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他作短歌

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御殿山みなみが誰かの短歌を語っています
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2020年6月の記事一覧

短歌連作サークル誌「あみもの 第三十号」を読む

僕が(ほぼ)毎月参加している、インターネット上で短歌連作を募集している短歌連作サークル「あみもの」に寄せられた歌から、気になった歌を引いていくというのをやってみようかなと思う。

「あみもの」は連作を募集する場なので、連作として語れる要素が多い作品が並ぶけれど、ここはひねくれて、一首で気になった歌、をフォーカスしていこう。一首だから、連作のタイトルは引かない。

粉砂糖スーツにこぼれ払ふよりなくて

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近江瞬 歌集『飛び散れ、水たち』が言い逃してしまったもの

何度でも夏は眩しい僕たちのすべてが書き出しの一行目

から始まる近江瞬氏の歌集『飛び散れ、水たち』を読んだ。解説の山田航氏が「彼にとって抒情はつねに「点」であり、「線」にはならない。」と評しているように、詩になる瞬間を、とにかく瞬間としてとらえたうえで見せてくれる歌集であったと思う。

これは近江氏の特性と言ってしまっていいほどに歌集のいたるところにちりばめられていて、つまりは「瞬間」を「集めてい

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