見出し画像

誰もいない電車

誰もいない電車から見える

誰もいない街

どこにも辿り着かない線路と

行き着く事のない駅舎

徒然に季節が流れていく

ぼくの肉体は骨になって

灰になって車内に積もる塵芥

窓の外は麗かな春模様

桜の花びら舞い散る季節と

脱ぎ捨てられた人の皮

その墓場


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?