万物をセクシーにまなざしていけ
私には、SMバーで働いていらっしゃる、所謂女王様のお友達がいる。
もともと私の職場のお客様で、そこから仲良くなり、あるとき2人で飲みに行った。終始楽しい時間だった。
ある会話で彼女の放った言葉が今でも忘れられない。
「それは、NOT SEX BUT SEXYですね」
私が欲しいのはこれだ!と思った。
セックスを介さずに行われる色気のある行為。いい。一番いいに決まっている。最高だろ。わびさびしかねえよ。
私はセックスが好きだ。
けれど、セックスそれそのものというよりも、セックスから派生する感情や関係、セックスに必要な所作のひとつひとつについてこねくり回し、思考し、発展させるのが好きなのだ。
そしてセックスの根本は「エロい!」という感情だ。それは性欲よりもっと手前にある。
この「NOT SEX BUT SEXY」はかなり良い言葉だと思った。もしかしたらセックスよりも美しいかもしれない。どんなものがあるだろうか。
これの良いところは、その人それぞれのNOT SEX BUT SEXYがあるところだ。
例えばシガーキス。
これはかなり分かりやすく、かつ多くの人に当てはまるNOT SEX BUT SEXYだと思う。
いま喫煙者は淘汰されている。特にiQOSの登場によって紙巻きたばこユーザーは憂き目を見ているといっていい。
そんな世の中で、紙巻きたばこユーザー同士が身を寄せあって顔を近づけ、火をうつしあう。
やだ〜!!!エロ〜い!!!!!
例えば、口癖がうつった瞬間。
これも私にとってはNOT SEX BUT SEXYである。相手と自分がうっすら繋がってしまっているみたいでエロい。同化。つまりは精神的なセックスである。私はメンタルでセックスをするタイプの人間なので、これは本当にエロい。マジでドキドキする。
正直、これらは挙げればキリがない。
屁理屈みたいなもので、一度エロい視点で考え出せば止まらない。日常にNOT SEX BUT SEXYは潜んでいる。人には人のそれがある。
皆の中のNOT SEXY BUT SEXも知りたい。それを知ることで私の中のセクシーを開きたい。セクシーは広いほうがいい。
私はずっとエロくありたい。
エロい視点で世の中をまなざしていきたい。万物がエロくありたい。もっとエロがりたい。
この世がNOT SEX BUT SEXYであってほしい。だってその方が楽しいし平和だ。物事はハッピーな方がいい。エロいって楽しい。
よかったら皆さんのセクシーも教えてください。
エロへの気持ち、忘れないように生きていきましょう。
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