焚き火のような恋

そもそも長い間一人の人を好きでいたことがない

知らない間に友達になって ある日突然いい感じになって
好きが何かもわからないまま 気づけば付き合っていた

自分がどうかもわからずに 気持ちをすっ飛ばして
楽しいが続いて いつか始まったモヤモヤから
釣り合ってたはずの気持ちも
相手が見えないまま 相手のことを知らないまま

見えてるのに 心は見えなかった
見ているようで 見ようとしなかった

知らないまま近づいて 観察して気づいて
なんとなく気になって 励まして気を揉んで
嬉しくなって安心して

そんな自分に戸惑って 怖くなって泣いたり
素を見せて拗ねたり 可愛くなる練習したり
無理して背中見せたり
もういいやって開きなおって
全ての自分を出した頃

天気のように変わる気持ちは
いつしか小春日和のような日々になり
なんとなく 幸せで
思うだけで 満たされて
この感情を 人は何と言うのだろう

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