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手荒れを繰り返したくない介護職のママ必見!自分に合ったハンドクリームを見つけよう

介護の現場では、感染予防や入浴介助、トイレ介助などでひんぱんに手を洗う場面があります。おまけに、働くママであれば家事育児で水仕事も多いですよね。1日に何度も手を洗うので、手荒れや指先のひび割れなど手のトラブルで悩まれている方も多いのではないでしょうか?

介護現場で働いている筆者もかつて、手荒れに悩んでいた1人です。いつもカサカサの手に、割れて痛い指先。こんな手では、仕事はおろかプライベートでも辛いですよね。

手荒れの原因を知って、正しい対策を身に付けましょう。また、手荒れを繰り返さないためにもおすすめのハンドクリームを、筆者の体験談と併せてご紹介します。

介護職やママに多い手荒れ。その原因とは?

手をよく洗う方、水仕事をされている方に多い手荒れの原因の1つは、皮膚のバリア機能が壊れてしまうことです。

バリア機能の役割は、角質層の内側の水分が蒸発することや、アレルゲン・細菌などの異物の侵入を防ぐことが挙げられます。[1][2

介護職やママは、感染予防の観点からひんぱんに手を洗ったり、水仕事をしたりと、皮膚が水に触れる回数が多いのではないでしょうか。子育て中であれば、なおさら水に触れる機会は多いですよね。

皮膚のバリア機能でもある、角質層の細胞に水が浸透すると、細胞の膨張や水分の蒸発によって細胞がしぼみます。この繰り返しが、皮膚のバリア機能の破壊を引き起こす原因です。
皮膚のバリア機能に対して十分なケアが出来ていないと、手荒れの原因につながってしまいます。

手荒れにならないための対策3選を紹介!

あなたは、肌のバリア機能を壊してしまう習慣をご存知でしょうか。ここでは4つのNG習慣をご紹介します。

かゆみや乾燥を招く!肌のバリア機能を破壊するNG習慣 
・界面活性剤に触れる
・肌をこする
・体温より熱いものに触れる
・肌をぬらす

引用:2020、株式会社マキノ出版、北条真由美、かゆみ・肌荒れ 医師が教える最強ケア、4~12

手荒れにならないための対策として、手洗いの仕方とこまめなケアのポイントをご紹介します。

「手洗いの仕方」で手荒れ対策

ゴシゴシこするように手を洗うこと、急いで雑に手を拭くことはさけましょう。[3]なぜなら、バリア機能が壊れてしまう危険性があるからです。
また、手を洗う時は水かぬるま湯がベストです。体温より高い温度のお湯で洗ってしまうと、バリア機能に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

手洗いの仕方

液体石けんと流水による正しい手洗いについては、下記にご紹介します。[5

①流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。
②手の甲をのばすようにこすります。
③指先・爪の間を念入りにこすります。
④指の間を洗います。
⑤親指と手のひらをねじり洗いします。
⑥手首も忘れずに洗います。

厚生労働省

手洗い後は、使い捨てのペーパータオルで軽く叩くようにして押し拭くことがおすすめです。使い捨てのペーパータオルは毎回新しいものを使うため、衛生的ですよね。

仕事中や育児中は、ゆっくりと手を洗う時間が取れないかもしれませんが、皮膚のバリア機能を壊さないためにも、ていねいに洗うことを心がけてみてくださいね。[4

こまめなケアで手荒れ対策

手洗いの後は、皮膚の保湿・保護が大切です。

手洗いによって失われた皮脂や保湿成分を、ワセリンや市販のハンドクリームなどで補うと、皮膚の表面から水分が失われてしまうことを防げます。
手洗いのたびにケアを行い、皮膚のバリア機能の低下を防いで手荒れ防止につなげましょう。

さらに、ワセリンやハンドクリームでケアをした後に、綿の手袋をすると保湿力が高まるのでおすすめです。
とはいえ、忙しい介護職やママは毎回の手洗い後のケアに加えて手袋までは難しいかもしれません。そんな時は、寝るときだけでも綿の手袋をしてみてくださいね。

生活シーンごとに、ハンドクリームを使い分ける


そんな介護職のママにおすすめなのが、ハンドクリームを生活のシーンごとに使い分けること。ここでは、3つの方法を紹介します。

① 小さめのハンドクリームを持ち運ぶ
小さめのチューブタイプのハンドクリームを、かばんやポケットに忍ばせておきましょう。いつでもどこでもさっと塗れますよ。

② 毎晩のお休みタイムにケア
夜寝る前に保湿力の高いハンドクリームを塗って、綿の手袋をするだけです。寝ている間にハンドケアができるでしょう。

③1日のどこかでリラックスタイムを作る
自分のお気に入りの香りのハンドクリームや、ちょっと高価なハンドクリームを使ってみてください。
毎日ストレスフルな生活を送っているママにこそ、1日のうちで、リラックスタイムを設 けて欲しいです。
お気に入りの香りで、ホッとした時間を感じるのはいかがでしょうか。

ぜひ、手荒れ対策にハンドクリームを使ってみてくださいね。

ハンドクリーム選びは「成分」がポイント

ハンドクリームには、さまざまな成分が入っていますよね。
ここでは、ハンドクリームに入っていると嬉しい成分と、使うシーンに気を付けたい成分の2つをご紹介します。

あると嬉しい成分、ワセリン

ワセリンを塗ることで、皮膚の表面(角質層の表面)に膜を張り、内側から水分が逃げていくことを防ぎます。ワセリンは皮膚のバリア機能と同じ働きをしてくれます。
しかし、ワセリンを塗ってみてべたつくと感じる方は多いはず。手に塗るワセリンの量は、マッチ棒の頭くらい少量でOKです。[7

注意が必要な成分、尿素

使うシーンに気を付けたいのが、尿素入りハンドクリームです。
尿素入りハンドクリームと言われると、何だか高い効果が得られるような気がしますよね。ですが、尿素には水分を強く引き付ける効果があります。そのため、尿素入りクリームが角質層へ浸透すると同時に水分は尿素へ引き寄せられてしまいます。結果、角質層の水分がなくなり、乾燥の原因になってしまいます。[7

尿素入りハンドクリームを使うシーン

おすすめのハンドクリーム3選

ドラッグストアで気軽に買えるおすすめのハンドクリームを紹介します。
使いやすいものばかりなので、ぜひ生活シーンに合わせて使ってみてくださいね。
あなたにとってお気に入りのハンドクリームが見つかると嬉しいです!

ニベアクリーム

成分にワセリンが配合されていて、ドラッグストアで安価で買えるハンドクリームです。
チューブタイプと缶タイプがあります。チューブタイプはお出かけ用、缶タイプは家用と使い分けることもできて便利ですよね。
特にチューブタイプは、カバンに入れていても気にならないので、お子さんとのお出かけにも持っていきやすいですよ。[6

コエンリッチ 薬用ホワイトニング ハンドクリーム (もぎたてピーチ)

医薬部外品で、ワセリンなどの保湿成分の他に、美白有効成分が入っています。手荒れケアをしながら、気になる手肌年齢対策※もできるのがうれしいポイントですよね。また、爪やささくれもしっかりケアをすることができます。
チューブタイプなので、かばんに入れて持ち運びがしやすいのもポイントです。
あなたのリラックスタイムに、フレッシュなピーチな香りに包まれてハンドケアを行うのはいかがでしょうか。[8
※年齢に合わせた手肌のお手入れ

ユースキン Aa

2020年9月にラインナップや容器がリニューアルし、現在(2022年8月)は、チューブ・ボトル・ポンプの3種類が販売されている指定医薬部外品です。なんと、リニューアルしたユースキンは、2020年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞。働くママにとって、生活のシーンに合った容器を選べるのは嬉しいですよね。

このハンドクリームは、黄色いクリームが特徴です。この黄色は、ビタミンB2に由来するものですが、お肌が黄色くなってしまうことはありません。

公式サイトには、お子さんと一緒に家族で楽しくハンドケアができるように動画[11]も公開されています。
ご家族で楽しくハンドケアをしてみてくださいね。[10

おすすめのハンドクリーム番外編

上記では、おすすめのハンドクリームとしてドラッグストアで購入でき、日常的に使えるものを紹介しました。ここでは、上記のハンドクリームに+αの効果がある商品を紹介します。

3ウェイ ハンドクリーム[12

うるおい・消毒・フレグランス、3つの機能がこのハンドクリーム1本で完了します。こちら、指定医薬部外品の商品となっております。

感染症などの影響により、1日に何度も消毒・保湿をする機会がありますよね。1日に何度も行う消毒で手荒れも気になりますし、忙しくて保湿をする時間がない。そんな働くママにおすすめです!
このハンドクリーム1本で、消毒から保湿まで出来てしまいます。また、柑橘系で爽やかなネロリの香りで、気分もリフレッシュできますよ。

アルコールフリー処方なので、やさしく消毒できます。食事前や手が洗えない時にこのハンドクリームがあったら嬉しいですよね。

使うシーンを選ばないので、いつでも気軽に使えます。

介護現場で働いている筆者の手荒れ体験談

筆者は、介護現場で働いている子育て中のママです。

介護現場では、感染予防の対策として「1ケア1手洗い(1回ケアをするごとに手洗いをする)」「ケア前後の手洗い」が基本[9]です。
それに加え、子育て中のママは手を洗う回数も多く、手洗いに時間をかけることもハンドクリームなどで自分の手をケアする余裕もありません。そうすると当然、手は荒れてしまいますよね。

以前の筆者も例外ではなく、普段の手荒れに加え、特に冬場はカサカサ肌にひび割れ。そのうち、血がにじむようになり、とても痛くて手洗いや水仕事は嫌いでした。また、荒れた手を見ては落ち込んでしまうことも。

ある日、子どもに「ママの手はガサガサだね」と言われて、とてもショックを受けました。

「手が荒れたままではいけない」と思い、正しい手洗い方法を実践することにしました。
今までは時間が惜しくて、手洗い後はタオルでゴシゴシ拭いていましたが、それも止めて意識的にペーパータオルで水分を押し拭くやり方に変更。そして、手洗い後なるべく早めにハンドクリームを塗るように心がけました。
職場や家事の合間にはササっと塗り、夜寝る前はお気に入りの香りのハンドクリームを丁寧に塗るようにして使い分けていました。

正しい手洗いは時間はかかったものの、少しずつ手荒れは落ち着いていくように。手がきれいになってくると、今まで手を見ては落ち込んだり、嫌になったりしていた気持ちが減り、前向きになれました。
再び手荒れにならないように、正しい手洗い・手の拭き方、ハンドクリームをこまめに塗っていきたいと思います。

手荒れ対策に、ハンドクリームを使ってみよう!

介護現場で働くママは日々、仕事と家事育児に追われて忙しいと思います。仕事では感染対策のために1日に何度も手を洗い、家でも家事や洗濯などの水仕事をしますよね。

今回の記事で紹介した内容をもとに、ぜひこまめなケアや手洗いの見直しをしてみてください。

ただし、傷や出血をともなうひどい手荒れの場合は、早めに皮膚科に受診することをおすすめします。自分に合った対策を行い、シーンに合わせてハンドクリームを使用してみましょう!

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参考文献、引用文献

1.手荒れの原因いろいろ、29~31ページ   https://www.research.johas.go.jp/inshi/docs/02.pdf

2.マルホ 医療関係者向けサイト 皮膚の特徴~皮膚バリア機能とは~
https://www.maruho.co.jp/medical/articles/hirudoid/skin/index.html

3.手荒れを発症してしまったらどうすればいい?、64,65ページ
https://www.research.johas.go.jp/inshi/docs/04.pdf

4.森田師郎、各種手洗い法の洗浄効果の検討、日本食品微生物学会雑誌、1999、16、65-70
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfm1994/16/1/16_1_65/_pdf/-char/ja

5.厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593494.pdf

6.花王
https://www.kao.com/jp/products/nivea/4901301008497/

7.2020、株式会社マキノ出版、北条真由美、かゆみ・肌荒れ 医師が教える最強ケア、4~12
https://www.amazon.co.jp/dp/B08NPQP51R/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

8.KOSE
https://maison.kose.co.jp/site/coenrich/g/gWMEZ/

9.介護現場における(施設系 通所系 訪問系サービスなど)感染対策の手引き 第2版、厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000814179.pdf

10.ユースキン製薬株式会社 公式企業サイト
https://www.yuskin.co.jp/

11.ユースキン製薬株式会社 ユースキンブランドサイト 効果的な使い方
https://yuskin.yuskin.co.jp/howto/

12.株式会社アロインス化粧品 ホームページ
https://aloins.co.jp/item/2662/


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