音と現象と物語。

今日、久々に『Jaguar'13』(TUBEのギタリストの春畑道哉作曲)を聞いた。タイトルだけでは分からない人もいると思うが、フジテレビ系列のプロ野球中継のハイライト映像時などで5年ほど前流れていた曲と言えば、その界隈の人には分かってもらえるだろうか(分からなくて興味がある人は調べていただきたい)。聞いたときに、脳裏にハイライト映像のシーンが改めて甦ってきたのである(具体的に誰が活躍してたかは顔がのっぺらぼうのような状態だったので分からないが、巨人-阪神戦だった。ちなみに巨人が勝った)。かくも比較的鮮明に映像として音楽が現象の記憶を引き出してくるとはと、驚いた。
スポーツの中継などにおいて、ハイライトシーンというのは、試合の一連の流れの中から序盤、中盤、終盤と時系列を入れながら、スーパープレーや得点シーンなどエキサイティングな映像を流すものである。平たく言ってしまえば、試合の強烈な要約映像のようなものである。その要約された映像を私たち視聴者は、その試合という現象の強烈な物語として見ているのである。そして、その強烈な物語が、他の物語より強烈であるか、あるいはその物語を彩る音楽が印象深いものであるかによって、人々の物語の記憶への定着具合はよりよくなるのではないだろうか。 つまり、スポーツ中継に良いプレーが必須であるように、ハイライトを彩る音楽もまたインパクトがあるものであるのが望ましいのではないだろうか。更にいうなら、ハイライト映像にとどまらず、球場に来た観客たちの一体感や非日常感を出すためにも球場の試合前音楽や攻守交代の音楽などではインパクトが必要だと考える。

では、どのような音楽がインパクトがあって、適切なのか。ここまで書いておきながら、私は音楽そのものにそこまで造詣が深いわけではない(少しピアノを習っていた程度)。少しばかり、音楽理論等について勉学しておくべきだったかもしれないなどど途方に暮れるのだった。

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