こっから愛すんだ。 〜森本慎太郎沼落ち備忘録〜

本文は2023年7月17日から下書きに眠ったままだった文章です。たぶん未完全のままで、文章を精査する余裕がないまま時が経ってしまったのだと思います。でもこれはこれでなんか当時のありのままの気持ちだと思うのでとりあえず今このまま投下したいと思います。
(事務所のことも当時のまま「ジャニーズ」と書いてます。アイドルたちに対する敬意はもちろん今も当時のまま変わりません。)
↓↓↓

ーーーーーーーーーーーー

どうやらnoteを開くのは一年ぶりのようです。
もうnoteの存在すら忘れかけていたけど、どうしても今ここにあるこの感情は、この先長く連れ添うのだろうなと思い、書き残すことにしました。

およそ1ヶ月前の2023年6月24日、日付が回った夜中。
この瞬間から私は、SixTONESのメンバー・森本慎太郎くんを好きになりました。

4月期のドラマ『だが、情熱はある』は放送前から楽しみにしていて、もちろん慎太郎くんが山ちゃんを演じることも知っていました。
でもそれは、ドラマ好き・お笑い好きとしての楽しみであり、長年、嵐とV6のオタクをしていた私にとって当時の慎太郎くんは「推しの後輩である若いジャニーズの一人」でしかなく、個人としての印象もせいぜい「全部(体、顔のパーツ、声)がデカい子」というイメージでした。

ドラマを見始めた当初は、主演2人のアイドルであることを言い訳にも足枷にもしない役作りのクオリティの高さ、そしてそのドラマとしての本気度に感心し、今期で一番期待できるドラマだと感じました。

同時に、SixTONESの歌う主題歌がかっこよくて、第1話から痺れたことを今でも鮮明に覚えています。
でも、主題歌1曲にハマる経験なんてドラマ好きとしてはこれまで何度も経験しており、アーティスト自体にハマるということの間には大きな差があると思っていました。
この時も、
「ドラマ主題歌の『こっから』がかっこいい」
そんな印象でした。

私はお笑い全般が好きではありますがたりないふたりに関してはそこまで詳しくなく、しかしそのメロディーと力強い歌声は、ドラマで描かれる二人が抱いていた若き日の葛藤を、心の奥底まで教えてくれたみたいでした。

”これだけじゃやれねえって分かってる
でもこれしかねえからこれにかかってる
間違ってる未来でも俺には光ってる”

SixTONES『こっから』

モテるためにはこれしかないんだと家族に頭を下げて芸人への道へと進んだ山ちゃん、売れるためにとストイックになりすぎて相方から逃げられた山ちゃん。はたから見たら間違った動機で、間違った取り組み方だったのかもしれません。
でも、芸人として成功している今の山ちゃんを知っているからこそ、自分を信じて突き進む意志を歌ったサビ前のこのフレーズは、素早くて歌詞を聞き取ることすら難関なこの楽曲の中で、妙に心に響いて離れませんでした。


しかし、これだけ楽しみなドラマだったのに、新卒で多忙な業界に入ったばかりの私には余裕がなく、休みもなく会社で朝を迎える日が増えた5月になるとこのドラマもほとんど見逃してしまいました。

それでも、最終回の前の回が放送されるあたりで、なぜかこのドラマの終わりを見届けないと後悔するような気がして、視聴者として再びこのドラマに戻ってきたのです。
途中見ることができなかった展開がありながらも、最後にまたこのドラマの視聴者でありたいと思いました。

やはり主題歌はかっこよく心に響き、私を再びこのドラマに引き戻してくれました。
見ない間に若林さんも山ちゃんもすっかり売れっ子芸人になっていたし、いつの間にかたりないふたりが結成され、気づけば時はコロナ禍、解散まで話が進んでいました。あの山ちゃんがまさか蒼井優と結婚すらする時代です。

主題歌はKing&Princeを加えて2曲に増え、ドラマが始まった当初はドラマのオープニングでしか聞けなかった『こっから』も、この時期になるとSixTONESの公式YouTubeにMVがアップされるようになっていました。

当然の流れで私はYouTubeで『こっから』を見ました。

私の大好きなフレーズを歌っているのが山ちゃんを演じていた彼だったこと。そしてその彼が見事な足捌きで華麗かつダイナミックに、そして笑顔でとても楽しそうに踊る姿。
私は画面から放たれるその光を無視できませんでした。

「これが森本慎太郎なのか…!」

ここからはもう光のスピードで沼に落下していったため、どういう流れで慎太郎くんを追い始めたのか詳細には覚えていません。
とにかくSixTONESの過去の動画を見漁り、何をしても許される時間帯=真夜中だと思っていた世界は気付けば朝を迎えていました。

翌日、ドラマは最終回を迎えました。
SNSがある時代でよかったと思えたのは、そこで慎太郎くんがどのような苦労を経てこのドラマを成功させたか、そしてそんなドラマが人々にどんな影響を与えたのかを知ることができたからです。

アイドルはキラキラした姿を見せる反目、そこに至る苦労は見えにくい仕事だと思います。だからこそ、音楽の世界でもお芝居の世界でも、どこかで「アイドルなんて…」と思われやすい。


櫻井翔くんがキャスターとして認められるまでに費やした労力、
岡田准一くんが映画俳優として認められるまでに費やした労力、
それらを乗り越えて自分の努力で築き上げた地位があると知っているから、そんな自担を尊敬しているし、自分には到底届かない、誰より追いかけたい人生の大先輩だと思っています。

慎太郎くんも、そんな困難を自分の努力で乗り越え、多くの賞賛を浴びたのだと知り、やはりこのドラマの視聴者として最後を迎えられたということにホッとしました。
それと同時に、慎太郎くんが自分のたった3つ年上だと知り、なぜかいてもたってもいられなくなったのです。
これまでの自担は、もう20も年上でした。そりゃあ私の知らないことをたくさん知っているし、私よりずっと先を生きて人生の道標を作ってくれるような人たちです。
身近に20も年上の人なんてそういない。これまで私にとってアイドルは、唯一無二の距離感で人生のヒントを与えてくれる存在でした。
でも慎太郎くんは、年齢で言えば私が大学1年の時の4年の先輩です。私が慕っていつも一緒に遊んでいたあの人たちと同じ年数を生きて、私が尊敬する自担と同じ景色を見せてくれたのです。
不思議な気持ちになりました。
今でもこの感覚は言葉にできません。そりゃあ今世に出ているアイドルは、みんな絶対どこかで努力しています。
私はこのドラマで、彼のそんな一面と真正面から向き合うことになりました。

たくさん悩んで作り上げたドラマで、自分の誇れるグループの曲を歌う。
誇らしげに、しかも楽しそうに、幸せそうに。
慎太郎くんの無邪気な笑顔の裏にある努力をしっかり認めてあげたいし、誰かに認められる瞬間を側で見たいと思いました。

彼が繊細で心優しい人間であることを知ったからこそ、私は応援したくなりました。
ただ、ただ幸せにいてほしい。

そしてその笑顔を、これから歳を重ねていくごとに追いかけたくなりました。

この日から、私は慎太郎くんのファンです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?