夢から覚めた
朝まだき
一度目を覚まして
階下で水を飲み
再びベットの中へ
目を閉じてもなんだか違和感
先まで見てたはずの
夢が見られない
意識は現実に属したまま
色づかない瞼の裏側
物語の導入部分
前回のあらすじを語る
ナレーションのように
頭の中で言葉を紡いでも
まったく始まらない
夢は一時停止
寝返り数回
脳みそを右に左に
動かしても思い出さない
夢の残り香を探そうにも
窓から差し込む光がそれを遮る
現実に引っ張られた意識体
夢の世界から程遠い場所にいまぼくは居る
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