【幻の生物を紹介】アハ・イシュケ
【アハ・イシュケ】美しい姿で通行人を背へ誘う
アイルランド語で「水の馬」と呼ばれる馬の怪物で、塩水湖や沼の中を主な棲家とする。
男性や鳥の姿をとることもあるが、伝承に見られる姿の多くは毛並みの美しい馬として描写されている。
この馬が岸辺で草を食んだり、水場で跳ねているところへ通りがかっても、決して馬の背中にまたがってはいけない。
背中の強力な粘着力をもって捕らえられ、そのまま水中に引きずり込まれてしまうからだ。
犠牲になった者はアハ・イシュケに貪り喰われ、翌日、肝臓だけが水辺に打ち上がるという。
そのため、肝臓以外が見つからない不気味な水死事件が起こると、この馬に喰われたのだろうと噂された。
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