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【ライブ感想】2/21 龍宮城 FC LIVE「JAPANESE PSYCHO (1回目)

春のZeppツアーを前に突然発表された龍宮城のFCライブ。会場はスタンディングキャパ約550の代官山UNIT。当然チケットは激戦、わたしは幸運にも4回中2回参加できることになりました。
そんな貴重なライブの感想を少しでもネットの海に放出したいと思い、ここに書き残そうと思います。

入場時フロアへの階段を降りながら撮ったぶれっぶれの「ライブハウスに貼ってあるチラシ」 これが見たかった


まずは2/21の1回目のライブ感想をお届けします。
ライブ後にふせったー(https://fusetter.com/u/loser2themoon)を使用して投稿したものを再編集しています。

2回目はまた内容が違ったようですので、感想を残してくれている方を探しに行くのも面白いかもしれません。

セットリスト兼目次はこちら。

開場〜開演

2月の冷たい雨の中の整列に耐え、フロアに入ると会場BGMが流れてた。あんまり記録もしてなかったし全然覚えてないけど、開演時間近づいて不自然なところで曲が終わって新たな曲が流れ始めた瞬間、これが終わったらライブ始まるんだなって思いました。女王蜂でよくあるライブ確定演出。
ちなみにこのライブ確定演出曲、他の方のレポよりONE OK ROCK「Mad World」と判明しました。

後に本人のインスタストーリーで明かされましたが、この回の会場BGMはすべてKENTさん選曲だそうです!

衣装・ビジュアル等

開演。まずステージの上に見えた姿が7人揃いのベロアっぽい素材のセットアップ。着こなし方に個性。絶対大門先生の新作でしょう!?
とか言ってたけど違いました。すみません。

DPロゴが書いてあるの見えたよ。後ろに番号書いてあるの見えたって方もいるそうで。
ぜひdp luxuryシリーズとしていつか商品化お願いしたいです!

メンバーそれぞれのビジュアルは言及してる方いると思うのでさらっと触れる。まず髪色チェンジしてたSくん(金髪)と春空さん(ピンク系レッド?)に目がいく。毎回多彩な髪型見せてくれるITARUさんはシンプルに一つ結びかなって思ったけど、どうやら凝った結び方だったんです?遠くて見えなかった。顔さらに小さくなってたな…あとKENTさんのハーフアップ好き。

1. RONDO

はじまりのRONDOからスタート。7人が円形になってマイクを置いたからすぐにわかった。新衣装だったからいつもの振付が新鮮に感じた。綺麗に揺れる素材だったな。
曲が終わった後の語りがとても良かった。

2. SHORYU (→↓↘︎+P) ダンスパート

年末からたくさん見ているけどいつも目が足りない。途中急に目の前のファンを見つけてファンサ?するパートがあると思うんだけど、その終わりに笑顔がスッと抜け落ちて真顔に変わる瞬間がゾクゾクして好き。特にKEIGOさんの表情をよく見ちゃう。彼ほど真顔が強いひとはいないので…

3. 裏島音楽学院校歌

あんなにニコニコしながら互いに目を合わせて歌ってるの見たことなくてびっくりした。全員が誰かと目を合わせていて、仲の良い雰囲気がこれでもかと伝わる。
0年0組は"この世のどこにもない教室"というところから始まったけれど、その教室で歌い継がれてきたこの歌はいつのまにか本物の校歌みたいな力を持つようになっていたんだって気付かされた。0年0組は終わらない。今このFCライブという場でこの歌を歌ってくれることへの感謝がやまない。

4. JAPANESE PSYCHO

なんか腹に隠し持ってんなって感じるKEIGOの言葉。明らかに演技だよねってわかる口上。ドラマと舞台を経て演技力爆上がりしすぎじゃない?フロアに歓声と拳煽ってきた。対戦ですね?
待ちに待ったJAPANESE PSYCHO!

ごめんちょっと楽しむのに全振りしすぎてあんま記憶ない。とりあえずリングライト付けた拳を上げてコーレス全力だった。あとバンギャの育ちなのでたまに真似できる範囲で振り付けを真似たりしていた。前後左右スペースほぼなかったからできる範囲でだったけど、あの感覚コロナ前のライブハウス思い出して懐かしかった〜。 

5. JAPANESE PSYCHO (Ray ver.)

まあKEIGOによるJAPANESE PSYCHOが終われば当然Rayが突っかかってくる訳で。こっちもわざとらしさの演技のレベル上がりすぎて面白い。

Rayさんなんかいつもよりあざとさ強めじゃない?って思ってたらKEIGOさんに「猫被ってんじゃねえよ」って言われてるし。それに対するいつもこうだもん的な返答がかわいすぎてですね…
「録音されてるのが自分の声じゃないのが気に食わない!」唯一覚えてたRayさんの発言、かわいい。

わたしこの2人に毎ライブ感情をめちゃくちゃにされているんですけど、期待を裏切りませんね。信頼の転校生コンビです。

6. ブラッディ・ララバイ

正直ここまでは予想できたんです。問題はそのあと。春空、今までダンサーに徹していた君がなんで前に?わざとらしく2人のジャパニーズサイコを褒めて、でも「そろそろ次の曲聞きたいですよね?」だって?
そんなん歓声上げるに決まってる。

とか言いつつ次に始まったのは3度目のJAPANESE PSYCHOではなくブラッディ・ララバイ。
冨田さんの煽り好きすぎてどうにかなりそうなんだけど、どっかのタイミングで「叫べーーー!」って煽ってた。自然とサビの「ブラッディララバイ」を叫ぶ流れができてて、これぞライブって痛感。この曲ライブで聞くとリズムに乗るの楽しすぎるよね。また楽しみすぎてて記憶ない。

7. バイオレンス

そのままの勢いでバイオレンス。女王蜂では片手高く上げてバチバチにジュリ扇振り回してるけど、龍宮城で拳上げるのも楽しい。それぞれがこの曲を武器にしてるよね。

うっかり女王蜂ライブの時の癖でサビの「ヴァイオレンス」を叫びそうになる。
座る振り付けのところ、まあライブハウスなので全然見えなくなる瞬間あって面白かったですね。いやほんとに楽しかった以外の記憶ない。

8. MC?(ITARU、Ray)

ステージに残ったITARUとRay。なんか真面目に話し始めたと思うじゃないですか。なんと漫才(と呼んでいいのか?)でした。どっちもボケなんだよな。大真面目に見えて様子が変。音楽劇の宣伝動画で見たやつや…

KENTってよく見ると大きいですよねって突然話し始めるRay。おっ身長の話か?察したフロアから「KENTくん呼んで〜!」みたいな声が。背比べしてほしいよね。そのあいだも全然落ち着かないRay。ごめんITARUさんどんな顔してたか全然覚えてないんだけど。

ひとつめのテーマ「ジャパニーズサイコな人」
最近ジャパニーズサイコな人を見かけたことは?の問いに「毎日電車内で5人くらい見かけます」と答えるRay。どういう基準なんだジャパニーズサイコって…
解説(Ray)によると、ジャパニーズサイコはピラミッドになっているのでサイコ度(?)が上がるとどんどん頂点に上り詰め、逆に下がっていくとジャパニーズピーポーに成り果てるとか。えっその下がジャパニーズ最下層?ごめん何の話?

ふたつめのテーマ「自分が龍だったとしたらどんな龍になりたい?」
ITARUさんは「龍といえばヒゲなので、ヒゲが7本ある龍」だそうです。
Ray「じゃあ(ヒゲの配置は)左右非対称ってこと?」
ITARU「いや3:4で、ほら黄金比ってあるじゃないですか」
その黄金比はわたしの知ってるやつと違うんだが。すかさずRayさんもツッコんでた。
で、その3:4はどういう感じなの?顔が斜め?じゃあ正面がこっち?とかいう謎の流れがあったけどよくわかんなすぎて説明ができない。ごめん。
Rayくんは「よく見たら大きい龍」になりたいそうです。最初のKENTの話から持ってきたの?

終わり方忘れたけど、SENSUALの歌い出し「ラララーラララーラララララララ」口ずさみながら舞台袖にはけていく2人でした。

9. SENSUAL (S、春空)

軽妙な掛け合いののち余韻を残して去ったRay・ITARUと代わり現れたのはSと春空の2人。そのままSENSUALを披露。2MUCHでもこの2人の組み合わせは聴いていたはずなのに、飽きさせない。

10. SENSUAL (ITARU、KENT)

S・春空によるSENSUALが終わるとKENTとITARUがステージへ。「やっぱ本家だよね〜」「だよね〜」って言いながら。言い方かわいかった。君たちも本家とか言うんだね。

久しぶりに聴いた本家SENSUAL、恋しかったよ。音源として聴いてきた回数が違うし、なにより2人の安定感抜群の歌声が素晴らしい。
今回は特にKENTさんの成長を感じて聴き入った気がする。なんでこんなに覚えてないんだ。

11. ポエム (KENT)

1人ステージに残ったKENT。「ポエムやります!」と宣言。ごめん最初ポエムって聞き取れなかったけど、次から始まった語りが完全に雰囲気を変えていたからここはそういうパートなんだと理解した。
こんな挑戦をしてくるなんて。

まず感じたのは、女王蜂の「長台詞」を自分の語りでやろうとしているんじゃないかということ。一つ一つの言葉をお芝居のセリフのように、歌詞のように感情を込めて紡いでいく。対面するフロアは静まり返る。みんな集中して聴いているんだと感じた。

聞き取れた言葉を記しておく。
「書いては破り、書いては破り。辿り着いた先は真っ暗。」
「地獄」「炎(ほむら)」
「叫べ 踊れ 鎮まれ」

表現者の苦悩を語っているんじゃないかと思った。
言葉選びから、まさに女王蜂の「長台詞」とそれに続いて始まる「火炎」を彷彿とさせる。(女王蜂のMYSTERIOUSツアーではこの2つが続けて披露されていた)
「ほむら」って聞いた時、これみんな炎のことだってわかる?って心配になったけど、LiSAさんのあの曲があまりにも有名だから大丈夫か。要らぬ心配でした。

12. Mr.FORTUNE

この流れで火炎始まるのかなってフォーチュンしちゃったけど、次に始まったのはMr.FORTUNE。えっ、もしかして勝手にフォーチュンした私たちへの皮肉だった!??

そう、次は火炎だとフォーチュンした私にお出しされたのはあの「Mr.FORTUNE」。マジですみませんでした。
とはいえライブバージョンのフォーチュンはまあまあ見慣れてきたしブチ上がれるようにもなってきたんですよ。っていつもの振り付けを見ながら思う。
それが甘すぎたと気付くのは、曲が終わったあと。

13. Mr.FORTUNE (ラップ ver.)

あれ?なぜかフォーチュンの音が続いている。
なんで冨田さんだけ前に出てくんの?
「誰も見たことないでしょう」「なのに予想がついてんの?」「さてとなにをはじめよう」
マイクを外して「もうとっくに始まっちゃってるけど」
ごめん、ごめんって。オタクよくフォーチュンしがちだから胸にぶっ刺さって痛い。がなりの圧が怖い。

なんか誰も知らないフォーチュン始まったとは思った。様子がおかしい。
気付いたらアヴちゃん先生の声で聞こえてきた「壱番」。我らがITARUさんが前に出てきたと思ったら、1人ずつ自己紹介ラップが始まった。
えっ?ここリュウグウディビジョンだったの?

興奮してたので内容はうろ覚えなんだけど、それぞれ0年0組のキャッチコピーに対して物申すような感じだったかと。ゼロゼロ視聴組からしたらモヤモヤしたものもあったから、それを本人がラップでぶっ飛ばすのって胸熱すぎませんか?
素直にリズムに乗って沸いてた、超楽しかった。
早くリリック読み込ませてほしいです。頼みます。

いやあ、わたしたちに痛いほど突き付けられる「Mr.FORTUNE」とその先に爆誕したリュウグウディビジョンの衝撃たるや。今回のFCライブのハイライトだと個人的には思っている。胸熱すぎた。

アヴちゃんが去年ようやくヒプマイの曲を担当させてもらった(邪答院仄仄「おままごと」)のもあって、先生と龍宮城メンバーで作り上げたこのディビジョンを初めに体感できた人間になれたこと、すごく光栄に思う。デビュー曲をこんなふうに別物に生まれ変わらせることもできるなんて、ほんとに恐ろしい人たち。

ちなみに私はヒプマイは軽く曲を聴くくらいですが、シンジュクと中王区が好きです。

14. RONDO (S アカペラ)

次に残ったのはSくん1人。アカペラでRONDOを歌い出す。いつもの水晶のように透き通る力強い声で、まっすぐと、危なげなく。きっとこれは彼が勝ち取った結果なのだと思う。聞き入ってしまった。

また女王蜂の話で申し訳ないんだけど、女王蜂のライブではアヴちゃんがアカペラで歌い上げる場面がままある。たいていはアヴちゃん以外のバンドメンバーが衣装替えのためにステージからはけたタイミングで、アヴちゃんが1人で歌い始める。そして曲の終盤に差し掛かるところで衣装替えを終えたバンドメンバーが戻ってきて、アヴちゃん1人だけだった演奏に加わる。その瞬間に私は安心する。アヴちゃんに女王蜂のメンバーがいてくれて本当によかったって。

ここまで長々と語って何が言いたいかというと。
Sくんも1人でRONDOを歌い上げていたけど、ラストの「LaLaLaLa…」で他の6人がステージに戻ってきて、歌に加わった。「悲しくなるから少しだけ」以降はSくんのソロ。彼に一緒に戦う仲間がいて本当によかったって思ったの、女王蜂のライブで感じたことと同じだなって。

改めてSくんの度胸と根性を尊敬せざるを得ない。

15. 2 MUCH

7人揃ったところで始まった2 MUCH。見えないってわかっていたのに全員が床に寝転ぶパートでちょっと身を乗り出してしまった(見えなかった)。

正直よく覚えてないんだけど、上手にいたのでKEIGOさんがまっすぐ前を向いた時その視線の先に自分が立っていた感覚があった。目が合ったとかそういうことではなくて、視線が突き刺さるような。西宮のリリイベの時から思っていたけど、KEIGOさんの視線って時に痛いほど強い。あの力はいったいなんなのだろう。

16. 火炎

ここでようやく火炎のイントロ。さっきフォーチュンしたとはいえ、正直また聞けると思ってなかった。歌割りすごく好きということだけはわかるんだけど、なんにも覚えていない。

龍宮城が女王蜂の曲を披露する時いつもやっちゃうんだけど、率先してクラップ始めちゃうしジュリ扇持ってるかのように手のひらを大きく上下させてしまった。女王蜂のファンも納得どころか大満足させるんだから龍宮城ってすごいよ。

17. SHORYU (→↓↘︎+P)

次がSHORYU (→↓↘︎+P) だったはずなんだけど、困ったことに何も書けない。全員バッキバキに強くて、こちらも拳を今までで一番高く上げられて楽しかったことは確か。

18. レイトショー

前の曲が終わり、リーダーKEIGOが語り出す言葉。あまりにも嬉しくって、胸がいっぱいになってしまった。一番グッときたのが「ほんの少しの勇気があれば、龍宮城は隣を走り続けます」と言ってくれたところ。
ファン一人ひとりのためにそんな言葉を掛けてくれるなんて、そんなことってあっていいんだろうか。わたしたちが勇気を出して一歩を踏み出せば、龍宮城は隣を走ってくれる。その言葉が嬉しかった。

感慨に耽っている隙も与えず始まったのは、音楽劇が終わって以降幻の曲と化しているレイトショー。「秘密を持った少年たち」という作品のためにアヴちゃんが書き下ろした曲。ライブでリズムに乗るのがほんと好き。

RayがKENTに殴る蹴るの暴行を加える(語弊がある)バイオレンスパート、今回もバイオレンスでした。

あと毎回たまらない気持ちになるのが「泣いちゃうくらいに歌が好き」ですね。和馬……
お察しの通りあんまり記憶がない。

19. 新曲(DEEP WAVE)

レイトショーが終わり、ライブも終了かと思ったところで暗転。告げられた「新曲です」の一言。歓喜の悲鳴を上げるには十分すぎた。

6人に高々と担ぎ上げられるリーダー。えっ何が起こってる?頭が追いつかない。

わたしは初披露の新曲でいかにブチ上がれるかを己に課しているライブ狂いなので(そうなの?)リズムを把握したかったんだけど、結構難易度高かった。波に揺蕩うように速さが変わる。ゆっくりになるところ、拍子は同じでカウントが遅くなったってことなんだろうか。初見殺しでした。

さっき波という言葉を使ったけど、気付いたら波の下に沈み、深い海の底の龍宮城に誘われていた。この曲にはそういうタイプの驚きがあった。
例えるなら、現在地は同じはずなのに世界のテクスチャがいつのまにか張り変わっていて、違う層にいたような。昔読んだ小説にそんな表現があった。
龍宮城に連れていかれるってこういうことなんだなって、この領域まで達しているのかって、ただただ打ちのめされるばかり。すごい。

あと、春空さんの声が深い海の音をしていたパートがあった。"海のような"ではなく、海そのもの、自然の音。どこか神性を感じる、畏敬の念を抱かせるような。あなたの磨き続ける器はここまで来ているのかと、おそろしくも嬉しくなりました。

「波の下にも都がございます」、悲しくて有名な言葉。
わたしは喜びとともにアヴちゃんに伝えたい。
龍宮城はありましたね。あなたとあなたの生徒たちが顕現させた龍宮城が。


あとがき

龍宮城初のFCライブ、何を見せてくれるんだろうと思っていたけど確かな進化と成長にとどまらず、すべての表現を深く追い求めていくとはどういうことかを曲中以外でも見せにきた印象。

タイミングは忘れたけど目の前で円陣組んで僕最強×7やってるのを生で見せてもらえたことが自分の中で大きくて。あれはステージに上がる前、戦いに向かう前に7人だけで行うどこか不可侵な領域のものだと思っていたから。ファンクラブ会員にはここまで見せてくれるんだって、胸がいっぱいでした。

あの日のことをどうしても記録しておきたくて書き始めたけど、あの規模のライブハウスでのライブが楽しすぎて記憶ないところ多すぎて。
熱量だけは伝わっていればよいのですが。

龍宮城とこれからも共にありたいと、噛み締める夜でした。