しれっとメディア事業売却してた話

はじめに

このnoteは大学生などが事業を行う時に参考にしていただければと思います。僕は東京に比べてITが遅れている大阪でWebメディアを運営し、東京の会社に売却しているので特に関西の大学生や地方の学生などに自分でもできると思ってもらうことを意識して書こうと思います。

なぜWebメディア事業を行ったのか

まずなぜメディア事業を行ったのかというと、当時僕はある関西のベンチャー企業で働いていました。そこでITのいろはを教えていただきとりあえず事業を行おうとしてはじめたのがメディアでした。メディアには特殊なスキルなどが必要なく、ある程度一般的な人間でもすぐに開始でき、グロースさせることができる事業だと思っています。以下に必要なものを書いておきます。

メディアに必要なもの
・ワードプレスの知識
・SEOの知識
・Google Analyticsの知識
・Search Consoleの知識
・根性

本当は着地には違うサービスの構想があったのですが、当時、そのサービスへの流入のことを考えるとメディアを行ってそこからサービスに繋げようというすごく視野の狭い戦略を取っていました。

結論から言うと、サービスをすることはなく、僕自身3ヶ月ほどメディアのディレクションを行い売却したのですが、サービスまでの構想を考えていたので、事業的には失敗だったと思います。

売却するまでの戦略と道のり

まず大事にしたのがどこの領域で事業を行うかです。起業家は初速が大事だからとりあえずやってみよう！って言うのもいいのですが、事業領域選定でほぼ100%今後の方針が違うのでじっくり選びましょう。

ちなみに僕が大事にしたのは
・SNSが発達するなか、絶対にブラウザで検索されること（NG：食事、服）
・若い自分達に勝ち目があること（NG：金融、事務）
・現状のプレイヤーの強さ（現状調べて出てくるところより上位表示させれる自信があるか）
の3つです。

学生などでは圧倒的に社会人に勝てないのはわかっています。自分が賢いと思っていて、未だなんの成果も残していない学生がいるのであれば、自分はただの普通の人間だと認めましょう。自分達の実力をメタ認知できると、勝負できる領域が自ずと決まってくるはずです。

領域を決めると、次は戦略です。自分達の場合はブラウザで検索されて、他のプレイヤーがいない領域だったので、必然的にSEOでの勝負でした。日々スモールテールワードをひたすら取りまくるといったとても泥臭い攻め方でどうにか欲しいキーワードで上位表示されだしました。

そうして戦略を設計すると、あとは愚直にhowの改善をします。毎日GAやSearch Consoleを見てPDCAを回していきます。 ここでポイントなのが当たり前ですが、しっかりPDCAを回すことです。学生はここがしっかりできない人が多いように見受けられます。しっかり仮説を持って取り組み、その仮説がどうだったか反省して次に活かす。これを愚直に行うことはビジネスで何を行うにしても十分条件です。

当たり前ですが、最初から突然成果など出ません。また、これをすれば絶対に伸びるみたいなこともありません。辛い時はきます。その時に自分のビジョンや戦略を信じられるかどうかが肝になってきます。Webメディアをやる上で胆力はとても必要だと思います。今だからさらに思います。昔であれば、少々粗めのコンテンツでも上位を狙えたかもしれませんが、今はメディアがひしめき合っていますし、Googleのアップデートも激しいのでユーザーファーストでないメディアなどは厳しいと思います。Webメディアは継続すればそこそこは誰であってもいくとは思いますが、そこまでたどり着くためには色々な壁を乗り越えることも必要です。

売却を経ての結果

最初にも書きましたが、売却と聞くと聞こえはいいものの事業としては失敗でした。もともとオウンドメディア的機能を見越してのメディアでしたし、当初の戦略からずれていくこともありました。（まぁだから売れたのかもしれませんが。。）

事業としての結果（社会への還元）としてはイマイチでしたが、個人と社の経験としては知が貯まり、良かったと思います。やはり、メディアを伸ばすことをトラフィックを伸ばすことと捉え、本質的なところを解釈すると、他の事業に応用できることがたくさんあります。

経験とはメディアの知識だけではありません。メディアを行う上での組織の作り方、オペレーションの組み方、採用戦略、マネタイズ、使用SaaS選定などたくさんのことが得られました。この辺りは一度何かのビジネスを経験してみると理解ができることだと思うので、見ていらっしゃる方で事業を行ったことがないけど、今後事業を行ってみたい方などは早く事業を行ってみることが大事だと思います。

さいごに

僕は現在、立命館大学の4回生で大阪で暮らしているので、 関西でメディア興味がある人など是非お茶しましょう。