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声を拾って壁にかける 好き勝手なことばかり言うけど たまにはそんな猥雑が欲しくなる 誰か…
眼に映るは灰色 顔に降り注ぐ一雫 添えられるは秋の香り 黄色い花は金木犀 心から求めるは…
雨雲の隙間から 差し込む日差し 眩しくて神秘的 雨粒貼り付けた アスファルトやクルマが …
今にも弾けそうな黒雲 見上げている間にも 空の端から街の上空へと どんどん迫ってきた 湿…
昼間は透明でも 夜ともなると黒く染まって 灯りを受けてはきらきらと 煌びやかに輝く雨粒達…
ばちばちと弾ける大粒の雨霰 轟々と打ち当たってくる 風の重みに耐え切れず 傘の骨はばきば…
渦巻き垂れ込み ついには耐え切れず 降り注ぐ大量の雨粒 夜の色 見えない音は ガラス窓を通じて 冷たさは肌身の記憶から 傘は意味をなさず 体を丸めて 受け入れるしかない 聞き入る雨の子守唄 今宵はびしょ濡れ 雨粒に抱かれて夢を見る
窓を打つ雨粒の群れ 垂れては重なり合い 流れては重みを増していき 次第に川の流れの様に …
鈴の雨 今年最後の音楽会 温かい一粒の鈴の音 窓ガラスを打つ凛と涼やかに コロコロ…
雨音茫々 流れる時間と距離感 形にして無様 異様と言ったら真っ当で 幸せが濡れていく感触…
降り続く雨は窓の向こう カーテンで閉ざして 見ないふり 外の様子はまた明日 今宵はもう寝…
壁紙にカエル 緑色の声 雨が似合う部屋模様 透明な匂い 雨粒の気配 紫陽花を窓辺に飾る …
歩けば出来上がる足跡 一歩ずつ確かに刻む地球の上 ぼくの足跡には 雨が降れば水溜りになり…
雨で目が覚めた 柔らかに窓を叩く雨粒達 起こされた割には気分は上々だ 雨が降る日にしか味わえない贅沢 濡れていく街の景色をぼんやり 思い浮かべながら微睡み寝返り 浸るは雨粒が奏でる演奏の世界 音符に挟まれる様に 僕はまた眠りに落ちていく 夢の中にまで染み込み滴る ぽつぽつり 小さな水滴に幸せが見える