豪雪の奥会津で女一人旅(前編)
わたしは昔から一人旅が好きで、仕事に疲れたときは近くの温泉に一泊してリフレッシュしたり、時間が取れるときは遠出して気になる場所を歩き回ったりしています。
夫との二人旅も楽しいけど、完全に自分のペースで自由に・気楽に過ごす一人旅は、また別の楽しさがあるんですよね。
そんなわたしにとって、今のところの「究極のおひとり様旅」である、奥会津・三島町への旅の記録をシェアします。
旅の準備
2021年12月。新型コロナウイルスの感染者数がやや落ち着いていた時期に、行くなら今のうちかな、と、冬の一人旅を計画することにしました。
旅のコンセプトは、
・温泉に入って、落ち着く部屋でのんびりしたい
・できるだけ人との接触がない貸別荘やコテージ
・できれば景色がいいところ
という感じ。よさそうな宿泊施設がないかネットで探し、見つけたのがコチラ
福島県は奥会津、三島町にある一棟貸ヴィレッヂさんの「かわべり棟」です。1日1組限定の貸し切りコテージで、部屋が綺麗で目の前に只見川が見えて、日帰り温泉まで徒歩2分。しかも「おひとり様歓迎」!まさにわたしにとっての理想の宿!
ということで、年明け2022年1月の下旬に3泊で予約しました。
しかし、ここで問題が。
《1月下旬の奥会津って、雪やばくないか・・・?》
一応、電車でも行けるけど、雪で運休する可能性もある。コテージなので、食材等を自分で持っていくことを考えても、車移動が現実的。でも、ガチの雪道を運転した経験はほとんどない・・・。
福島県出身の夫に相談したところ、答えは「じゃあ雪道教習だな」。
まさか、一人旅のために雪道教習(教官は夫)をする日が来るとは、自分でも思ってもみませんでした・・・。でも、これも安全に旅をするため!何事もチャレンジあるのみ!
ということで、積雪量にビビりながらも、教官(夫)にコツを教わり、なんとか無事に教習を終えました。さらに、宿の管理人さんに道の状況を確認したところ、とても丁寧に教えてくださいました。その年は例年より雪が多く、会津若松方面から国道252号で行くほうが安全だと助言をいただいたので、それに従ってルートを決めることにしました。
一日目
いよいよ出発の日。
ルートは、東北道で郡山まで→郡山JCTで磐越道へ→会津若松ICで下り、昼食休憩&食材調達→宿に到着 という行程にしました。
ちなみに、わたしは高速道路もほぼ運転経験ゼロだったので、夫教官に高速教習にも付き合ってもらいました。わたしの放浪癖に文句も言わず、サポートまでしてくれる夫には感謝の言葉しかありません・・・。
そんな運転スキルの低い人間なので、とにかく無理せず、休憩しつつ行こうと心に決めて出発しました。
郡山あたりまでは天気もよく順調でしたが、磐梯山が近づくにつれ雪が多くなり、あたりは吹雪で真っ白に・・・
え・・・これ、この先どうなるの・・・?(震)
とはいえ、進むしか道はない。
目的地にたどり着くため、進むしかないんだ・・・!
ということで、安全第一で前進です。会津若松ICで下り、田んぼのど真ん中で地吹雪に巻き込まれ、方角を見失いつつも、なんとか道の駅あいづ湯川に到着することができました。
い・・・生きてる。そして、晴れてる(涙)
まだ道半ばだけど、わたしもやればできるじゃん!!と、ちょっと感動(大げさ)。
一息ついて、昼食を取りました。
直売所で野菜などを買って車に戻ると、
・・・え??
いやいや、さっきまで晴れてたじゃん!!
冬の会津こわい・・・(T_T)
車の中で様子を見ていたところ、15分ほどで吹雪は治まりました・・・。た、助かった・・・。
ここからはひたすら国道を進みます。道の駅などで休憩しつつ、引き続き安全運転です。
この頃には、雪道運転にも少し慣れて、景色を楽しむ余裕が出てきました。地元でも雪は降るけど、いわゆる豪雪地帯に冬場に来るのは初めてなので、見たことのない雪の量や目まぐるしく変わる天候などなど、どれも新鮮で圧倒されます。
そんな旅路の果て、ちらほら雪が舞う中、ようやく、ようやく、宿に辿り着きました。
雪の中から、木のぬくもりが溢れるこちらの建物に入ったときの安堵感といったらもう・・・
こぢんまりとして、どこにいても居心地が良くて、これはもうお籠りに最高ですな・・・
日が落ちてきたので、ランタンを灯してみました。
ちなみに、管理人さんからは「建物に入るときは、庇の下は通らないで横から通ってくださいね。屋根から雪が落ちてくると危ないから」と教わりました。確かに、真上から落雪を喰らったらタダでは済まなさそう・・・。
そんなこんなで、奥会津での一日目を無事に終えることができました。
よろしければ、後編もお付き合いください♬
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