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タコス警察海外編 #1 Coyo Taco @マイアミ

タコス警察は世界の平和のため、地の果てまでも駆けていく。そんなタコス警察が今回降り立ったのはマイアミである。

マイアミと言えばラテンアメリカからの移住者が多い街だ。あらゆる標識にはスペイン語と英語が表記され、 "English Available" な店もあると言われる。そんなマイアミに悪いタコスがいるとは俄かには信じがたい。

今回の取り調べ先は、Brickell駅すぐにあるCoyo Taco。Brickell地区はマイアミのビジネスセンターで、流行に敏感な市民が集まるそうだ。
店名の"Coyo"はDF(メキシコシティ)のコヨアカンを意味しているのだろうか。青色の配色やこの小ぎれいな佇まいにはコヨアカンを思わせるところがある。

店に入ると正面にメニューが並ぶ。かっこいい。そして、スペイン語しか表記がないところがいい。とてもいい。パストール、カルネアサダ、コチニータ、ビリアなど抑えるべきところを押さえているのも好印象だ。日本ではカルニータスやチョリソを出す店が多いがここでは扱っていないというのは一つ印象的である。

サルサでさえも、スペイン語でサルサ名が表示されているのみで、英語訳も説明もない。期待が高まる。

さて、注文したのはパストール(左)とカリフラワー(右)だ。いきなり粉チーズが気になる。

まずはパストールにサルサベルデをかけていただく。一口目からやけにスモーキーでスパイシーな香りが襲う。果たしてこれはパストールなのか。アチオテ(achiote)の味がやや弱く、スパイス感が強い。これはパストールとチョリソを足して二で割った味がする・・・?

混乱するタコス警察。「でも、うまいからいいか」と気を取り直す。

さて、次はカリフラワーをぱくり。

ん?

パストールのときは気にならなかったが、カリフラワー自体の味はそこまでないため、粉チーズが襲い掛かる。粉チーズ味だ。
そういえばカリフラワーのタコスと言えばPujolである(過去レポート参照)。世界で13位のレストランと比べられてはさすがに分が悪いだろう。

もう一口ぱくり。

んん?

これ、フラワートルティーヤじゃん・・・



このタコスの処遇が決まった。



「「「カリフラワー!貴様は現行犯逮捕だ!!」」」




こうして危機が去った。タコスは救われた。
タコス警察は、世界のタコスの平和を守るため、今日も街を駆け回る。

今日のタコス屋
Coyo Taco Brickell店(位置
1111 SW 1st Ave, Miami, FL 33130 USA
営業時間 11:00-22:00

おすすめのメニュー
パストール


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