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パニック障害 専用車両

私のパニック障害に関するnoteは電車に関わることが多いのは自覚しています。
長い間電車に乗れない時期を過ごしたので、色んな思いがあり、そして今でこそ電車に乗ることができていますが、ふとしたきっかけで、「あ、このまま乗ってて大丈夫だろうか?」という感覚がよみがえることも珍しくはありません。

以前次男くん(彼が15歳くらいの時)と一緒に電車に乗っていたところ、私がパニック障害であることを知っている彼は、私に「ここに座ってもいいんじゃない?」と優先席に座ることを促してくれました。

細かい事情は長くなるので手短に書くと、私は次男くんとは同居しておらず毎日顔を合わせるという距離感で生活はしていません。
その時も久しぶりに会って出かけたという感じだったと思います。

さて、私は次男くんに優先席を勧められ、今まで電車の優先席に対する考えが変わりました。

確か優先席は以前シルバーシートと呼ばれ、ご高齢の方のための席としてスタートしたと記憶しています。

それが今では妊婦さんや、けがや病気の方も対象になっていることを示す表示を目にします。

しかし、その対象になっている方の絵柄はどれも外見でわかる方々ばかり。

杖を持っている人、おなかの大きい女性等々。

パニック障害は外見では分かりません。発作を起こしてしゃがみこんでしまうとか、倒れそうになるくらいまでにならないと席を譲られるということはないと思います。
そして仮にそうなったとしても、原因がパニック障害かどうかは周囲の人々にはわからず、体調をくずしたのだろう、と解釈される可能性が高いと思います。

さらに、パニック障害だからと仮にわかっても、一見何の問題もなく見えるため、優先席を利用することが望ましいということまで多くの人に理解してもらうのは困難だとも思います。

思い切って「女性専用車両」のように、パニック障害のための車両ができないものか?と思ってしまいます。

ただ、外見では分からない電車にのることに非常に困難な方はパニック障害に限らず、その車両に乗ることができれば、と。

その車両に乗ることは自分に障害があることを認めることになるわけですから、当然抵抗はあると思います。
ただ、こうも思うんです。
電車にのってパニック発作が起きる恐怖と戦い、さらに周囲の人に悟られまいと必死になるというストレスから解放されるのではないか?と。

最近は、車いすで電車に乗る方々をよく見かけます。駅員さんが付いて、スロープを設置してとても丁寧に対応されているのを見ると、なんだかうらやましくもあります。

いつか「パニック障害専用車両」ができて、私のような人間も安心して電車に乗れる、そんな日を夢見てしまいます。

鉄道はもともとモノを運ぶために利用され始めたのだと思います。それが歴史のある時点から人も運ぶようになった。
根本的なことを言うと、電車という運搬する装置で人を多量に輸送するという社会が変容することを切に望みます。

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