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【神奈川散歩】じぃえんとるまんでちょい飲み&夕御飯

2020年7月某日。ちょっとした用事で神奈川の上大岡まで行くことになったのだが、用事に思いの外時間がかかり、終わる頃にはもう夕方になっていた。

「お腹空いたなあ...」

上大岡から家まではそれなりに距離があり、とてもではないが帰宅まで待てそうにないのと、上大岡の駅前では既に飲み屋が開いていていい匂いが何処からともなく漂ってきて食欲を刺激されたのもある。

何か軽くでいいからお腹に入れなければ死にそう。
心情的にはそんな感じだった。死なないけど。

そんな時、ふと頭に浮かんだのは「せんべろとかの立ち飲み屋はリーズナブルで飲み食いできるからいいよ」という、東京住まいの友達の悪い誘惑に満ちたアドバイスだった。

ついでに、今日の用事先で見た地元雑誌でせんべろ特集ページがあったのを思い出して、「もうこれはせんべろで夕御飯にするしかない」と固く決意。

地元雑誌で特に印象的だったせんべろのお店の名前を検索してみると、上大岡駅からほど近い所に店舗があったので、そこに決定。
空きっ腹を抱えてへろへろと歩みを進めていくのだった。

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上大岡駅前からすぐの商店街のアーケードを通り抜けて右手側にある「国民酒場あさひや じぃえんとるまん」というこのお店。地元では割と有名らしく、7時前だというのにそれなりに人がいた。

とりあえず入店して、メニューが書いてある黒板下のスペースを確保する。

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とりあえずおつまみとお酒を注文。
チーズカリカリ揚げ300円と、初孫金印360円。

さっと飲んで帰る予定なので、お酒はこの一杯で打ちやめにしよう。

忙しく動いている店員さんにカウンター越し注文をお願いすると、代金は先払いでお願いしますと言われた。
じぃえんとるまんは現金先払いが鉄則らしい。

飲み終わったらお会計ではなく、さっと出られるのが身軽な感じでいいなと思った。

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チーズの揚げ物を待っている間に日本酒をチビチビやる。
下の受け皿にも溢れるほど注がれたので、夕飯の途中で酒が切れるなんてことはなさそう。酔っ払いそうではあるが。

初孫は口当たりよく、するするいけるので塩気のあるものと合う感じ。早くチーズ来ないかなあ。

チーズチーズ。カリッカリに揚がってて、割るととろっとしたチーズが出てくるやつ。

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来た!

揚げたてで熱々の外皮は、歯を立てると「さく」と「かり」の中間のような音がした。
火傷しそうな熱さを日本酒で中和して咀嚼すると、舌の中でチーズが蕩ける様がまざまざと感じられ、思わず「うま...」と大きな独り言。

口の中が最高に幸せだ。
チーズ揚げと日本酒の組み合わせ。永遠にループできる。

でもこれだけだと絶対後でお腹空くし、あと2~3品頼んでおこう。
ということで、もつ煮250円、キス天250円で合計500円を店員さんに渡す。これで足りなかったらもう1品頼むとしよう。

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汁椀ギリギリに盛られたもつ煮。ちょっと濃い味噌味がお酒によく合う。
よく煮込まれたもつは柔らかく、汁が染みている。ネギはしゃきしゃきしていて、もつと一緒に口に運ぶといいアクセントになる。こんにゃくも入っているし、具沢山なのが嬉しい。

暑くてちょっとじめっとした日だからこそ、こういう熱い汁を飲みたい感じ。

チーズ揚げを食べて、日本酒飲んで、もつ煮を食べて、日本酒飲んでを繰り返す。

チーズがなくなる頃に、注文していたキス天が来た。

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東京は魚介類が高いので、安い冷凍サバや鶏肉豚肉に頼りがちな分、こういうおつまみは嬉しい。

塩を天ぷらのはしっこに付けてぱくり。
キスの淡白な身が揚げたことで柔らかくなっていて、ほろほろとほどけるような口当たり。白身魚の揚げ物ってこんなに美味しいんだ...!

塩によく合ってるし、塩自体も香りよくて(藻塩か何かだったような気がする)、淡白な白身魚と相性がいいなと思った。

そして日本酒をきゅっといく。
うん。いい感じだ。

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キス天ももつ煮も食べ終わる頃に、丁度日本酒も空になった。
お腹もちょうどいい感じにくちくなったし、お冷や貰って帰ることにしよう。

お冷やを飲みながらぼーっと壁を見ていると、ちょっと面白いことが書いてあるポスターを見つけた。

ご注意ください!

ここは紳士、淑女の社交場です

周りの人の迷惑となるような大声での談笑はお止め下さい!!
大きな声での会話は自分が思っている以上に周りの人には迷惑です

  じぃえんとるまんルール委員会

お客さんの多くが自分のペースで黙々と飲み、居座ってグダグダすることもなく帰るといった感じで、綺麗に飲んでる人が多い印象だったので、紳士淑女の社交場というのもあながち間違いではないかもなと思った。

後ろが丁度カウンター席だったのだが、いつの間にか人が変わっていたりして「おお、もう帰ったのか」と驚く。
先払いシステムのなせる技かもしれない。

だいたい30分くらいで食事を終え、じぃえんとるまんを出た。総額1,160円。安い。

夕暮れのオレンジが日没手前の濃い紫のグラデーションに変わっているのを横目に、駅に向かって歩く。

何時ごろに帰れるかな。
早いとこ帰って寝よう。

参考🍋


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