1990年辺り、当時エクステリア資材・備品を取り扱う大手のメーカーが出されたウッドデッキ付きサンルーム。
サンルームを構成するウッドデッキが腐ったので直してもらえないかと、2000年後半相次いだ。
デッキの根太が部分的に腐朽していた。
腐朽部分のある根を切断して、多分銅系の保存剤の浸潤度を呈色反応でみた。周りの数㎜浸潤している黒っぽいのが、保存剤の浸潤深さ。
材料は、おそらく、ヘム(ベイツガ)、ファー(米モミ)とみた。4センチx9センチ断面だが、入りが悪いし、注入レベルがはっきり言って低い。という感想をもった。
それでも15年近く、あの耐久性の非常に低いヘム・ファーがもったことは、この程度でも効果はあったのか?とは思った。
木材に、保存剤で耐久性を付与するには、濃度の高い保存剤を深く浸潤させることが基本。9センチx15センチの杉注入では何センチも浸潤する。・・・イメージとしては保護膜と思えばいい。
その上、更にホウ酸(呈色反応・クルクミン反応で赤くなる)が辺材から、驚くべきは心材にも浸潤。
唯一の欠点は、水でホウ酸は動くことだ。水と行っても水に浸かるとか言うことだが。
保存剤で耐久性を上げるということに、集中してるうち、木材に浸潤しやすさがあり、それぞれの種で全く違うということが分かってる。
国産材のヒノキ、杉などは入りやすい。
ベイマツ、日本のカラ松などは入りにくい。
保存剤との相性の問題は、実務上ものすごく大事な概念である。
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