雨粒の木曜日
今はどこで何をしてるか
分からない人達が夢に出てきた
特に言葉を交わした訳でもなく
それは夢だからありえた事
疲れていたのか
それとも雨降りの木曜日だから
見られた夢なのか
想像力が膨らみ
刺激が映像として流れた
降り続く雨の中
一際でかい雨粒が目の前を
ゆっくり落ちていく
ゆっくり本当にゆっくり
雨粒が目の前を落ちていく
その一刹那
反射した光の中に彼らはいた
たしかにそれはいつか
どこかでは会ってた人達の姿形
ぼくがあっと思って
話しかけようとすると
雨粒は地面に当たり
弾けて消えた
懐かしい気持ちだけが
暗闇の中のぼくに残された
微睡みの中の不思議な違和感
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