?」

「はい、まんまさん、分かりましたわ♪ ところで除名ってどうやってするんですか?」

「ん? 除名はね、ここを押して、除名したい人を選択するでしょ。」

「ふむふむ、ここですね♪ それから?」

「うん、そう!そこね。で、後は除名するってボタンを押すだけだよ!って、それ私じゃない!!ダメーー!それ押しちゃ絶対ダメだからねーー!!!」

「ムフフ♪まんまさんから盟主をぶんどるズッキュン♪」

「こらーーっ!!!アウさん、ふざけちゃダメーーー!」

いつも通り平和なZEROの光景だったのだが、この後、もう一方の準決勝の結果に驚愕する事となるのだが、それはまた次の回に持ち越しなのにゃ。

らんちゃん♪
@rantyann_0627
https://twitter.com/rantyann_0627

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?