物件探し③
【物件探し2週目】
初めての内見をした後、すぐに好きな街にある少し高い物件がある近くの、先ほど内見させてもらった不動産会社の系列の店舗に連絡した。
「今この駅にいるので、後30分後に着くと思います」と伝え、予約していないけど対応して貰えた。
その店舗は私の学生時代に通っていた駅が最寄りだったので、不思議な感じがした。ずっと通学の時に使っていたので違う用事で来るたびになんとも言えない気持ちになる。学生時代は友達とよく来ていたのになあと、時の流れを感じ寂しくなることもある。
店舗に行ったときに気になった物件を見せたが「あれ、弊社が持ってる物件じゃないですね。」といわれ、「そうすると仲介手数料って御社に支払われないんですか…?」と恐る恐る聞いたら「そうです」と言われ、ただ働きになってしまうかもしれないことにかなり申し訳なさを感じた。
(あとから考えると、普通に仲介した先に仲介手数料が支払われるものだと思うが…このやりとりはなんだったのか?)
「それでもうちにお越しいただいてうれしいです」と言われ、営業トークに心が温まってしまった。今回の物件探しで3店舗目だが、3店舗目でやさしい言葉をかけてくれてとてもほっこりした。
親身になって私の好きな地域の物件を探してくれている中、やはり家賃が高いので安さで選び、内見に行くことにした。安いと言っても、オートロックがありかなり設備は充実していて駅チカで築年数も浅い、かなりいい物件。
担当さんが優しかったので、自分の話も結構してしまった。
「かっこいいですね、その業界…」とか、「お探しするのがお上手だったので」とか、たまに褒めてもらったのでそれはそれで気まずかった。
内見時、マンションに入れないという出来事が発生した。時間も遅いので管理会社もやっていない中「次で良いですよ、全然」と言ったら「せっかく来ていただいたのにそんなわけにはいかないです」と言ってくれた。
マンションを間違えただけなので、そのあと無事に内見できた。
階数で間取りが違うので、2部屋見せてもらった。
部屋もすごくきれいだし、治安も良いし、公園が近くにあるし、保育園が近くに会って可愛い子どもたちを見ながら通勤できそうだし、魅力的な部分が沢山あった。
それに、早く決めないと引っ越せないという焦りもあった。
内見後の車では「内見した後はお客様が決めることなのであえてこちらから何かいうことはありません」的な、ごり押ししないよ~というような営業トークに流されたのか、「ここにしようと思います」と言ってしまった。
(決めます!と言うとき、なんだか自分が告白してるか告白を受け入れてるかに近い感覚がある。今回の物件探しで3回言ったが、何回経験してもはずかしい感じ。)
その時は良いなと思った。
そして店舗に戻って審査申し込みをした。申し込みが携帯からで、携帯の充電が足りなかったので充電を貸してくれてやさしかった。
家から帰るときは、その申し込んだ物件からの通勤ルートを確認したので、遠回りして帰った。
その日はかなり「申し込めてよかった。ここでいいだろう、恐らく…」
という気持ちで一日を終えた。
次へ続く。
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