ZEROエンブレム-HDTV1080

ZEROから始まるリネレボ生活!! No.8

盟主PT、5名がようやく決定した丁度その時、ZEROのアジトの片隅で不意にノイズが走り、揺らぎと共に誰かの影がひっそりとリネの世界に召喚されていたのにゃ。

その人物は召喚されると「ニヤリッ!」
と不気味な笑みを浮かべていたにゃ。
そして、すぐに盟主PTから隠れるようにその場から立ち去ったのであった。

それから二時間が経過した辺りで、ようやくキス魔様が目を覚まされたにゃ!
まだ、完全に覚醒してないのか、辺りを見渡しては首を傾げたりを繰り返しておられるのを見て、ご主人様はキス魔様にたずねたのにゃ。

「キスっちどうしたの? そんなにキョロキョロして…。 」

「え? ああぁ… 俺 こんな所でいつの間に寝ちゃったのかなって思ってさ
別に眠たくなかった様な気がするんだけど…。」

「もしかしてキスっち、さっきの事覚えてないの? 」

「さっきの事? 俺何かしてたっけ??」

どうやらキス魔様は、ご主人様に危うく殺されそうになった事を憶えていない様子なのにゃ、あれだけの一撃を喰らっては、無理もないのかもしれにゃいにゃ。

「ううん、忘れてるなら別に気にしないでいいよ! そんなに大した事じゃないから…。それより、これからの事を皆んなと色々相談しようよ! 」

「ああぁ…。 そうだな、なら先ずは… 」

ご主人様は咄嗟に話題を変えて、キス魔様殺害未遂の件を有耶無耶にする事に成功するのであったw
流石、吾輩のご主人様なのにゃと密かに感服したにゃ。

「まずは、盟主PTの戦闘力の底上げから始めようと思うんだけど。
俺がこの世界に来る前にあらかじめ用意した物がある!
それが、このiTunesカードね。」

キス魔様は手に持ったチャージ済みiTunesカードをPTのメンバーにマジマジと見せながら会話を続けたのにゃ。

「もう既に君達のApple Storeにチャージ済みだから、これを使って限界ギリギリまで戦闘力の強化及び、育成に使うように。」

「キスっち、ちょっと待って!!」

ご主人様は話し合いを続けようとするキス魔様の口火を切って待ったをかけたのにゃ。
何故なら、キス魔様が盟主PTに選ばれたのは、ルウ様の後、つまりは3番目であるのにゃ、後の2人はキス魔様が、この世界に来てから決まったわけで、誰が選ばれるかは当然誰も知らないはずなのにゃ。

しかも、リアルで会った事もないメンバーのApple Storeに育成費用をチャージするなど
どう考えても、おかしいのにゃ!
一体キス魔様はどの様な方法で、これらの事を用意したのか、ご主人様はキス魔様に、そこはかとなく怪しい物を見るような目で睨みながら訪ねたのにゃ。

「どうしてレオさんと牛さんがメンバーに選ばれるのかわかったの?
あと、皆んなのApple IDも何故知っていたのか本当に疑問なんですけど…。」

「ん? そこやっぱ気になる?」

「当然でしょ!!」

キス魔さま以外の盟主PT様方は、ご主人様の言葉に「うんうん」と息の合った相槌を
打たれたのにゃ。

「うーん、話すと長くなるけどいいかい?
しかも、俺の説明を理解出来ないとも思うけど?この際細かい事は気にしなくてもいいんじゃないかなぁ?」

「そ、そっそんな事聞いてみないとわからないじゃない!幾ら私でも多少の知識はあるつもりだし…でも難しい事は○△×◇…。」

「うん?マンマさん最後の方はよく聞こえなかったんだけど?もしかして自信がないとか?」

レオ様は威勢よく答えたつもりだが、最後は自信がなさそうに小声で口籠ってしまった、ご主人様に対して よせばいいのに横槍を入れてしまったのにゃ。

「む!? 何よ!だったらレオさんは理解出来る自信があるって言うの?それとも私に対する嫌味かな?だったら許さないけど!?」

「ふふん♪ 僕だって一応大卒だしね!多少の専門知識は持ってるつもりだよ。」

「何を〜!!ボラギノールのクセに生意気な!また お尻を真っ二つにされたいみたいね!覚悟しなさい〜!!」

「まぁまぁ♪ 2人ともぉ!落ち着いて♪」

レオ様と ご主人様が険悪な雰囲気になりそうになっているのを止めたのは、ルウ様であったのにゃ。

「キスっちの説明を聞いてみて♪ より理解
出来た方が勝ちって事にすればいいんじゃないかなぁ♪それでお互い仲直りしようよぉ!」

ルウ様のよく分からない半ば強引な提案に
2人は取り敢えず納得して、キス魔さまの説明を大人しく聞く事にしたのにゃ。

「じゃあ 皆んな説明するからよく聞いてね。まず、俺以降のメンバーが何故分かったかと言うと…だから牛さんが最有力になるわけで…レオさんの場合は…と何気にカマを掛けて…なるように…と言うのが俺が残りのメンバーが分かった理由で。iTunesカードのチャージのやり方は…でスイス銀行の口座を…そうすると…教えてくれるから…焦ったApple社は…と言うやり方で皆んなのIDにチャージする事が出来たわけね。分かったかな皆んな?」

「ほむほむぅ♪ なるほどねぇ〜、キスっちはその方法を使ったのかぁ♪それだとこっちのリスクが最小限に抑えられるねぇ!」

「でしょ!まぁ時間が余り無かったから、この方法使ったけど、時間を掛ければも少し上手く出来たかなって思うよ。」

「だよねぇ♪ 兎に角キスっちのお陰で すご〜く助かったヨォ〜♪ ね〜2人とも〜」

ルウ様は天然な所もあるが、以外と物知りでキス魔さまの説明を直ぐに理解したらしく、大変納得したご様子でしたにゃ。
そして、問題の2人の様子をルウ様が尋ねるように振り向くと…。

「アー!! アンナトコロニチョウチョサンガイルヨ。レオサン」

「ワー!! ホントダー マンマサン。カワイイネー。」

「レオサン チョウチョサントッテー!」

「ダメダヨ マンマサン ムシサンハ トッチャダメッテ オカアサンガ イッテタモン」

「ナニソレ キモイ ソンナ オカアサンナンンテ シネバイイノニ !」

「エー ! ソレハ チョット ヒドスギナイ マンマサン… 」

お2人はキス魔さまの説明を全然理解出来なかったらしく、早々に現実逃避しておられたにゃw
この理解度勝負はドローと言う結果に終わったみたいだにゃ。

「あらあら…。 2人ともぉ♪……。」

「ほら言わないこっちゃない。だから2人には説明するだけ無駄だって言ったのにな。」

暫くお花畑状態のお2人を他所に、これからの事を相談する会議は その日遅くまで続けられたのですにゃ

らんちゃん♪
@rantyann_0627
https://twitter.com/rantyann_0627

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