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SDGsを体感できる「2030SDGs」カードゲームイベントを開催したからレポートするよ

こんにちは。うっちーだよ。

というわけで、2020年2月11日に椎葉村にて開催した「2030SDGs」カードゲーム体験イベントのレポートを行います。

「2030SDGs」とは?

SDGsってあくまでツールなので、勉強するだけじゃなくてそれを実際に活かしていかないと意味がないんですよね。そこで、SDGsのことを知らない人でも、ゲーム感覚でSDGsの活かし方を学ぶことができるのがこのカードゲームです。ちなみに読み方は「にーぜろさんぜろ エスディージーズ」です。


他の種類のSDGsカードゲームとして、より地域にフォーカスした具体的な内容の「SDGs de 地方創生」や、ビジネス寄りの「SDGsアウトサイドイン」などがあります。開催する目的によって種類を選ぶと良さそうですね。


椎葉村の場合、そもそも「SDGsって何?」という人が多かったので、まずはSDGsの基本と本質を押さえるのに適した「2030SDGs」カードゲームを選んで開催した次第です。

開催の流れ

基本的には、
1.SDGsの基本をおさらい(講義)
2.カードゲームを実践
3.ふりかえり
こんな流れで実施されます。

あとは主催者と講師の間で相談して、もう一歩踏み込んだアイディア出しのワークショップを入れたりすることもあります。

このあたりは講師の方のスキルや得意ジャンルによって変わるので、開催するときはよく相談するといいと思います。

1.SDGsの基本をおさらい

参加者の理解度を確かめつつ、SDGsに関する基本的な情報をインプットします。とはいえ体験型の学びがこのカードゲームの肝なので、ここは必要最小限に進んでいきます。

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当日は19名が参加しました

2.カードゲームを実践

ルールがわりとしっかりしているので、ルール説明と練習をしつつ進めていきます。でも大丈夫。小学2年生でもちゃんと理解できるぐらいです。

1~2人1組のチームになり、チームごとにゴールを設定します。ゴールは、5種類ある「ゴールカード」のうちの1つです。それぞれ「お金カード」や「時間カード」などを集めていくのが目標になります。

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「大いなる富」というゴールカードの場合、「お金カード」を集めるのが目標になります


それと、チームごとの「お金」や「時間」とは別に、「世界の状況」を表すメーターも存在します。

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ホワイトボードがカギを握る


世界の状況を気にしつつ、「お金」と「時間」という資源を使って、色んな「プロジェクトカード」を実行して資源をさらに増やしていき、ゴールを目指します。

あとは参加者同士でカードの取引ができるのも大きな特徴ですね。現実と同様、双方の合意のもとに資源をやりくりします。色んなところで商談が始まると活気が出てきます。

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手書きですいません。誰かペンタブをくれ

3.ふりかえり

ゲームは現実を簡略化、模倣したものとして設計されています。ここでゲームを通して気付いたことや感じたことを、現実に置き換えていくプロセスがとても大事です。

・ゲームの前半と後半で、それぞれどんなことを意識したか
・その変化は何によって起きたか

そんな問いをファシリテーターが投げかけながら、参加者それぞれの現実にSDGsを投影していきます

イベントが終了した頃には、個人の視点に捉われることなく、全体を俯瞰して「世界がつながっている」ことをみんなが意識できるようになります。

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まとめ

以上、2/11に開催した「2030SDGs」カードゲームのレポートをお届けしました。

自治体や団体がSDGsを取り入れていくにあたって、ほんの一部の人がSDGsを理解しているだけでは不十分です。組織内のできるだけ多くのメンバーがSDGsのことを理解し、共感をつくりながら進めていくことが必要です。

そのための取っ掛かりとして、カードゲームは参加のハードルが低いうえに理解につながりやすい効果的な手段だと感じました。


ただ、カードゲームやりっぱなしでは現実は何も変わらないので、その後のアクションまで主催者がきちんと考えていきたいところ。

個人的には2020年度中に2種類のSDGsカードゲームを開催するための公認資格を取得予定なので、継続して学びの機会を作っていきたいと思います。

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