人生最後の日とこれから│ 無人島100フェス2022
旅するエンターテインメント集団LES WORLD(以下:レワールド)主催の無人島イベント【 無人島100FES (以下:100フェス) 】が9/4~9/7で開催されました〜!
日本の瀬戸内に浮かぶ無人島に集まった96人の魂
わたしはこの4日間、そんな存在たちとあの世とこの世の狭間の世界でさまよってきました。
今回も感じたこと考えたことをそのまま綴ってみます🤲🏻🌼
Be an Entertainer
こうやって一語一句、想いをこめてnoteに綴っている時間は心が躍る
口で言葉を扱うのは少し苦手だけど、こうやって言葉を扱うのは好き
歌うことも絵の具に触れることも私は大好きだ
100フェス2日目の夜に開催されたレワールドライブ
はじめて踊りに挑戦した
結果的に、ダンスはまだまだだったけど
世界一暖かな観客と大自然に囲まれたステージに立って
自分の殻を破り、パフォーマンスを心から楽しんだ、幸せだった
わたし、表現することが私は好きなんだ
ああ、私、表現者なのかもしれない
ずっとどこかでわかっていた、人から「表現者って感じだよね」そう言われることもしばしばあった
でも、何かやってきたわけでもないし、何か技術を持っている訳でもない
今までは、なかなか表現者だなんて言い切れなかった
コミュニケーションという作品づくり
人とのコミュニケーションの取り方も私の作品だ
わたしは、昔から、人に元気を与え愛される才能に恵まれている
だから、はじめましてのひととでもすぐ仲良くなれる
その代わり、人との関わりにものすごいエネルギーをつかう
一人の時間も私には必要だったんだよね
今までそんな簡単なことにも気づけないで、たくさん自分自身をわたしが追い詰めて来た
わたしの人との関わり方は、ダンサーやミュージシャンの作品づくりとすごく似ていると思う
人を元気にするから人から愛をもらい、人に愛をもらうから人を元気にしていく
この循環は、立派な私の作品だ
私が人と関わりを持ち続ける限り、
私の生き方そのものが表現活動で、私は一生エンターテイナーだ
ラインを越える
今回、生ききるをテーマにつくられたコンテンツたち
無人島に到着した後、課せられたのは96人が一人一人のラインを越えることだった
いつも自分が止まってしまう1歩先その世界を見てほしいというメッセージが告げられた
はじめてステージに立って、決して上手いとは言えないダンスをみんなの前で披露して、わたしは1つラインを越えた
それ以上に、越えようとしたラインがもうひとつある
持ち前の明るさで人を元気にする才能
その裏腹で、わたしは人と関わることにずっと怯えてきた
怯え続け、怖くて怖くて身につけたのが、私の鎧だ
奥深くに触れられないよう鎧をかぶって、あまり人と深く関わらないようにしてきた
そんなわたしも嫌いじゃないけれどこの4日間だけは、この鎧を降ろして人と関わることに注力し続けた
それがわたしにとって、人生最後の日まで生ききることのひとつだった
本当に人見知りで、心をさらけ出して話したいなあ。とか、もっとこの人のこと知りたいな。って思う人ほど話しかけられない、遠くからそっと見つめちゃう
例えば、みんなが写真を撮っている中、一緒に写真撮ろうって言ったりするのも実は苦手だった
96人が無人島に集まれば必然的に人と関わる場面が大いにある中で、ラインを越えられたかは分からない
一緒にその人のところに行ってもらったり、いろんな人の力も借りながら「話したい」って言葉にして伝えることはできた気がする
4日間という限られた時間の中で、もっと話を聞きたかったひとが沢山いた
生ききることと矛盾しているかもしれないけれど、再会を約束して『また会った時にもっと話そう』という言葉をもらえただけで、私は十分だった
自分を愛するということ
かたわれが教えてくれたこと
人生最後の4日間、2人でひとつになるペア制度、偶然が重なって出逢ったかたわれという存在
あの広場で目が合ったのはchino(以下:ちの)というダンサーだった
ちのとの出会いは前泊の深夜、姫路公園
無人島についてから、私たちは何をするにもず〜っと一緒だった
最終日なんて、海辺のベンチ寝落ちして、2人ではじめての野宿もした
ちのは、身体の中に大きな愛と意志がある
さらに、人の痛みに涙を流せる素直な心を持った子だ
それが踊りとなって表現されているからちののダンスは美しい
ちのは4日間、ひたすらわたしに自分の信じ方と自分の愛し方を教えてくれた
「わたしは大学で学べている今が幸せだから、自分だけじゃなくて、周りに還元したい」というと、ちのは『おひなならできるよ、大学が楽しんでしょ』って言ってくれた
旗をあげられずずっとうずうずしていたわたしに、『一緒にいつか仕事したい』とも言ってくれた
自分を信じられないわたしを、4日間、ずっとちのは、『おひなならできる』と信じきってくれた
自分を信じていく
そんな存在は、ちのだけじゃない
今までに沢山出会ってきた
その1人がレワールド団長の大地さんだ
『おひなならできる』
『おひなはもっと自分のことを信じて踏み出してもいい』
そんな言葉を無人島に行くずっと前から与えてくれていた
言葉だけじゃなくて、私が気づかないところでも、すごく信じきってくれていた
嬉しかった、感謝してもしきれないと思ってきた
でも、今までは感謝しているつもりにすぎなかったんだと思う
私は、大地さんから受け取ってきたものを信じているつもりだった
自分を信じることができないから、人も信じきることができていなかった
わたしは、なんて残酷な選択をしていたんだろうか
そんなことに気付かされた
1年半前に出逢い100フェスにも一緒に参加したみゆとやん、それからもう1人今回は一緒に参加しなかった海外にいるのんのん、無人島で出逢ったかたわれのちの
その他、大勢、今まで出逢ってくれた人たち、これから出逢ってくれる人たち
私はこのひとたちと一緒に未来を見ていきたい
それぞれがそれぞれの道を歩む中で、寄ったり離れたりしながらも、このひとたちと生きていきたい
そう、旗を揚げる覚悟を持てた気がする
自分の愛へと向かう道
21年間、私はわたし自身を大切にしてあげられなかった
鎧のなかに隠そうとしてきた
自分を信じることや愛することすら、わたしは誰かの許しが必要だったんだ
苦しんだ自分、傷ついた自分
1つ残らず余すことなく全てが私だ
そして、生きる美しさがあることを知っている心が自分の愛へと向かう道だと思う
4日間生ききって、生まれ変わった今でも
私の中には不器用な自分がいて
まだまだ、自分の愛し方を学んでいる途中にいる
それでいいんだ、自分自身に生きる美しさをまだ感じられなくても、生きる美しさはどこかにちゃんとある
いまはまだ自分も人も上手に信じられなくてもちょっとずつ練習していく
生まれ変わって、これから
4日間、与えられ続ける問いに上手く答えられなかった
答えられない自分は既に死んでいると思ってた
いま思うと、溢れすぎていたのかもしれない
その証拠に、姫路港にたどり着いて解散が決まった時、ひどく力が抜けた
死んでいたと思っていた私の身体は、私の心は、私の魂は
この四日間、全身全霊で生ききっていたのだ
ちゃんとあの場で、96人の1人として私は生きていた
これからも私は地域という小さな世界で生きていく
それと同時に表現者でもあり続けるだろう
そして、わたしは今も私を探している
ここで生きていたこと
私の息、私の道、私が揚げる旗
その全てで答えていこう
生と死の狭間の世界で過ごした4日間
96人と全ての瞬間に感謝を込めて