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勝手に翻訳シリーズ:Carsales「日常的に使える様に少しだけソフトにしたロータス『ヨーロッパS』」

この記事はヨーロッパSに関する海外のweb記事を機械翻訳を1000%使用し、意訳も交えながら日本の皆さんに読みやすく、見つけやすいようにしたものです。
英語に自信のある方は、元記事をどうぞ。

2007年2月、シドニー


気に入った点
>> 元気ハツラツなエンジン
>> 目を引くスタイリング
>> 他のロータスと比べて、普段使いはしやすい。

あまり良くない点
>> 窮屈なキャビン
>> 後方視界の悪さ
>> 根本的にドライバーの使い勝手への配慮が足りない

総合評価 3.5/5.0
エンジン・ドライブトレイン・シャシー:4.0/5.0
価格・パッケージング・実用性:3.0/5.0
安全性:3.5/5.0 3.5/5.0
ドライバビリティ:4.0/5.0
特別な何か:4.0/5.0

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『概要』
ロータスは常にドライバーズカーを作ってきました。そして今日でも、創業者コリン・チャップマンの初代ビジョンに忠実であり続けています。コンパクトで俊敏かつ軽量、そして小排気量のエンジンを搭載した結果、トータルの性能ではただ街乗りをしているだけで、信号待ちの度に他のパフォーマンスカーからライバル視されてしまう程です

ロータス・エキシージとエリーゼは妥協を許さない筋金入りのマシンで、その目的の為に作られています。しかし、その硬派な乗り心地の悪さと快適性の欠如は決して全ての人から好まれるものではなく、日常的な普段使いには厳しいでしょう。そこで登場したのが、『ヨーロッパS』です。

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ロータスはこれを「ユーザー(ドライバー)フレンドリー」と呼んでいます。しかし、それは程度の問題でしかありません。他のほとんどのクルマと比べてもやはり剛性が高く、普段使いには違和感があります。しかし、ロータス・エリーゼと比較すると、非常に快適にはなっています。

加えて、『ヨーロッパS』の美しさは否定できません。ロータスがデザインした17インチのアロイ・ホイールを履いたこの車は、他のモデルよりも少し長くよりエレガントです。そのため、より洗練された印象を受けるでしょう。それでも人目を引く為、如何にも走り屋が乗ってそうな車とも捉えられるかしれません。
個人の感想にお任せします。

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『価格とそれに見合った装備』
109,990ドルの『ヨーロッパS』は、69,990ドルのエリーゼS、114,990ドルのエキシージSがラインナップされているLotusの商品カタログでは上位のモデルとしてラインナップしています。

ロータスの車は標準装備がお粗末であることで有名ですが、『ヨーロッパS』には標準装備が充実していることは歓迎すべきことで、塗装を除けばオプションはほとんどありません。

フルレザーインテリアにカーペット、遮音材にブリヂストンのポテンザを組み合わせることで、ややマシな乗り心地とロードノイズの低減を実現しています。さらに、運転席・助手席エアバッグ、エアコン、パワーウィンドウ、ABS、レザーProBaxシート、MP3/iPodインターフェイス付きアルパイン製ラジオ/CDプレーヤー、リモートイモビライザー/アラームシステムなども装備されています。
これだけの装備を備えながら、重量は995kgに抑えられています。

『メカニズム』
GM製2.0リッター16バルブターボ4気筒ガソリンエンジン(147kW/272Nm)を搭載し、アルミニウム製クロスレシオ6速マニュアルギアボックスが組み合わされます(オートマチックは選択不可)。

貴方の車がたとえV8エンジンを搭載しているからといって、この4気筒の非力なマシンを侮ってはいけません。パワーウェイトレシオは5ですが、そもそもの重量が1t未満なこの車のパフォーマンスは、大型のハイパワーカーに匹敵できるほどの優れたものです。

このエンジンは、最大トルクの90%をわずか2000rpmで発生させており、ほとんどのギアで素晴らしいトルクを発揮します。また、0-100km/h加速はわずか5.5秒という驚異的な速さを誇ります。最高速度は230km/hです。

かつてのロータスは、信頼性の低さに定評がありました。しかし2007年になって、そのような心配はほとんどなくなりました。信頼性の高いGM製のドライブトレインを搭載した『ヨーロッパS』のオーナーは、ガレージで眠っている姿を眺めるだけな寂しい所有歴では無く、その時間の多くをドライブを楽しむことに費やすことができるでしょう。

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『パッケージング』
ロータスは当初、『ヨーロッパS』のコンセプトを "グランツーリスモ "と称し、"ロータスのビジネスクラス "と銘打って宣伝していましたが、今後予定されている2+2モデル(後のエヴォーラである)を考慮した結果、GTタグを外しました。これは良い判断でした。

しかし当初GTとして設計された『ヨーロッパS』が、他のロータス製品に勝っている2つの分野は結果として「乗り心地」と「積載量」。つまりは居住性です。エリーゼと比較して、『ヨーロッパS』のトランクは 154 リットルで、エリーゼの112リットルよりも遥かに余裕があります。

エリーゼのシャシーの強力なサイドシルも切り取られ(しかし剛性を高めるためにアルミニウムで補強されています)、ルーフの曲率を上げることで、エキシージやエリーゼよりも90mm多いドア開口部を確保しています。

これにより乗降性は少し改善されましたが、それでも乗降時にはかなりの柔軟性が必要です。カーチャンにはミニスカートはNGだと念を押しておきましょう。

『安全性』
「Lotus」というブランドに期待されてるような過激さは無く、他のほとんどのモデルと比較して素っ気ない性格ですが、安全性は十分です。

SRS等の安全装備の略語やエアバッグの数を並べる前に、そもそもの安全性とはブレーキの効きとハンドリングで決まることを決して忘れては行けません。そしてこの2つの分野において、ロータスの右に出るものはいません。危ない時はちゃんと減速し、安全に回避する能力。根本的に事故を回避することは、エアバッグや派手な電子機器を揃えるよりも多くの命を救うことに繋がります。

とはいえ、『ヨーロッパS』にはこのタイプの車としては極めて優れた運転席と助手席のエアバッグ、そしてABSが装備されていなす。 しかし、このブランドの車はトラクションコントロールについては他のメーカーの車とは一線を画しています。悪い意味で。結局は、ハンドルを握る人の責任というです。 

『ライバル』
『ヨーロッパS』を市場で他の何かと直接比較することは困難です。ロータスは、ポルシェケイマン、BMW Z4、アウディ TTをライバルと見ていますが、実際には マツダ RX-8の方が近いかもしれません。しかし、価格が安く4人乗りであるRX-8と『ヨーロッパS』は直接比較することはできません。『ヨーロッパS』がニッチを見つける可能性があるのは、もう少し普段使いが出来る車を探している既存のロータスオーナーでしょうか。『ヨーロッパS』は、「Lotus」という車を筋金入りのドライバーの魔の手から逃れ、使用範囲を拡大し、日常的なドライバーの市場に足を踏み入れています。 エキシージやエリーゼの顧客で、クラブ活動としてレーストラックを走り回ることに慣れている人や、週末にドライブすることに慣れている人にとって、『ヨーロッパS』は日常的な普段使いの少しドライバーフレンドリーな選択肢として魅力的かもしれません。

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『走行性能』
『ヨーロッパS』は、軽量化による総合的なパフォーマンス向上という創始者コーリン・チャップマンのビジョンに忠実であり、現代の多くのメーカーが見習うべき理論そのものです。高価なハイオクガソリンを必要とする現代において、多くの車に搭載されているパワフルなエンジンは紙面上では魅力的かもしれませんが、ほとんどの車の重量は折角のエンジンパフォーマンスを鈍らせるのに十分なほど重いものです。

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『ヨーロッパS』の200馬力と995kgの重量は、ドライブを楽しむための極めて現実的かつクレバーな組み合わせです。 このスポーツカーの本来の生息地は、タイトで曲がりくねった道であり、そこでのパフォーマンスは本当に優れています。ロータスが純粋に「乗用車」として『ヨーロッパS』を呼称しているにもかかわらず、『ヨーロッパS』がサーキットでの武器としても何の問題もなく使用できるということは、伝統的なロータスファンにとっては喜ぶべきニュースです。
それでもほとんどの人にとって、この車は普段使いとして考えるにはまだ硬すぎるでしょう。少しでも荒れた路面は、硬いバネを持つシャシーと、その上に座るドライバーと隣に座る同乗者を揺さぶります。
プロバックス製のタイトなシートはハードなコーナリングでも体をしっかりとホールドし、中距離走行でも快適に過ごすことができます。しかし、狭い運転席の足元にはペダルが非常に狭く隣合って配置されているので、ドライビングシューズやスリムフィットの靴を履くのがベストでしょう。 身長が180cmを超える私は、5速と6速の切り替え時に左膝頭が革製のモモのステアリングホイールとシフトノブに接触していました。つまり、結論としては快適ではなかったのです。

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 重要なことはこの車の豪華さと、日常的な使い勝手の良さをばかりを気にしてはいけないこと。ロータスはドライバーを楽しませることを目的としており、『ヨーロッパS』はこの点において十分な成果を上げています。この価格帯では、純粋にドライバーを楽しませるという点ではこの車に勝る車は他にありません。 もし、潜在的な顧客が「使い勝手の良さ」「ドライブする楽しさ」「十分なパフォーマンス」という観点からこの車を見るならば、彼らは決して失望することはないでしょう。生粋のレーシングドライバー向けではないかもしれませんが、落ち着いて運転する大人のためのロータスなのです。

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