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雨に、水に、濡れる
この間、埼玉へ仕事で向かう道中でのことだったと思う。
朝は降っていなかったけど、昼前からそこそこに強い雨。
私は車を運転しているから、歩道に通行人がいたら可能な限り水溜まりを避けて、水を飛ばさないように心がけました。
(記憶) 私が中学生の時に、下校中でしたわ。自転車でね、関くんの住んでいるマンションの裏っ側にある細い道でやられたんです。私やられたんです。
すんごい雨が降った後で、今だとゲリラ豪雨というんでしょうが、その頃は にわか雨 や 夕立ち といいましたね。それによって道には大きな水溜りというか、もはやアレは池でしょうな。が、あちらこちらにできていまして。足を着く場所がないくらいの水が路面上には溢れていまして。
そこにですよ、前からミニバンがが走ってくるんです。高さ1メートル位の水飛沫を上げながらそこそこのスピードで突っ込んできてるんです。
運転者を一瞥、茶髪のロングで小麦色をした妙齢の女性でした。私は、まあ、でも、とですね、高を括っておりまして。流石に横を通る時には速度を落とすだろうと。
まあ、アレですね、そんなことはね、なかったんですね。
ミニバンの進路を確保するとともにやり過ごすため、路肩で退避をしていると、速度そのままにミニバンが突っ込んできて、水飛沫を私にぶっかけながら横を通り過ぎていきました。彼女は笑っていました、笑いながら車を走らせて行きました。
世の中ってそういうものだよな、と
ある意味で、これは私が望んだのではないかという錯覚まで起こったのです。
楢山節考で「月のアペニン山」という題目がありましたけれども、近からずも遠からずなのかなあと思ったりもするのです。
雨天時、傘を差したりカッパを着たりして雨に濡れぬようにするのが普通でしょう。体を冷やすとイカンですから。科学、気過熱でしたっけね。
雨具を忘れたのか、はたまた装着するのが面倒なのか、これくらいの雨ならと判断したのか、私は何も知りませんが雨に濡れている人を見かけたのでメモ。
1人目、手にしている傘を差さない坊主の小学生(プリントの長袖シャツがオシャレ)
2人目、恰幅の良い黒人女性(険しい表情で通話をしていた)
3人目、自転車を颯爽と漕ぐメガネの若い男性(雨に打たれることを受け入れているというより諦めている気がした)
4人目、自転車をゆったりと姿勢良く漕ぐ中年男性(こちらの方は雨を受け入れている感じ)
5人目、びっちょびっちょのランナー(湯気が出そうで、でないもんなんだなあ)
たまにやらないと気が済まないというか、なんというか。前述のこともあり、雨なんてもんは濡れてナンボみたいな所があって。
これは、どういった心理現象。
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