おひな

Hinata Shiho(23)

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最近の記事

きまぐれ │ 月の下

草木も眠る丑三つ時 いや秋の虫たちがうるさい ロッコクでは、大型トラックが走っている いつの時代のことだろう この交差点を名付けた人とお話してみたい きっとわたしは好きになってしまうと思う 今宵の月は、わたしを乱暴に掴む 飲み込まれそうになるけれど嫌じゃない 他人と入れ替わることなく、自分がずっとこの身体の持ち主であることを証明してくれる 渦巻く波は、ちいさなびんに閉じ込めて蓋をする かなしみもさみしさも閉じ込めてしまいましょう おうちに帰ったら、もふもふのおふとんには

    • 石を積む│月山

      月山に登った 地球の偉大さに畏れさを抱き 一歩一歩、自分の選択した地に足を置いていく 入れものの中に自分が戻ってきた時間だった 在る人間は岩と共に進化してきた そう教えてくれた人がいる 山にはそれだけの過去が詰まっているのだと思う 進化をなぞらえてきたというより、もはや生物が存在しない時代すら超越したものが記録されているのだ 石を見つめ、大昔この地に広がっていたであろう海を思い浮かべるのに、時間はかからなかった 山は、ずっとここに位置する どんなに風が吹き荒れようとも、

      • 日に向かう|はじまりのたいよう

        自分が今いる蔵王の上、西の空に陽は落ちる 月山、霊験あらたかな神の山、湯殿山、その隣にそびえ立つ羽黒山 出羽三山への祈りを感じながら ここに座っていると、正面に極楽浄土が見える 池に映る青と赤色を見つめたあのとき 隣にはこれから時間を共にしていく人たちが目元だけみせ、照らされていた この人たちと未来をつくっていくんだろうな〜とぼんやりそんなことを真剣に考えていて これを美しいと感じる心だけは忘れないでいようと誓った 幾度となくその景色を見つめても日常になることなく、

        • 無題|フィリピン

          これは、わたしのための文章 芸術は、世界を穏やかで温かいものにすると思っている 制作と鑑賞ということに限らず、自分と何かをつなげて考えられるようになるためのものとして捉えている 決して、高尚なものではなく、日々の暮らしに心を動かすこと、自分の気持ちと周囲の状況や関係を意識すること、自分の気持ちを大事にすることと同時に相手の気持ちを想像すること、生きていることや生かされていることへの感謝が生まれること、そのすべてだ。 アートには余白がある。だからこそ、相手を想像できるのかも

        きまぐれ │ 月の下

          春、新たな道を歩むあなたへ

          毎年、春に思う 「ひとはひとの時間の流れ方があって わたしたちはその一部分を共有してるにすぎない」 出会いと別れの季節とは、うまくいったもので、感情に折り合いをつける季節だと思っている。 特に今年は、不思議なくらいそんなことに気づく瞬間に遭遇する。 まあ、年齢的に大学卒業の歳っていうのもあるけど、新たな1歩を踏み出す人が周りに多い。 そのひとりが、妹だ。 そして、その存在が大きすぎる。 彼女は、今日、生まれ育ったこの町をはなれた。 昨夜、また知らぬ間に新しく好きになってい

          春、新たな道を歩むあなたへ

          愛をもって社会を彫刻する│ネパール

          2つの大国に挟まれた国、ネパール 何も変えられず泣いてばかりの日々、泣いてばかりの自分に嫌気が差し、強くなりたいとひたすら願って国境を越えました。 自分の行動で愛を伝えるんだ! 限界や言い訳をつくらず体現していくんだ! そのために、自分の見たくない部分も見つめることになることもわかっていました。 毎日1個ずつできることを増やしていく日々、 わたしはこの旅で生きる楽しさを感じました。 少しだけ強くなった気もします。 ひたすらもがいた21日間を振り返って、書ききれないできごとと

          愛をもって社会を彫刻する│ネパール

          段々と雪深くなっていく景色のなかで│富岡生活最終日

          山形に向かう電車に乗っている、段々と曇り空になってきて、雪がちらほら見えてきた 今から綴るのは、今日の9時45分くらい、快晴の富岡駅での話 朝、滞在先でインターンの振り返りを軽くして、駅まで送ってもらった いざホームに向かうとお世話になったお母さんがいた 「はい」と、とみっぴーとお土産が入った袋をわたしの前に差し出したあと、電車を待つ15分くらいの間で、富岡の家のこと、お孫さんのこと、はじめてそんなお話をしてくれた 初めて会った時、 「コーヒーと紅茶どっちがいい」 「

          段々と雪深くなっていく景色のなかで│富岡生活最終日

          人生最後の日とこれから│ 無人島100フェス2022

          旅するエンターテインメント集団LES WORLD(以下:レワールド)主催の無人島イベント【 無人島100FES (以下:100フェス) 】が9/4~9/7で開催されました〜! 日本の瀬戸内に浮かぶ無人島に集まった96人の魂 わたしはこの4日間、そんな存在たちとあの世とこの世の狭間の世界でさまよってきました。 今回も感じたこと考えたことをそのまま綴ってみます🤲🏻🌼 Be an Entertainerこうやって一語一句、想いをこめてnoteに綴っている時間は心が躍る 口で言葉

          人生最後の日とこれから│ 無人島100フェス2022

          二十一歳と気仙沼

          2022年8月後半、どっぷり気仙沼に浸かってきましたー! ふるさとワーホリの制度を使って、気仙沼で教育事業を行うまるオフィスさんで就労させてもらいながら、気仙沼での生活を体験! 気仙沼学びの産官学コンソーシアムの企画などにも同行させてもらい、たくさんのことを学ばせていただきました✨ 今回は、その学びではなく、ためにもならない随筆?日記?手記?みたいな、生活している中で感じたことを書いてみたくなったので書いてみます。 暇つぶしにしてくれたら嬉しいです。 気仙沼で探究学習などに関

          二十一歳と気仙沼

          はたあげ日記┃わたしの青春の幕閉じ

          昨年5月に4期生として飛び込んだファシリテーター養成コミュニティ/Raise your Flag🚩 入学と同時にオンライン講座の受講を決め、コミュニティデザインの専門領域であるファシリテーションを学外の人との出会いの中で学んできました! 今回はそんなRyFのオフライン合宿、Raise your Flag Connectでのことを、少し長くなってしまうけど、お話します☺️💓 Raise your Flag ConnectRaise your Flagでは、本当にたくさん素敵な

          はたあげ日記┃わたしの青春の幕閉じ