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思うゆえにありわれわれ

冬に夏の歌を聴くと、夏に聴きたくなる。けど、なんやかんやで夏には聴かずにまた冬を迎える。

トイレにいろいろ飾って、小綺麗な空間にしようとする「マイナスにプラスを足してみる試み」は多分他のどの惑星にもない地球人ならではの感覚。

自分だけだと思ってたことが、案外多数派のあるあるだったと知ったときの安堵感と寂しさは叙情的。
ちなみに最近では「学校の教室に不審者・暴漢が入ってきて撃退する妄想あるある」がそれ。あれってメジャーなあるあるだったんだ。
恥ずかしくて決して共有されないのに同じ妄想を膨らませてるのすごい現象だな。

ギターを弾けることを聞かれたときにしか答えないから、割と付き合いの長い友人にも知られてなかったりする。自分の口で「ギター弾けます」というのは、なんだか特有の小っ恥ずかしさがある。
本意でなくてもナルシシズムとモテたさの片鱗が見えるからだと思ってる。

ひと気のない地下駐車場のバトル空間感に高ぶる。

服屋の店員さんの売り文句「自分も同じの持ってる(着てる)んですよー」は一世一代の賭け。賭け言葉。

通知バナーが出てると、とにかくそれが表示され続けていることが気になって一刻も早く開いて確認して消化しないとモヤモヤする。そのノリで家のポストもチェックする。

お腹が痛いとき、すでに門戸を叩かれてても人前では焦ってない風を装ってトイレに行く。お腹がめっちゃ痛いとき本当にどうしようもなくなったら神に祈りを捧げる。

小さい羽虫が耳元を飛んで聞こえる高音の「プ-ン」って、あれが羽音だと冷静に考えると途端にすごく思えてくる。

朝起きて外出るまでの時間の流れは通常の3倍くらい早い。休日の13時以降の時間の流れは1.5〜2倍くらい早い。勘弁してよ〜。

マスクを長期間着けてると、いざ外したときの妙な恥ずかしさがあって外せなくなってしまい、あだ名がマスクになった人。

クリップ、用もないのに針金に戻されたが最後、二度とクリップには戻してもらえない。

お客様は神様だと思ってるお客様は一回ちゃんと怒ってあげた方がいい。
大体誰からも怒られなくなった人だから。

「暦の上では今日から秋です」といわれても普通にまだ超暑いと冷静さを失ってTwitterに卑屈な書き込みをしそうになってしまう。
涼しくなったと感じる間もなく、暑いまま急に寒くなって冬になるんだろうな。今年も。

学生の頃に経験できなかったことすべてが「青春」と名付けられ、羨望の対象として残り続ける。その羨望が腐って偏屈になってしまう。それに気づいていれば、もっと大胆に過ごせたかな。

大学の友達と会って遊んでたら「学生に戻ったみたい」と言ってた。「社会人なのに学生の時とやること変わらんな」とも言ってた。
大人っていうのがいかに“っぽく見せてる”だけの存在なのかがわかった。

たべっ子どうぶつがたまに無性に食べたくなる衝動。
大したことないのに「あ〜、ビスケットだわ〜」のために食べる。ビスケット味。

我そんなことを思うゆえに我こんな感じであり。

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