ルックボード

公認会計士、金融証券検査官、上場会社経理課長、上場会社の子会社で取締役… 仕事に関して折々感じたことなどのほか、旅行や読書についても記憶を整理する意味で文字に落としていきたいと思います。

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公認会計士、金融証券検査官、上場会社経理課長、上場会社の子会社で取締役… 仕事に関して折々感じたことなどのほか、旅行や読書についても記憶を整理する意味で文字に落としていきたいと思います。

マガジン

  • 旅行記(都道府県別)

    日本各地を旅行した記憶をたどって書いていきます。 随分昔のことが大半ですが… それだけに、今でも印象に残っているスポットなどは 皆さんが旅行される際の参考になるかもしれません。 思い出した都度、書き足していくので、いつの間にか内容が変わってるかもしれません💦

  • 会計・監査

    会計、財務諸表監査、財務分析、自己査定、M&A… 会計士試験の受験生、大手監査法人所属の公認会計士、上場企業の経理課長、金融証券検査官、会社役員の遍歴の中で学んだこと、感じたことなどを書いていきます。

最近の記事

犯罪者が悪いのは当たり前

「人気モデル、電車での服装注意に反論“被害にあってからじゃ遅い”に『普通に犯罪者が10000万%悪い』」っていうネット記事が出ていた。 (旧)ツイッター上で読者からの指摘に「昔から思うけど私がどんな服着てても、そんな服着てる方が悪いって風潮いつになったら終わるの?笑 普通に犯罪者が10000万%悪いし私が犯罪者のために好きな服着る気持ち制限するの、なぁぜなぁぜ?」と反論していたらしい。 「なぁぜなぁぜ?」にイラっとしたのは置いておくとして… 犯罪が起きた時にどっちが悪いかなん

    • 岩手

      ①盛岡城跡 南部藩の藩庁が置かれた盛岡城ですが、石垣や土塁が残るのみで印象薄し。 ②岩手銀行旧本店(赤レンガ館) 岩手銀行(旧盛岡銀行)の旧本店。角地のコーナー部分に玄関が設けられた構造と、赤煉瓦に白のアクセントが印象的な建物。 なんとなく東京駅に雰囲気似ているなぁ、と思ったら、同じ辰野金吾の設計なんですね。もちろん(?)東京駅よりはだいぶこじんまりした建築でしたが、一見の価値あり、と思います。 ③わんこそば わんこそばは修学旅行で食べるチャンスがあったのに、何を考えたの

      • 富山

        ①八尾 「やお」ではなくて「やつお」です。 私は八尾といえば大阪の「やお」を連想してしまいますが。 八尾をご存じなくても、おわら風の盆、といえばピンと来る人は多いのではないでしょうか。 祭りの間だけは大勢の観光客で文字通りのお祭り騒ぎになるようですが、私が訪れたときは週末といえども観光客はおそらく私一人だけ。 八尾おわら資料館でも私一人を相手に映像上映。盆踊りの雰囲気はやはり映像見ないと伝わってこないので、これは見ることができてよかったです。 メインストリートの諏訪町本通もぱ

        • 山形

          ①山寺 閑さや 巌にしみ入 蝉の聲 ちょうど私が訪れたのも、蝉の聲が巌にしみ入る季節でした。 寺の建造物に落書きが目立ったのはとても残念でしたが、寺も山道も寺からの眺望も素敵でした。 大きさや華やかさを競うのではなく、でも風情がある、絵に描いたような「山寺」 俳句に特別興味があるわけではありませんが、芭蕉の句に誘われて良いモノ見せて(&聞かせて)もらいました。 ②楯野川 川の名前じゃなくて…日本酒の銘柄。 山形市内の居酒屋に入ってたまたま飲んだのがきっかけで、以来、大のお気

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        • 旅行記(都道府県別)
          6本
        • 会計・監査
          10本

        記事

          青森

          ①青森市 修学旅行で青森市を訪れたときに印象的だったのは町の規模。 県庁所在地なのに、JR青森駅からバスで走り出すとあっという間に「街」でなくなってしまった。 今も昔も、私にとっては青森市より弘前市の方が「青森県代表都市」。お城もあるしね ♪(青森市の皆さん、ごめんなさい💦) ②奥入瀬渓流 修学旅行で印象深かったスポットの一つが奥入瀬渓流。渓流沿いの遊歩道を散策した。当時はあまり自然に親しむとか、そういうことに興味がなかったけど、それでもなんとなく「いいな~」って勉強で荒ん

          北海道(函館編)

          ①五稜郭(&五稜郭タワー) 函館といえば五稜郭。 城好きとしては一度は見ておきたい、歴史に名を遺す城郭ですよね。 江戸時代末期に築かれたというのも(少なくとも著名な城の中では)異色だし、その時代を映す稜堡式の縄張りも独特。 明治維新前後に実戦で使われたという意味でも、西郷軍を迎え撃った熊本城と並ぶ歴史の舞台。 ・・・とテンション高く足を運んだのですが、第一印象は 「やっぱり城は天守閣がないと絵にならないな~」 でした。 再びテンションが上がったのは、近くにある五稜郭タワーから

          北海道(函館編)

          北海道(札幌編)

          ①時計台  押しも押されぬ三大がっかり観光スポットの一角。  目の前にあるのに気づかなかった💦  違う意味で強烈な印象でした。  (※)「旧札幌農学校演武場」が正式名称。開校2年後の1878年(明治11     年)にクラーク博士の提言により建設。 ②北海道大学  ポプラ並木が印象的。紅葉(黄葉?)の季節ではなかったけど、それでも  見に来てよかったと思いました。 (※)日本初の学士授与機関として1876年(明治9年)に設立された札幌農    学校を前身とする総合大学。  

          北海道(札幌編)

          不正のエピソード(その1)

          今は昔、とある金融機関で不正があったとさ。 今も昔も、ではあるが、それは置いておく。 ATMの現金を横領していたという話で、金額は伏せるが、一回の持ち出しで横領できるような金額では全くなく、長期にわたって横領を繰り返した結果だった。 現金を大量に取り扱う金融機関の歴史は、銀行強盗との闘いの歴史であるとともに、不正とのいたちごっこの歴史でもある。ゆえに一般の事業会社から見ると「どんだけヒマやねん!」と関西弁で突っ込みたくなるくらい、堅牢な内部統制が整備運用されている。にもか

          不正のエピソード(その1)

          粉飾決算 塀のあっち側とこっち側

          粉飾決算をすると、民事責任のみならず刑事責任を問われるリスクがある。 上場会社なら有価証券報告書の虚偽記載が典型的だけど、中小企業でも粉飾決算で金融機関から融資を受ければ詐欺罪に当たる可能性がある。 …と書くと、「いやいや、中小企業は皆やってるよ」という声が聞こえてくる。そうでなければ、あんなに金融機関が苦労する必要はないハズなのだ。 ではどうして中小企業はかくも平然と「粉飾決算」を行うのか? それを理解するには、粉飾決算か否かの線引きがどこにあるのかを解明する必要があるよ

          粉飾決算 塀のあっち側とこっち側

          三様監査

          以前、別の記事で三様監査のことを書いたので、今日は少し詳しくその話。 公認会計士(監査法人)が企業を相手に行う監査には、主に財務諸表監査と内部統制監査の2種類がある。財務諸表監査は決算書が財務諸表利用者の判断を誤らせない程度に適正であるかどうかについて意見表明するのが目的。内部統制監査は、経営者の実施する内部統制評価が適正に行われているかどうかについて意見表明するのが目的。 監査役は取締役の職務執行の適正性を監査するのが役割で、会計監査も業務監査も包含しているけど、会計監

          要注意先と破綻懸念先

          債務者区分で要注意先になるか、破綻懸念先になるか。 この差は大きい。債務者にとっても、金融機関にとっても、金融機関の担当者にとっても。敢えて付け加えるなら会計士(会計監査人)にとっても。 要注意先に踏みとどまれば、新規融資も受けられるし、金融機関も「味方」のポジションで支援してくれる。破綻懸念先になれば、原則として新規融資は受けられなくなる。 これは金融機関が冷たいわけではなくて、回収可能性に疑義があると知りながら融資すると背任(立派な犯罪)になりかねないという危ういゾーン

          要注意先と破綻懸念先

          自己査定と債務者区分

          半沢直樹を持ち出すまでもなく、金融機関はお金を貸して利息を取るのがビジネスの柱になっている。メガバンクであろうとサラ金であろうと、金を貸せばついて回るのが「回収可能性」の問題。 とあるやくざが「回収さえ確実なら金貸しが一番ボロイ商売」と言ったそうだが、まさにその通りで、金融機関の悩みも畢竟その一点に尽きるといっても過言ではなかろう。 ゆえに、金融機関が決算を組む場面で肝になるのが、融資先(債務者)に貸したお金がどれくらい焦げ付くのかを見積もる作業だ。見積もった損失予想額はそ

          自己査定と債務者区分

          金融機関も大変

          上場会社は会計士の監査を受ける。 上場会社は内部監査も必須。現場にとってどれくらい負担になるかは会社によりけりだけど。 上場会社は監査役監査も一応ある。これもどの程度真剣にやるか(したがって現場にとって鬱陶しいか)は監査役によりけり。 この三つを三様監査と呼んだりする。それぞれ立場・観点が違うので、似たようなことだけど、まとめてしまうわけにはいかない。 最近は…というには導入されてから時間が経ったけど、内部統制評価(いわゆるJ-SOX)もあるので、それだけでも現場はそこそこ大

          金融機関も大変

          罪深き減価償却費

          昨日、減価償却費のことを書いたら、また書きたくなっちゃった。 減価償却費は、会計士監査の対象にならないような中堅・中小企業にとってはとっても都合のいい利益調整弁になる。 減価償却費には、「キャッシュ・アウトを伴わない費用」であるほか、「税務上は損金(=税務上の費用)に算入できる償却限度額が決められているだけで、それより少なくても問題ないとされている」という特徴がある。 特に後者は引当金にはないメリットだ。引当金は貸倒引当金を除いて、そもそも税務上の損金とは認めてもらえない

          罪深き減価償却費

          減価償却費の摩訶不思議

          今は昔、徒然なるままに、日暮し机に向かひて(さすがに硯に向かうほど昔ではない)財務諸表論を勉強し始めた頃の話。 「減価償却費には資金をプールする機能がある」みたいなことがテキストに書かれていて、しばし理解に苦しんだ。 たぶん、会計士試験の試験委員が使っていた表現をそのまま使ったんだろうけど、初心者にはわかりにくい表現。 「キャッシュ・アウトを伴わない費用だから、会計上の利益よりも多くのキャッシュが手元に残ることになる。」 というくらいが適当か。 それでも胡散臭い話のように聞こ

          減価償却費の摩訶不思議

          使い勝手の良い(時もある)引当金

          子会社には、親会社から割り振られた予算という名のノルマがある。 本来、売上や利益を増やすのは、少なくとも売上総利益(販管費などを差し引く前の粗利益)までに関していえば営業が責任を持って対処すべきこと。 だけど、 「(販管費を差し引いた後の)営業利益や(さらに営業外損益を加減した後の)経常利益が足りな~い!」 ってなった場合、社長や営業担当役員は 「販管費で何とか調整できないの?」 という切ない視線でこっちを見てくることになる。 「いやいや、そんな目で見られましても…」 と言い

          使い勝手の良い(時もある)引当金