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ヨーロッパS 問題点その4.5 エンジン

(2020年5月15日 マフラー加筆修正)
(2021年8月9日リンク切れ修正、加筆修正)

  前回ヨーロッパSのエンジンについて、ECUチューン。所謂ファインチューン、ライトチューンについて書きました。では、この車はどこまでパワーを追求出来るのかという問題。
  これについては正直あまり分かってないのが現状です。理由は3つ。

・台数が少ない為、その分購入者が少なくアフターパーツも出ていない。(少ないとかじゃ無くて)
・当初のこの車のコンセプトが「ビジネスクラスGT」ということもあって、弄ろうとする人が少なかった。
・弄ろうとするとパーツが全てワンオフになる為高額に。なのでエリーゼ、エキシージを買った方が遥かに安上がり。

多分同じ2L4気筒でもGT86を弄った方が遥かに安上がりでしょうね…
あっちはノンターボで200馬力だし…

  気を取り直して、この車を弄ることに集中しましょう!
前回はECUチューン。所謂ブーストアップを基準に、ECUのリマップでしたが同じくファインチューンの部類ですと「吸排気系チューニング」になります。エアクリーナー、マフラー交換ですね。こちらは既製品がありますのでとってもとっても簡単です。(後の項目に比べたら)

・エアクリーナーは「純正交換タイプ」と「キノコタイプ」があります。今回は調べがついているのがK&N製だけなのでご了承ください。

「純正交換タイプ」
https://www.knfilters.com/33-2787-replacement-air-filter
https://a.r10.to/hyu32T
K&N製の純正交換タイプ。私も使ってます。
パワーが出るのかは分かりませんが、取り替えるとちょっとパワー出た気がしたり…
あとは洗浄することが出来て、再利用が可能ってところが大きいですね。
「キノコタイプ」
https://www.knfilters.com/57-0652-performance-air-intake-system
(こちらはすみません。厳密には未装着です。一応国内営業の方に調べて頂いたのですが、万が一というのもあるので取り付けは自己責任でお願い致します。)

  [5月15日加筆]

マフラーですが、こちらは「Chris tullet」と「Larini」と「Milltek」で出てます。が、「Milltek」は生産中止、「Chris tullet」はイギリスの職人のハンドメイド…。個人的な印象ですが、海外のオーナー達の間では「Chris tullet」が人気ですね。
いずれもダウンパイプ、キャタライザー、マフラーとフルセットで出てます。(出てました。)

「Chris tullet」排気音 
https://youtu.be/_KGnkF9c-Vk
純正マフラーと違って、ちょっと音が低くなってますかね。加速する時もスポーツカーらしく、太い音が響きつつちょっとアフターファイア的な音が出てますね。フルセットで買えますので、購入希望者はコメントお願いします。購入先をお伝えします。
価格はフルセットで£1600。マフラー単体だと£700。それぞれに送料がかかります。

「Larini」排気音
https://youtu.be/s3BK5u4Jh1s
こちらは比べてやや音が控えめ?こっちはヨーロッパSで、前者は「SE」モデル、所謂225モデルなので厳密にはエンジン特性が微妙に違うのもありそうですが…?音はまぁちょっと篭ってるかもですが、バチバチ音は出てますし、物としては十分かと。
こっちはダウンパイプからマフラーまで全て買えます。
http://larini-japan.com/line-up/lotus/europa/europas/
問い合わせたところ、2019年当時はまだ取り扱いありました。…もし取り扱いしてなかったら、コメントください。

「Milltek」排気音
生産中止品。風切り音が入ってるためか、音は静かに感じますね。日本の輸入代理店で45万円程で買えたそうですが…
https://youtu.be/kUTFu_rijgY

ここまで書いてやっとファインチューン。
あー、ここまで弄ってようやく200馬力から205馬力くらいですかね。ECU弄った方が安上がりですね。まぁそのECUチューンも吸排気弄って『 初めて』って感じですが…。

(以下5月12日付け修正加筆)
次はタービン交換行きますか。
 純正で付いてるのは「エキゾーストマニホールド一体型」です。その為、エリーゼ・エキシージの様にエキマニを交換をしようとすると「タービンごと交換」か「ウェストゲートを取り付ける」か。なので、順当にアップグレードを考えると「K04タービン」「K06タービン」になるはず…です。
(ウェストゲート式は構造上非常に場所を取るため、納まりきらない可能性有。)

「K04 HybridTurbo」
https://www.ebay.com/itm/324034688841
Courteney sportsで見つからなかった…。VXRにとってはK04は標準装備なのかなぁ。
※ヨーロッパSのアップグレードバージョンであるヨーロッパSE及び、VX220のハイグレードモデルであるVXR220はこの「K04タービン」を純正採用していました。(2021年8月16日加筆)

「K06 Hybrid Turbo」
https://www.courtenaysport.co.uk/K06-Turbo-Z20LEx
ヨーロッパSが積んでいる「Z20」系列用のタービンなので装着は問題なく出来るそうです。「Hybrid turbo」とは、ターボのハウジングはそのまま、コンプレッサーをより大型で効率の良いものに変えているものだそうです。エキマニ一体型なのも、エンジンルームに余裕が無い事が大きいと思われます。

ウェストゲート式に変更
https://gizfab.com/product-category/vauxhall/
海外のショップが作ってるエキマニです。アクチュエーター式のターボをウェストゲート式に変更して、500とか600馬力出せるようにするらしいです。
…まぁ積めるか知りませんけどね。本来フロントエンジンの車に積むことしか考えてないですし。
(2021/8/9URL修正)
海外のショップのアップグレードタービンキットですね。
https://dbilas-shop.com/en/exhausttract/turbolader-upgrade/opel-vauxhall/z20lex/5205/stage-4-turbocharger-upgrade-k16-br/opel/vauxhall-z20let-z20ler-z20lel-z20leh
調べたところ、どうも汎用の日本製のタービン使ってるっぽいんですよ。あとは、恐らくこのエンジンをフロントにマウントした車(アストラとか)用のキットなので、インタークーラーとかはV6エキシージよろしくエンジン上部にマウントしないといけないでしょうね。現実的では無いかな。いや、やってる人いますけどね。(その4のヘッダー画像参照)

これもウェストゲート式だろうなぁ…

ターボチューニングについては、必然的にVXRの部品を選んでいくことになりますが、吸気温度の問題から出せても[250~280馬力]が良いとこ出そうです。
それ以上を行うとすると、大型のインタークーラーを取り付ける必要があります。どうやって…。

2021/8/9追記
手段の一つとしては順当にインタークーラー大型化、もしくは水冷式への変更です。
大型インタークーラー
もうなんか順当ですね。インタークーラーデカくして冷ましましょうってやつです。大きさは↓参照
水冷式インタークーラー
Proaloy製の水冷式です。ガレージシマヤ曰く、MRは空気の流れから絶対的な冷却に難があるので、水という媒体に熱を吸収させる方が安定して冷えるそうです。

画像1

下の黒いのが純正インタークーラーです。これだけ大きくすれば冷えそうですね。

画像2

更に右側のインナーフェンダーを金網にすれば、通気性マシマシで更に冷えるとの事。

以下エンジン諸々の部品

・鍛造ピストンヘッド、コンロッド
https://www.ebay.co.uk/itm/322547288316
・バランサーシャフト除去
http://rndmotorsport.co.uk/Z20-Balance-shaft-delete-Three-items-above-tap-and-grub-screws
(ちなみに国内で2名ほど抜いてるらしいですよ。夏場はエアコン付けたままアイドリングするとエンストするとかしないとか)

これくらいですかね。
あとはフライホイールの交換ですが、そっちは「クラッチ交換」の際に行うでしょうから割愛。
ここまでやれば、恐らく300馬力オーバーの吹け上がりの良いエンジンに仕上がるはずです。

最後に「エンジンスワップ」

はいはいVTECVTECって思われた方。
今回、というかこの車に限ってはVTECは考えておりません。というか誰もやってないので、情報が無いです。出来るのか不明でして…。うーん、出来るのかなぁ?
エンジンをマウントするサブフレームがエリエクとは違うんですよね。なので、サスペンションアーム違うという。というか、エリエクと共通のパーツって10%程度なんですよね。

エンジンスワップ
採用するエンジンは『 Z20LEH』エンジン。
GMオペルの生産する4気筒エンジンの中でも、環境に配慮しつつある程度のパワーの維持、所謂「ダウンサイジングターボ」の考えての元設計された「Z20LET」。所詮乗用車に積むことを前提に設計された「Z20LER」エンジンは2Lターボながら200psと思い切ったチューニングが出来ず、街乗り中心のエンジンとなっています。その為オペル、ボクスホールの中でも「ホットハッチ」に分類されるグレードには別のエンジンが搭載されていました。
それが『 Z20LEH』エンジン。
鍛造エンジンブロック、ピストン、カムシャフト採用。元からバランサーシャフト除去。更にバランサーシャフト除去により、クランクシャフトを元のエンジンより下げている等まさにコンプリートエンジン。同じく2L4気筒ターボながら240馬力の出力と、アップグレードを考えるならばヨーロッパSにここまで相応しいエンジンはありません。なんで元からこれを搭載しなかったのか。

以上、長文になりましたがヨーロッパSの「パワーアップ」について、私が知っている情報をまとめました。
参考にしていただければ幸いです。

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