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ポケカ転売について~社会問題の一つ~

こんにちは、LOOK HANDです。今回は近年社会問題の一つになりかけている問題の一つ「転売」について話していこうと思います。

■転売とは?

まず、転売とはどういった行為なのか説明いたします。

転売とは、「小売業者から商品を購入し、それらを販売する行為」

を指します。

まず、これの意味を理解するには普段皆さんが購入している食べ物や雑貨などの類がどうやってお店に並んでいるかどうかを説明しないといけませんね。

・メーカー、卸売業者、小売店について

日本では

➀メーカー→②卸売り業者→③小売店→④消費者

という順番で品物の売買が行われます。

(細かいことを言えばまだまだ詳細になっていくのですが、今回は分かりやすく書きたいと思います。)

商品は、➀メーカー(電化製品とかならパナソニックや日立とか)から②卸売業者に売られます。そして②卸売り業者から③小売店(皆さんが買い物をするコンビニやデパート)へ商品が売られます。
そして、最終的に③小売店から私たち④消費者へ商品が売られていくことになるのです。

金額的な推移をみると、
➀メーカー→卸売業者の金額をAとすると、

②卸売業者→③小売店→④消費者毎に手数料や利益をAに付加していくことになるので、(この付加をマージンと言います)

➀メーカー→卸売業者が一番安くなり、③小売店→④消費者毎が一番高くなります。

ここで

「➀メーカー→③小売店、①メーカー→④消費者ってなれば、マージン少なくていいよね。」

と思われるかもしれません。確かに、仕組み的にはそうなりますが、①メーカーが③小売店や④消費者に商品を売ることはまずありません。(少なくとも、売るのはごく少数でしょう)

そこには②卸売業者と➀メーカーの信頼関係があるのです。

例えば、①メーカーが「新商品の設計が出来たから、これを作ろう」と考えた時、まず気にするのは売上、もっと直接的に言えば、

「いくつ売れるのかな?」ですよね。当然作っても、売れなければ会社は損をするわけですから、買い手が決まってないのは不安要素になるわけです。

そこで、まとまった商品の買い手が②卸売り業者となるわけです。

②卸売り業者は「まとまった量の商品を生産者、もしくは同業者から買取、商品の性質を変えずに小売店へ販売する業者」を指します。

➀メーカーにとっても買い手がいれば自身を持って、自社の新製品を生産できますよね。②卸売り業者は➀メーカーにとっての一番のお得意様というわけです。

そんなお得意様を通り越して、③小売店や④消費者に商品を売ると当然、②卸売り業者はいい思いをしませんよね?(本来儲けれるはずのマージンがないのですから)

自社の製品を大量に仕入れてくれる卸売業者、売れる商品だけ仕入れる小売店、どちらを大切にしないといけないかは明白です。

➀メーカーと②卸売業者はそんな信頼関係で結ばれているのです。

近年では、生産者から直接消費者に売買が発生するケースも増えていますが、大多数は➀→②→③→④と順に商品を降ろしていくのが多いですね。

・改めて転売とは?

先ほどの説明にあてはめると

➀メーカー→②卸売り業者→③小売店→Ⓐ転売業者→④消費者

という立ち位置になるわけです。

「1つ仲介業者が増えただけじゃん?」と思われるかもしれませんが、メーカーは基本的に③小売店→④消費者と売買する時に「メーカー小売り希望価格」を定めているのでⒶ転売業者を仲介する分、マージンが加算される分④消費者の手に届く頃には「メーカー小売り希望価格」を超えてしまってるわけです。(当然小売店も利益を出したいので、メーカー小売り希望価格で商品を販売してるはずです。)

消費者も別の小売店から購入すれば済むはずですが、近年異常な買い占めにより、消費者が欲しいものを「メーカー小売り希望価格」を超えた値段で購入せざるを得ないことが社旗的な問題になっています。

■ポケモンカードにおける転売問題について

近年、転売業者に高額転売されやすいコンテンツの一つが「ポケモンカードゲーム」です。


封入率はランダムですが、当たりによっては10~20万ぐらい利益が出る商品です。

これを開封せずに売買、また、当たった高額カードを高額転売することが問題になっています。

■異常とも取れる購入者の行動

今回私が、こういう記事を執筆するにあたってとある理由があります。

昨年の夏頃でした。

とある日、カードショップにカードを買いに行ったところ、道中開店前にも関わらず、とあるお店の前に行列が出来ています。(あとから聞いた話によるととあるTCGの発売日だったそうです。)

人気商品の為ならと思い並ぶ消費者、高額転売狙いの転売業者、どちらか分かりませんが正直私は別TCGのカードを買いたいだけなのであまり関係のない話です。

そんなこんなで並ぶ必要もないので駐車場で待機していたところです。(人が少なった時に行こうかって感じです。)

夏なので車をエアコンガンガンに効かせているところ、ふと横の車を見ると小さい子供'(多分3~4才)ぐらいの子がこちらをのぞき込んでいます。

「僕以外に待ってる人いるんやな」と思っていたところ、よく見れば子供が車の中に1人です。嫌な予感がして、車から降りて車を見てみると車のエンジンがついていません。

常識がある方なら、分かるはずですが
・子供が車の中に一人。
・外は炎天下
・車のエンジンが付いていない

となれば子供は命の危機です。

急いで車を開けようとしますが、車は鍵が閉まっていて開きません。

恐らくあの列の中に親がいると思い、お店に電話をかけて店員さんに車のナンバーを伝えて、待機列にアナウンスしてもらいました。

呼びかけに応じて、親らしき女性の方が駐車場に来られました。

事情を話したことろ(事情も何も、自分が呼ばれた原因ぐらいわかるはずですが、)

その時の第一声が「こんな事で人を呼ばないでください。」でそのまま子供を連れて待機列に戻って行かれました。

あの方が、転売業者なのか、そうではないのかは分かりませんが、人間としておかしい行動に呆れたのを今も覚えています。

という経験があり、本日ポケカの新弾の発売日ということで、ツイッターを見ていたところ、なんと他県のお店の前の待機列に小学生ぐらいの背丈の子が大人と昨晩の23時頃から待機列に並んでいるのが見えました。(ツイッターにその写真を載せた方は親子と表現されていたので少なくとも同じグループには見えたのでしょう。)

実際にどうなったかは分かりませんが、あと10時間子供を連れて待機列に並んでいると想像するだけでぞっとしますよね。

転売自体には悪い、良いの意見は致しませんが、守るべき一定のラインはあると思います。

そんな理由もあり、同じ親として意見を述べるために筆を取った次第です。

■まとめ

近年の人気商品を入手するための手段については異常性を感じることが多くなってきたような気がいたします。

私も子供の時、人気ゲームを兄弟が買ってきてくれて非常に嬉しかったことを覚えています。

ただ先程述べたような例を見ると親が子供を不幸に引きずり込んでいるようにしか感じえません。(仮に欲しいと子供が言ったとしても親は止める立場にあるのですから理由にはなりません。)

せめて、並ぶのはしょうがないとしても「並ぶ時子供が邪魔になる。」
「子供がいれば買える数が増える。」という理由で子供を不幸にはして欲しくはないと思います。

以上です。ありがとうございました。

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