意外と盛り上がってる!ベトナムのプロサッカー「Vリーグ」を見に行く【ベトナム生活】
シンチャオ!
ベトナムサッカーといえば赤いユニフォームの代表チームが有名ですよね。
代表戦の日はベトナムの道は赤いユニフォームを着て国旗を持ったベトナム人たちが街をバイクで暴走します。
悪名高いベトナム警察もこの日に限っては検挙せずに一緒になって盛り上がります。
そんなベトナムサッカーですがVリーグというプロサッカーリーグもあります。(日本のJリーグと同等です)
Vリーグのほうはあまり人気がないと聞いていますが実際はどうなのか見てきました!
Vリーグとは
VリーグはVリーグ1、Vリーグ2で構成されているプロサッカーリーグです。
日本でいうとVリーグ1はJ1、Vリーグ2はJ2に相当しますね。
プロリーグ化したのは2000年と比較的新しいプロサッカーリーグと言えます。
最多優勝クラブは5回優勝のハノイFCとベトテルFCで、どちらとも首都ハノイのチームです。
V1所属チーム
・ハノイFC(ハノイ)
・ベトテルFC(ハノイ)
・ハイフォンFC(ハイフォン)
・タン クアンニンFC(カムファー)
・ナムディンFC(ナムディン)
・タインホアFC(タインホア)
・ホンリン ハティンFC(ハティン)
・ソンラム ゲーアンFC(ヴィン)
・ダナンFC(ダナン)
・クアンナムFC(タムキー)
・ホアンアインザーライFC(プレイク)
・ホーチミンシティFC(ホーチミン)
・サイゴンFC(ホーチミン)
・ベカメックス ビンズオンFC(トゥーザウモット)
全部で14チームあるのでJリーグの18チームなどに比べるとやや少なめですね。
一番大きいスタジアムはベトテルFCのホームであるミーディンスタジアムで収容人数は約40000人です。
Jリーグでいうとパナソニックスタジアム吹田(ガンバ大阪)や豊田スタジアム(名古屋グランパス)くらいの規模のスタジアムですね。
ただVリーグはサッカー専用球技場がまだまだ少なく陸上トラックつきのスタジアムなので、客席からピッチまでが遠いところが多いですね。
ヤマハスタジアムや柏サッカー場みたいな臨場感あふれるスタジアムが今後登場すると良いですね。
今回見に行った試合【ハノイFC VS ホアンアインザーライFC】
今回はVリーグ1第3節、ハノイFC対ホアンアインザーライFCの試合を観戦してきました。
最多の5回優勝を経験している強豪ハノイFCと、Jリーグ横浜FCと提携しているホアンアインザーライFCの一戦です。
ハノイFCにはU-23ベトナム代表で大活躍中のグエン・クアン・ハイが所属しており抜群のパス技術で中盤を支えます。
ホアンアインザーライFCの選手はよく知りませんが、以前ベトナムのリオネルメッシことグエン・コン・フォンが所属したチームとして有名です。
グエン・コン・フォンといえば水戸ホーリーホックに所属したこともありその時はあまり試合に出られませんでしたが、今ではベトナムA代表の10番として代表戦で活躍するほどまでになりました。
ハンダイスタジアム
今回の試合はハノイFCのホームゲームなのでハノイFCのスタジアムである「ハンダイスタジアム」で試合が実施されます。
ハンダイスタジアムは収容人数22500人とミーディンスタジアムに比べると小規模なスタジアムです。
リニューアル前の等々力競技場みたいな感じですね。
一応コンビニやカフェが併設されているので試合前に食べ物を食べたりできます。
バーディン区にあるためアクセスは良好でタンロン遺跡やホーチミン廟などの観光スポットからも近いです。
チケットの買い方
チケットはスタジアムに行けば窓口で簡単に買うことができます。
チケットの値段は50000VND(約250円)ですが、売り切れの場合はスタジアムの外にいるおばちゃんたちがどこで手に入れたのか不明なチケットを100000VND(約500円)で売っているので売り切れる心配をしなくても大丈夫です。
エリアの指定はありますが座席は自由に座って大丈夫です。
「Cửa 9」とは9番ゲートのことです。
チケットの右下に50000VNDと書いてありますね。
スタジアム周辺
スタジアムの周りにはジュースや食べ物の屋台があります。
こういった氷水にジュースが入っていて大体15000VND(75円)くらいで売ってます。
食べ物はソーセージやバインミー、とうもろこしなどが多いです。
注意しないといけないのは食べ物を手にもってスタジアムに入ろうとするとなぜかその場で捨てろと言われるのでバックの中に隠してスタジアムに入るようにしてください。
ベトナムはコロナの封じ込めに成功し、既に日常生活を取り戻しているのでこの日もとても多くのお客さんが来ていました。
ご覧の通りゲート前には長蛇の列ができていました。
割り込みとかも全くなく暑い中みんなちゃんと並んでいました。
もうすぐスタジアム内へ入れます。
ここで食べものや飲み物を手に持っているとその場で捨てるよう言われます。
なのでバックの中に隠して持ち込みましょう。
スタジアム内部
ハンダイスタジアムの内部はこんな感じです。
客席は二階建ての構造になっています。
陸上トラックがあるのでピッチまでは若干遠いですね。
また芝生はまばらな箇所が所々あり、あまりきれいなピッチとは言えませんでした。
試合前は国歌斉唱を行います。
国歌斉唱というと基本的に代表戦で行われますが、ベトナムではこういったプロリーグでも日常的に国歌斉唱が実施されているんですね。
みんな起立してちゃんと歌ってました。
ハノイFCサポーター
ハノイFCの紫のユニフォームを着ているのがサポーターです。
Jリーグなどどこの国でも基本的にサポーターはゴール裏に集まりますが、ここではピッチサイド中央にサポーターが集まっていました。
Jリーグサポーターと同じようにハノイFCサポーターも太鼓や手拍子などで応援していますが、コールリーダーのメガホンを通した声が大きすぎてサポーターの声はあまり聞こえませんでした。
また太鼓の数が異様に多くこれもサポーターの声をかき消してました。
暑くてあまり声を張れないというのもあるかもしれません。
点を取った時もめちゃくちゃ盛り上がっているわけでもなかったのでにわかファンが多いのかもしれませんね。
やっぱりJリーグサポーターの応援はサポーターの声が目立っていますしチームごとに特色もあり素晴らしいですね!
試合開始!
いよいよ試合開始です!
紫の京都サンガみたいなユニフォームを着ているのがホームのハノイFC。
上下赤いロアッソ熊本みたいなユニフォームを着ているのがホアンアインザーライFCです。
警備員は軍人がしているっぽいです。
日本のスタジアム警備員はピッチには目も向けずじっと観客席を監視していますが、ここベトナムの警備員はみんなサッカー見ちゃってますね。
日本もこのくらいの余裕があってもいいのかもしれません。
一点入りました!
外国人選手の得点でしたが、ハノイFCの外国人選手は体格も大きくテクニックも豊富でした。
後半戦の始まりです。
今度は赤が手前で紫が奥側になりました。(当たり前)
後半戦もハノイFCの攻撃が続きます。
やはり中盤のグエン・クアン・ハイが攻撃の起点となっているようです。
1997年生まれということで今後の活躍が期待されます。
結局この試合は終始ハノイFCが攻める形となり、結果は3-0でハノイFCの圧勝でした。
印象としてはクアン・ハイが中盤で起点を作ってパスを出し、外国人フォワードの選手が点を取るスタイルかなって思いました。
もちろん他の選手もみんな上手でした。
Vリーグもかなりレベル高いなって思いましたし見に来て良かったです。
帰りは焼き鳥ビンミンで先ほどの試合のハイライトを見ながら焼き鳥を食べることにしました。
とっても美味しい焼き鳥屋なので是非行ってみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ベトナム国内リーグもレベルが高くてなかなか面白かったです!
ベトナムとJリーグは提携しているので、今後ベトナムで活躍する選手がまた日本のクラブにやってくるなんてこともあるかもしれませんね。
タイのチャナティップ選手のように日本で活躍するベトナム人選手が現れることを楽しみにしています。
また今回見た試合も非常に面白かったのですが、注意点として客席でタバコを吸っている人がかなり多いのでタバコの煙が苦手な方は厳しいかもしれません。
こういった部分もだんだん改善されていくとは思いますが皆が快適に楽しく観戦できるスタジアム作りをしていってほしいものです。
今度はベトナム代表戦を見に行ってみたいと思います!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?