見出し画像

PERFECT DAYSを観て

今、映画館を出たところです。
面白かった!まぁ、ストーリーとしては想像通りで、変にドラマチックに仕立てられておらず、気持ちの良い映画でした。
この手の映画は当然好き嫌いが分かれると思うので、基本は一人での鑑賞をおすすめします。

いくつか興味が惹かれたポイントを書いてみようと思う。まずは、何と言っても「音」だ。
ほうきの掃く音、木々が揺れる音、地下鉄の居酒屋付近の騒がしい音など日常的な音を意識的に使っているが、それよりも面白かったのは主人公の出す音が大きい!無口な男だが、出す音は大きい。家を出て、自販機でコーヒーを買う時の音のうるさいこと!近所の人が起きてしまわないか心配だ(笑)

あと、カセットテープから流れる音楽がところどころ入るが、いい意味で映画とマッチしていない。いわゆる映画音楽として、記憶に残るようなものはないが、それでいい。それが、日常のリアルさを感じさせる。

毎日、繰り返しのような生活をしていても「変わらないものはない」、「同じものはない」。
主人公の日常的な生活を乱すような出来事がいくつか起きる。映画なので、その頻度は多く感じるが、誰しも1年の間には全て起こり得そうなレベルの出来事である。

「世の中は繋がっているように見えても、色々な世界があって、繋がっていない」という趣旨の台詞があったが、それでも良いかも、いやむしろそう思えた時に手に入る幸せもあるのかなと感じた。

ご馳走様でした。年末年始の休暇中、いい刺激を頂きました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?