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最終回で滝のように号泣した話(『トッケビ』感想)

それなりに長く生きてきて、頭がいい感じに固くなっている自覚があります。
「死ねない人間の話」「生まれ変わりもの」と思い込んで見始めて、頭の中で勝手に類型化していました。――「最終的にトッケビが愛を知って死ぬ話」なのだろう、と。

……でもこの物語は、「死ねない人間の話」ではなく、「人でないもの」――「トッケビの話」だったんですね。それこそタイトルがすべてを表していた。
雷に打たれるようにそれに気づいた瞬間から、涙が止まらなくなりました。最終回の70分間、ずっと泣き続けていたように思います。

もう彼はとっくに人間ではなかったんですね😢 これまでも人間の生死を見続けて900年以上生きてきて、これからもそうやって存在し続けるんですね…。
2回目のウンタクが人生を全うしたら、また3回目のウンタクを待ち続けて、4回目も同じようにして……。

その間、人間はただただ一生懸命生きるだけ。
ひたむきに生きる「人間」と「トッケビ」の話なんだなあ…。

サニーが一番体現していたかもしれません。王妃であった時も今回も、力強く生き抜いていた。最後の4回目は死神さんと終えられそうでよかったです……。

トッケビとほんの短い時間だけ触れ合って、せいいっぱい生きて死んでいく登場人物たちの人生が最終回に凝縮されていて、その姿にとても胸を打たれました。

そのほか箇条書きで

・映像がすごすぎる。美しすぎる。カナダと雪の林と雪山の頂上シーンがお気に入り。
・男性陣のファッションがめちゃくちゃかわいい! 皆さんスタイルおばけなのでとても似合っていてかっこいい…。
・コミカルシーン、脚本も演技も最高でした。みんなで仲良く暮らす日常がとてもかわいかった🥰

★2020年11月視聴。

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