タロットが教えてくれる事

タロットは易経とはまた違う事を教えてくれる。

同じ自然の循環を象徴に表してるけど、その違いも面白い。

マルセイユ版はウエイト版と違い、魔術的な意味は込められていないので絵柄や配置から読み取る。

左は受け身、受信、右は能動的、送信とか。
上はエネルギー、精神で下は物質とか。
左から過去、現在、未来とかの順なので左にある過去からの影響を受けて現在があり、右は能動的なので働きかけることのできる未来があるとか考えると面白い。
また、上下も上にあるものはエネルギーとか形のないもの。
それを下に下ろしてきて形なったものが下にある。
とか。
下にある形になってるもの、固まったもの、を上へ上げて解放してあげると上になるとか。
思いをどう形にするのか?
固定概念などをどう開放するのか?
とか。

ウエイト版になると魔術要素が加わる。
カバラ思想の生命の木が関わってくる。

こんなやつ。
丸い玉が10個、上のから下の10と並んでる。

緑の丸。
小アルカナの数札の1から10に当てはまる。

上の三角、真ん中の三角、下の三角、と下の丸が四大元素に当てはまる。

小アルカナのコートカード、人物札の16枚に当てはまる。
16?
それぞれ火の生命の木、水の生命の木とある。
そして、火の生命の木の中の上の三角の火、火の中の火、火100パーセント。
火のキング、
真ん中の三角は火の中の水で火のクイーンみたいに。

そして、10個の玉を繋ぐ通路が22本。


大アルカナの0から21までの22枚に当てはまる。

火の1番下の10番目の丸が次の水の生命の木の1番上になり、と順に繋がっている。
あるいは、1番上の三角の下にはアビスと言われる深淵があり、火ならそこが水の1番目に繋がってるとか言うのもある。
かの有名な大天使ルシファーが神に近づこうとして落ちた場所。
深淵、アビス。
自惚れてしまうと成長が止まり、変化しなくなる。
それは循環しなくなり自然に反してしまう。
止まるだけではなく落ちてしまう。
禅の世界にも魔道に堕ちるとか言う。
別に魔術や坐禅してなくてもプロになってくると人ができない事ができるようになってくる。
先生、先生と皆から持ち上げられて傲慢、自惚れやすくなってしまう。
足元には深淵アビスが大きく開いている。
ちょっとでも道を外れると落ちてしまう、、、

ウエイト版のタロットは魔術要素が入ってる。
魔術って火を出す魔法とかじゃない。
心の使い方、精神修養。
自然の理の勉強。
易経とは違い、形のないものと形あるものへの変化の過程とその循環みたいなのが分かる。

陰と陽的なのもある。
生命の木、実は上が根っこで下が葉という上下逆さまになってる。
そこに人の形が当てはめられてるけど、背中側の絵、後ろ姿になってる。
木の根っこが人の頭で葉が人の足元。
表裏が逆なので左右も逆になる。
そんな合わせ鏡みたいな上でもあり、下でもあり、右でもあり、左でもある、陰と陽、一つのものの別の一面を表してる。

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