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広がる私の世界

京都に来て、大分色んなものを見て学んできた気がする。

京都の大学に来たばかりの頃は、日本文化のにの字も知らないくらい無知だった。
大変恥ずかしながら「京都って観光地として有名なとこでしょ?」なんてことを言っていた。

それでも趣味のカメラがあったから、色んなお寺に行くことで庭園に興味が湧く。庭から学びを広げていって、今年は文化についてかなり学んだ年になったと思う。
川端康成との出会いもあったし、いけばなを習い始めたことも大きな変化だった。

そして締めくくりに「茶の湯ムーブメント」と題する活動を行なった。
お茶に興味を持ったきっかけは色々あると思うけど、お茶をやっているboysに出会ったことは大きい。笑
いろんなジャンルで活きそうな美的感覚が滲み出ていて魅力的に思った。

その上この秋は千利休生誕500年ということで、各地で茶の湯展が開催されていた。
ホンモノを見るのは今だな。と確信する。

「茶の湯ムーブメント」だなんて大それたことを言っているけど、茶の湯展を行なっている美術館を回るだけ。少し本を読んだりお茶を飲んだりもしたんだけど、茶道を経験したというわけでもない。

それでもお茶の世界を客観的に見て感動するものは多く、何も知らない私だからこそ、そのファーストインパクトみたいなのを大切にしたいと思った。

「茶の湯ムーブメント」を通して感じたことは、今まで学んだ日本文化で感じたことにもつながった。
日本文化は、どんな道でも共通するような感覚があって、それはいろんなコンセプトを含んでもいるし、わかりやすく説明できるものでもない。

お茶の世界で大切にされていることは、千利休が残した精神「四規七則」のようなことだろうけど、そこに含まれている意識は日本文化の概念を多く含んでいる。

四季が見せる姿から美しさを見出し、自然な形で、茶室に季節の空気を呼び込む。
相手のことを想いしつらう。万全な準備のもとふるまう。

日本人の美しい精神が、まさかこれほどまでに体現されているとは…
すごい。お茶の世界、すごい!!

「茶の湯ムーブメント」は、「利休にたずねよ」の読了と共にとりあえず終了にするけど、想いが溢れて仕方ないのでここらで言語化していこうと思う。

今まで見たもの感じたものが、今回色々紐づけられたことで、今の自分は何を知ってどう感じているのかまとめたくなった。
私が作ってきた世界を振り返ってみようということだ。

とりあえず勉強になった本や経験を思い出していこう。
そこから学んだことと、自分が得た感覚も整理しよう。

きっとふりかえると、私の世界は広がっていることに気づくんだろう。日々の小さな積み重ねが、私の人生を豊かにしてくれる。
いや、その日々こそが、私の美しい人生なんだな。

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