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借金は99害あって1利あり

昨日、無事に投資用マンションの売却を済ませた。

当日2600万で購入した物件が今は2300万。
毎月コツコツのローンの返済をして残債も2300万。

ちょうど手元に残ることもなく、毎年の固定資産税、家賃収入はあるもののローンの返済額がそれを上回るので、毎月5万の出費となっていた。

自習期間中によんだ『金持ち父さん貧乏父さん』
そこに書かれていた大原則「金持ちは資産を買う、中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む」

資産とは、財布にお金を入れてくれるもの。
負債とは、財布からお金を抜き取っていくもの。

今回の投資用マンションは、毎月僕の財布から5万円を抜き取っていく負債だった。

資産だと思って購入し、約4年保有してたけど、月5万、固定資産税が年間約6万、少なく見積っても約264万の損失が発生していた。

過ぎてしまったことはもう変えられないので、そんなことでくよくよしても仕方がない。
大切なのはそこから何を学ぶかり

今回のこの失敗から、僕は3つのことを学んだ。

①購入する時にちゃんと自分で調べ、自分で理解しないといけなかった

②詳しい人や専門家に相談しないといけなかった。

③勘違い、自惚れ、慢心、調子に乗って判断を誤った。

①について
自分で調べていない、自分で理解していない儲け話にはのってはいけない。
だいたいこのような話はおいしい所だけ話して、悪い話は隠してある、資料だって都合よくいい所だけ書いてあって、不利益なことは省略されてるか、はじっこに小さく書いてあるかだ。
自分で理解し納得してない、確信してはじめて決断するべき。

②について
詳しい人や専門家が投資用不動産の話を持ちかけてくるんじゃないの?
と思うけど、ここでいう詳しい人、専門家とは、第三者であること。
結局、自分の利益を最優先し、自分が儲かる物件をオススメするので、いい物件ではない。
なので、利益に関係がない第三者に相談して、客観的に見てもらう必要がある。

③について
自分の未熟さが見えておらず、慢心し、何か新しいことや他と違うことへの憧れで、判断力が鈍り、合理的でない選択をしてしまった。
確証バイアスが働き、いい想定ばかりに目がいき、周りが見えなくなってしまう。
昔からある悪いクセだ。

問題点がわかった。
でも悪かったことばかりではない。
よかったこともある。

それは、「貧乏」を経験できたこと。

この他にも借金を抱えていたから、働いても働いても給料の全てが借金の返済で消えていく。
酷い時は、返済額が給料を上回ることもあったので、家にある物を売ったり、仕事終わりや休日にバイトしたりなんかもした。

甘えてるなんて言われるが、そんなもの関係ない。
プライドを捨てて実家に住み続け、家に1円も入れない。
バイトのまかない、仕事で余った弁当、もらえるものは何でももらった。

世の中にはもっと大変な生活をしてる人もいるけど、それでも僕の生活は、僕の周りにいる友達や同僚に比べて貧しかったのだ。

見栄を張って一緒に旅行に行ったり、ご飯を食べたり、アイドルのCDを数え切れないほど買ったりもした。

テレビで芸人が借金してパチンコなどのギャンブルに興じて、また借金をして…
という話をしていたけど、とても他人事とは思えなかったし、給料の金額で一喜一憂してるところは共感もした。

普通に働いていたサラリーマンの僕に(今も普通のサラリーマンだけど)、舞い込んできた儲け話。
当時の僕は血気盛んで、遅れてきた反抗期と言わんばかりに社会や、大人に変な対抗心を持っていた。
もういい大人なのにだ。

人生が変わるかもしれない。
そんな話に乗らないわけがない。
わけもわからず、無我夢中でお金をかき集めた。

最初はうまくいって利回りをもらってたんだけど、徐々にそのお金は入らなくなった。
こんな漫画みたいな話って本当にあるんだな、と思った。

それでも人を恨むことはしなかった。
最終的な判断をくだしたのは自分だからだ。
誰かのせいじゃない、全ては自分に責任がある。

これも学んだ内の一つかもしれない。
結局は自分に回ってくる、いいことも悪いことも。
だからちゃんと考えて理解して判断しないといけないのだ。

本を何冊読んでも、実際に体験しないと理解できないとよく言う。
僕は既に体験していたのだ。
本を読んでいて、自分のことようにイメージできたし、理解するのに時間はかからなかった。

たまに贅沢してしまうこともある。
友達との旅行は本当に楽しい、払ったお金以上の価値がある。
この一瞬は確かに多くのお金が飛んでいくが、それ以外でまかなえばいい、要するに優先順位をつけること。

こんな堕落した生活をしていて、とても説得力のないことを言うけど、借金はすぐにでも返した方がいい、できるならしない方がいい。

ただ、借金は貧乏を経験できる、お金に向き合ういいきっかけを与えてくれる。
だから、お金が必要な時、勝負に出る時は借金を作るのは自分を追い込む意味でも、レバレッジをかける意味でも、自分で判断し決断さえすれば、それは否定しない、むしろ賛成する。

僕も借金がなければ貧乏を経験することはなかった。
自慢ではないけど僕は本当に恵まれていて、いい家族を持った。
その家族に甘えてました、甘え過ぎてたかもしれません。

実家に住むことで生活費を0にすることが可能。
自動で衣替えされるし、自動でご飯が出てくるし、自動で掃除洗濯してくれる。
なあ?最低だろ?

カードローンは金利が高い。
頼めるなら親や友達にお金を借りよう。
少し色をつけて返してあげよう。
銀行の金利に比べたら安くすむ。
奴らは金をむしり取る、近づいてはいけない存在だ。

そして、ちゃんと借金を返したら、全ての人に恩返しをしよう。

貧乏から脱出すれば、借金地獄から解放されて一番やってはいけないことが一つだけある。

それは生活レベルを上げることだ。

貧乏生活が与えてくれるギフト、それは支出を切り詰める能力、少額でも幸せになれる感覚。

貧乏生活が僕に与えてくれたもの。
それはお金を使わなくても人は幸せになれるということ。

僕は服やご飯に興味がない。
ユニクロのそれなりも無難な可もなく不可もない服で充分だし、ご飯も僕にとっては吉野家やマクドナルドなんて滅多に食べれないご馳走だ。
少しのお金でも満足いくものが世の中には溢れている。

お金を使わない、使う費用が少なく済むようにしたり、やりくりしたりが上手くなる。
生活費を抑えることで、その他の自分が本当に必要とするものにお金を使う、見極める目が備わる。

こうして僕は生活を切り詰める能力を得た。

生活を切り詰めることもそうだし、資産の運用や幸せについて考えることも増えた。

こんなことを言っていると変な新興宗教にハマってしまったみたいに、聞こえるから心配されることも増えた。

だが安心して欲しい。
僕には信じるべき推しメンがいて、心から尊敬してるし、彼女たちを女神だと思っている、教祖様だと思っている。

だから僕は今日も彼女たちのために同じCDを何十枚も買うのだ。

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