女神が手のひらからしずくが流れるとそれは溢れるように膨らみ川になりました
暗闇の世界では命の果実と獣の肉は数少ない食料でした 暗闇の世界の民たちは、その食料を分け合って食べ命をつなぎました 獣は女神の可能性のいち部分で女神による贈り物でした
女神は何もない地上に可能性を与え光の獣を作りました 暗闇の世界の民は、光の獣を狩る事を許されていました 光の獣は暗闇の森に現れ、暗闇の世界の民に知恵と希望をもたらしました
女神は世界を照らすものとして月を作りました 月は虹色に輝き暗闇の世界に新しいヒアリを与えました
暗闇の世界では、世界に溜まった可能性が時に降ってきました 可能性は新たな可能性を育て、可能性の雨は繰り返されました この世界では光の雨は珍しい事ではありませんでした
女神は大樹からとれた可能性の結晶の果実を一握り取ると可能性の結晶を地上へふりまきました 暗闇の世界では時折、可能性の雨が地上に降り注ぎました 女神が一握りの雨を降らせると、様々な光を放ちながら可能性が地上に降り注ぎました その可能性は暗闇の世界で地上を育む力になりました
暗闇の世界では、結晶体の光に灯りを頼り、結晶体の多くは地中から掘り出されたため、地下へ住む者たちが現れ、地下には大きな文明が築かれました
暗い世界の中そこで生きていたのは旧人類の一族でした その一族は輝きを灯す果実と、僅かな光を与える結晶体の灯りを頼りに生活しました
リステスは消えた後の世界に現れると一つの種を植えました 種はすぐに育ち、果実を付けました 果実は虹色輝き、暗い地に僅かな光を与えました
アイプルーは宝石の意味と暗示を持つ構成要素の40番目、形成言語の80番目の記号 アイプルーは結晶体の意味で希望と進むべき道を指し示します
ラハスが地上を照らした時、黒いものが生まれました 黒いものは光をまとうものたちを妬み、いつも何処までもついて回りました
ラハマランは全てが消えた後の世界を眺めると、残された可能性を集め始めました ランフィアスの灯槍を使い新たな地をそこに作りました しかしまだそこは光のない世界で安寧の地とは言いがたいものでした
消えた後の世界は暗闇に包まれていましたが、難を逃れた者たちがそこには戻りほそぼそと生きていました そんな中で結晶体はかすかながら暗闇に光を与える存在でした 結晶体が照らす光の下では僅かな食料が得られました そんな中で難を逃れた者たちは生きていました
シノバは構成要素の6番目、形成言語の12番目 渓谷の意味を持ちます
オーテルの塔崩壊後、ドラゴンは意思を持ち各々が各々の欲に従って生きるようになりました そしてドラゴンは数も増え続け変化をし続けていました 神々はそんな自分の意志を持ち勝手に振る舞うドラゴンに不満を持っていました 一方で人間もドラゴンにより多くの災厄に見舞われていました ドラゴンと対峙する人間に神々は一つの卵を与えました 神々はドラゴンより強い獣を作りました 頭には竜の頭を与え、背中には銀色の天馬の翼を与え、足と爪には猛禽類の足と爪を与えました 獣はエウローンと呼
ここはかつてコフトリムが栄えた地 ここには可能性は何もない 灰色の騎士が率いてきた灰色の者たちで溢れ、エウローンとドラゴンが争い合い破壊し合う不毛の大地 希望も絶望も、喜びも悲しみも、すべての可能性はその混沌の中に消えていった不毛の大地 天上のお城、エフィストラ・フィン・ランフィアスから、眩いまでの光が放たれ地上は全て消えてなくなりました 光の後には何も残らない 何もかも その衝撃は外の世界にまで響き渡りました
