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太陽に憧れて馳せる思い 宇宙空間的距離感により断念 ならば叶える形の逆転の発想 吐き出す…
朝まだき 一度目を覚まして 階下で水を飲み 再びベットの中へ 目を閉じてもなんだか違和感…
わだかまりなんて 相手からしたら どうでもいいもの もしも逆の立場なら せめてくるくせに…
それが日常になれば 気にならなくなる テレビから垂れ流されるニュース 殺人とお笑い 不倫…
鬱 靴 跳ね返る 苛立ちをつのらせて またにぎりしめて 壁にぶつける 鬱 靴 跳ね返る…
猫が まるまる 窓辺や膝の上 どこでも 夢が見られる 気持ち良さそうな 鼻息が聞こえる
ガラス窓から 差し込む 光 幾何学的に 切り取られた 光の枠に すっぽりおさまる 猫の姿 光の粒子をかきまぜるように しっぽが踊ってる
雨降りの夜 無人駅 改札口をすりぬける クロネコ 監視カメラだけが見ている 行き先はどこ…
頭の中に 住み着いた にわとり一羽 朝まだき よくなきはじめる 感情が溢れて 抑えきれな…
白い紙袋を 頭からかぶる ぼくは自分自身の事が わからない きみからはどんな風に ぼくが…
お腹が空いて覗く冷蔵庫 都合の良い幻でも見られたら 多少は救われるのに 想像力すらも枯渇…
カーテンを透かして 光差し込む部屋の中 布団の上には夢に置いてけぼり にされたぼく一人 …
コップにお茶袋 注ぐ熱いお湯 伸びる紐の先 指で摘めばゆらゆら揺れる 透明な世界 不調和…
死ねば元も子も 遺伝子に返り咲く 肉片一通り 肺に溜まる雨粒も 心臓に巣食う腫瘍も 土塊に混ざり 食物連鎖の円環を 彩る舞台装置 ミミズが踊る暗がりで 誰かが歌う鼻歌 死者への手向け 月夜が似合う石の隙間 縫うように飛び交う魂は どれもこれも美しい 喜び勇み来世に向けて夢を喰む