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ロスをロスするProject×〇〇の立ち話

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食品ロス問題の分野で活動されている方々にお話を伺い、知らなかったことやヒントになりそうなことを取材しました。立場や世代が変われば見方も変わりますが、食品ロス対策の目標はみんな同じ…
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東京都足立区「おいしい給食担当」に聞く、健康と環境を守り続ける学校給食とは

「おいしい給食」で注目される足立区。区長の学校給食や子どもたちへの強い思いから発足した「足立区おいしい給食推進委員会」のもと「おいしい給食事業」がスタート。給食メニューのコンクールや積極的な食育授業など様々な取り組みが行われています。学校給食を軸に専門の担当者をおいて食育事業を推進する事例は全国でも珍しいといいます。現在では給食の食べ残しが減少。食品ロス削減にもつながる、おいしい給食づくりにはどういったアイデアやアクションがつまっているのか、取材しました。 食べれば栄養、残

消費者庁に聞く、人々の意識に働きかけ、自ら行動する食品ロス削減とは

消費者庁は、消費者行政の「舵取り役」として、消費者が主役となって、安全で安心して豊かに暮らすことができる社会を実現するために設置された機関です。消費者政策の推進に向けて様々な計画を策定されている中、食という分野では、まだ食べることができる食品がムダに廃棄されないよう食品ロスの削減に取り組まれています。「食べ残し」「直接廃棄」「過剰除去」など、今後の食品ロス削減を目指していくにあたり、どのようなお考えをもって施策に取り組まれているのか、取材しました。 食品ロス削減の司令塔を担

小林富雄教授に聞く、日本における食品ロスの現在地と、理想的な未来への歩き方

「もったいない文化」があるはずの日本で、なかなか進まない食品ロス問題の解決。食品ロスに結びつく意外な原因や、解決に必要なマインドなど、日本女子大学 小林富雄教授に伺いました。 「食品ロス」イコール「コミュニケーションロス」食品ロスは、出したくて出している人はいないのに、長い間解決できていない問題です。では、なぜ食品ロスが出ているのか。原因は食べ物を残してしまう行為そのものにもありますが、私はコミュニケーション不足も原因の一つと考えています。 例えば、夕食が用意されているの